音楽がもっと好きになる。
高音質のアクティブスピーカーは音楽を聴く人にも音楽を作る人にもおすすめの最も進化したスピーカーです。最高の音質を省スペース・高コストパフォーマンスで手に入れることができます。
Bluetoothスピーカー、PCスピーカーのグレードアップには高音質なアクティブスピーカーをおすすめします。
アクティブスピーカーを選ぶことで想定していた予算を大きく下回ることができるので、余った予算をルームアコースティック最適化のためのイコライザーに回すと、もう元には戻れない異次元空間に突入します。
アクティブスピーカーとは
アクティブスピーカーとはパワーアンプを内蔵したスピーカーのことです。別名パワードスピーカーとも呼ばれます。スピーカーはこのアクティブスピーカーとアンプを内蔵しないパッシブスピーカーの2種類に分類されます。
関連記事:スピーカーとアンプの基礎知識
アクティブスピーカーと分類される製品の中には、パッシブスピーカーとアクティブスピーカーがペアセットになった簡易的なアクティブスピーカーがあります。PCスピーカー等、安価なアクティブスピーカーの多くは簡易的なアクティブスピーカーです。
アクティブスピーカーといっても用途・内容・価格は多種多様で、多くの場で正しく認識されていないのが現状です。そこでまずアクティブスピーカーの種類を分類します。
アクティブスピーカーの種類
アクティブスピーカーは次の5種類に分類することができます。
- Bluetoothスピーカー
- PCスピーカー
- ワイヤレススピーカー、その他
- モニタースピーカー
- PAスピーカー
Bluetoothスピーカー
現在最も普及しているアクティブスピーカーといえばBluetoothスピーカーでしょう。ワイヤレスでスマホやPCとつながり、バッテリー搭載機はどこへでも持ち出せる手軽さが人気の理由といえます。
Bluetoothスピーカーは実に多彩なバリエーションがありますから、用途に合った機種を選びましょう。
PCスピーカー
PCスピーカーの多くは、PCで音声を扱えるようになった頃から登場したアンプを内蔵した簡易的なスピーカーの総称です。後にUSBでPCとつながる機種も登場しました。多くの情報ではこのPCスピーカーのことをアクティブスピーカーと呼んでいますが、「スピーカーとアンプの基礎知識」での説明のとおりにPCスピーカーはアクティブスピーカーの一部、しかも最も安価なクラスに過ぎません。
mp3やYouTubeならこの程度のスピーカーで十分と考えられがちですが、これは大きな誤りでmp3やYouTubeでさえより良いスピーカーが望まれます。そうしなければmp3やYouTubeの音質を発揮することはできません。
ワイヤレススピーカー
ワイヤレススピーカーはBluetoothスピーカーの延長線上の位置づけと捉えることができます。Bluetoothスピーカーの機能に加えてWi-Fiや有線ネットワークにより音楽サブスクやホームネットワークの音楽再生に対応しています。更にCDプレーヤーを内蔵したものやフォノEQを内蔵して外部のレコードプレーヤーを再生できるものなど多様性に富んでいます。
モニタースピーカー
モニタースピーカーはレコーディングスタジオ等で使われるスピーカーでスタジオモニターとも呼ばれます。モニタースピーカーにはアクティブタイプとパッシブタイプがありますが、かなり以前からアクティブタイプが主流になっています。アクティブタイプのモニタースピーカーはパワードモニターとも呼ばれます。
デジタル機器の発展により自宅でレコーディングするスタイルが広まったことなどからモニタースピーカーも個人で入手可能な価格レンジに入ってきましたが、流通経路の関係で量販店やオーディオ専門店で見かけることはあまりありません。
「モニタースピーカーは音の粗探しをするスピーカーだからリスニングには不向き」との考えは大きな誤解です。録音された市販の音楽はモニタースピーカーで聴いた結果を作品としてリリースしているわけですから、モニタースピーカーはリファレンススピーカーとしての役割も果たしています。
HEDD Audio Type 20 MK2やADAM Audio S2Vはメインのモニタースピーカーとしても活躍中の実力の持ち主です。
モニタースピーカーの役割は大きく2つです。1つは音楽の素材となる個々の楽器やボーカルを録音する際のチェック用途です。高性能なスピーカーでなければ些細なミスやノイズを検知することはできません。もう1つは素材を組み上げて1つの作品(曲)として完成させる際のチェック用途です。こちらも高性能でなければ各パートのバランスを正しく調整することはできません。音のクォリティ(音質)は作品ごとに様々ですが、高音質な作品を聴けば制作時に使ったスピーカーが高音質であることは明白です。
オーディナリーサウンドが主にアクティブスピーカーと呼んでいるのはこのモニタースピーカーのことで、家庭での音楽鑑賞に最も優れた一押しのスピーカーです。
「プロが使うモニタースピーカーを家庭のリスニング用に使うのは邪道では?」
そのように思うのも無理はありませんが、実は家庭用途としてもホームオーディオ製品に勝るとも劣らないベストソリューションなのです。
大型(幅90cm)のモニタースピーカーADAM SX6 ※受注生産
超小型サイズ(幅9cm)のモニタースピーカーiLoud Micro Montor
モニタースピーカーも用途別にサイズは様々です
PAスピーカー
PAスピーカーはライブハウスやコンサート会場でオーディエンスに音楽を届けるためのスピーカーです(同時に演奏者のモニター用としても使われる)。モニタースピーカーと同様にアクティブタイプとパッシブタイプがあります。
”コンサートの生の音”とは言っても実際はこのPAスピーカーの音を聴いている場合がほとんどです。「PAスピーカーは”拡声器”だからリスニング用ではない」も大きな誤解です。PAスピーカーの代名詞Electro-Voiceのスピーカーは部屋で何機種も聴いてきましたが、ホームオーディオのスピーカーよりも高コストパフォーマンスの音を聴かせてくれます。
アクティブスピーカーとは:まとめ
- アクティブスピーカーとは、パワーアンプを内蔵したスピーカー
※パッシブスピーカーはパワーアンプ非搭載 - アクティブスピーカーとパワードスピーカーは同義語
- アクティブスピーカーの種類
- Buletoothスピーカー
- PCスピーカー
- ワイヤレススピーカー、その他
- モニタースピーカー(スタジオモニター)
- PAスピーカー
- 音楽を高音質で楽しむ道具としてはパッシブスピーカーよりもアクティブスピーカーが適している。※パッシブスピーカーはオーディオマニア向け
多くのサイトではアクティブスピーカーの対象をPCスピーカーに絞り、「アクティブスピーカーは、低出力で音質もパッシブスピーカーに劣る」といった誤った情報が掲載されています。パッシブスピーカーを売りたい大人の事情や認識不足はあるにせよ正しい情報を発信したいものです。※パッシブスピーカーを否定はしていません。優れたパッシブスピーカーは存在します。
この記事を読み進めれば、アクティブスピーカーが如何に優れたスピーカーであるかが理解できます。
高音質アクティブスピーカーの5つのメリット
音楽を高音質で聴くには”パッシブスピーカーのほうが優れている”との考えが根強く残っています。しかし実際は音質・省スペース・コストパフォーマンスの何れをとってもアクティブスピーカーが有利です。注)好みの問題はあるでしょう
アクティブスピーカーといっても前述のように様々な種類がありますが、その中でも高音質アクティブスピーカー(モニタースピーカー)が家庭用途においてパッシブスピーカーよりも優れている点とその理由について説明します。
- 高音質
- 省スペース
- 高コストパフォーマンス
- 導入・設置が簡単
- 先進的
1 高音質
スピーカーの能力を存分に発揮できるビルドインアンプ
高音質スピーカーの条件としてスピーカーユニット(実際に音が出る部分)の性能や優れたエンクロージャー(キャビネットのこと)設計が大前提となります。アクティブスピーカーは勿論この点にもぬかりはありませんが、アンプを内蔵していることも音質向上に大きく貢献しています。
パッシブスピーカーの限界
アクティブスピーカーが高音質であることを話す前に、パッシブスピーカーのデメリットをお話しします。
80点を目指す宿命のパッシブスピーカー
ホームオーディオの場合、高音質で人気のパッシブスピーカーメーカーの多くは自らアンプを生産していないためにどうしても他社のアンプとの組み合わせになってしまいます。ですから、パッシブスピーカーは様々なアンプが使われることを想定してチューニングせざるを得なくなり、スピーカーの能力を100%発揮することは困難になります。パッシブスピーカーは8割程度の能力を発揮できれば良い方なのかもしれません。
音楽ファンにとっては迷惑なアンプ選び
前述のようにパッシブスピーカーの場合は、80点を目指して相性の良いアンプを選ぶことになります。その選択は最終的にリスナーの判断にゆだねられることになりますが、人の評価をあてにすると期待していた結果を得ることはできません。
オーディオ機器の愛好家ならアンプとスピーカーの相性選びを楽しみますが、純粋に音楽を楽しみたいユーザーにとってアンプ選びは実に有り難くない迷惑なプロセスです。
タイヤが標準装備されていない車はない
車は最初からタイヤ付きで売られています。車の性能を発揮するタイヤを装備しているので信頼できることは勿論のこと、タイヤ選びに悩まされることもありません。
スピーカーも車と全く同じことで、アンプを内蔵していればスピーカーの性能を存分に発揮してくれます。
スピーカーとアンプのベストな組み合わせ:それがアクティブスピーカー
アクティブスピーカーはスピーカーとアンプの相性問題に悩まされることから解放されます。手にした段階から能力を10割発揮できるようにスピーカーとアンプをチューニング済みですから、道具(オーディオ機器)選びの余計なプロセスを省いて”ピュア”に音楽を楽しむことに専念できます。
昔はスタジオでもパッシブスピーカーとアンプの組み合わせだった
現在、レコーディングスタジオでモニターとして使われるスピーカーの多くはアンプを内蔵したアクティブスピーカーです。※パッシブモニタースピーカーではamphionが
パッシブスピーカーからアクティブスピーカーに移行した主な理由は、パッシブスピーカーの場合はスタジオごとにアンプが異なると音までもが異なってしまうことだと聞きます。
家電量販店で購入可能なホームオーディオ製品の中に”スタジオモニタースピーカー”と呼ばれるパッシブスピーカーがあるのも昔の名残なのかもしれません。
究極のオーディオシステムをビルドインした究極のスピーカー
ホームオーディオ製品はハイエンドクラスでも1台のアンプで全スピーカーユニット(ウーファーからツイーターまで)をドライブすることが一般的です。これを実現するためにスピーカーのキャビネットの中にネットワークと呼ばれるパッシブ回路が入っていますが、この回路が音質面でパッシブスピーカーの大きなボトルネックになっています。(音質を優先すると高価なアナログパーツが必要になるため、いきなり高額になります。)
スピーカーの大多数はマルチウェイ(2ウェイ、3ウェイなど)
スピーカーの多くは音の高さごとに役割分担された2ウェイや3ウェイなどのマルチウェイ方式です。
2ウェイなら低音域再生を受け持つウーファーと高音域再生を受け持つツイーターの2つのスピーカーユニット、3ウェイなら2ウェイに加えて中音域再生を受け持つミッドレンジの3つのスピーカーユニットで構成されています。
HEDD Audioの2ウェイアクティブスピーカー(左)と3ウェイアクティブスピーカー(右)
1台のアンプで駆動するパッシブスピーカー
アンプからスピーカーに出力される音声信号は低音域から高音域までの全ての音域なので、各スピーカーユニットに送る前に低音と高音(3ウェイなら低音・中音・高音)に音声信号を分割する必要があります。※そうしないとスピーカーユニットを壊してしまいます。
パッシブスピーカーは音域を分割するためにコイルやコンデンサーなどのアナログパーツ(パッシブクロスオーバーネットワーク)を使いますが、パッシブ回路では理想的な帯域の分割は困難で優れた特性を得るには相当高価なパーツを使わなければなりません。分割する音域(クロスオーバー)付近の音が不自然になりがちです。
掲載画像は2ウェイのパッシブスピーカーで使われるパッシブクロスオーバーネットワーク(米Daytonaudioの市販品キット)です。拡大表示すると下部にIN,W(ウーファー),T(ツイーター)と書かれていてこの回路からウーファーとツイーターに分岐されることがわかります。
マルチアンプ方式
前述のパッシブクロスオーバーネットワーク回路による音質劣化を避けるための方式が以前から存在します。
アンプの前段にチャンネルデバイダーという装置を使ってスピーカーユニットに応じた音声信号を分割させます。2ウェイスピーカーなら高音域と低音域に分割された音声信号をそれぞれ別のアンプに送って、アンプは(コイルやコンデンサーを通らずに)スピーカーユニットに接続します。
アンプで増幅する前に予め帯域分割することでネットワーク回路のデメリットを回避するという理に適った方法ですが、多くの点で音楽愛好家向けとは言えないデメリットもあります。
従来のマルチアンプのデメリット
- 高価:チャンネルデバイダーと何台ものアンプが必要
- 知識と経験が必要:マルチアンプ方式のシステム一式は一般で市販されていないので自力でシステムを構築しなければならない
- システムが大型化する:多くの装置を使うのでかなりのスペースを確保しなければならない
高音質アクティブスピーカーはマルチアンプ方式をビルドイン
従来のマルチアンプ方式は高音質再生の理想形ですが、前述の理由により音楽愛好家が手にすることは叶いませんでした。
モニタースピーカー(アクティブスピーカー)は驚くべきことにこの理想のマルチアンプ方式をスピーカー内に全てビルドインした究極のスピーカーです。
スピーカーごとにチャンネルデバイダーとマルチアンプがビルドインされ、役割分担された各アンプがそれぞれのスピーカーユニットを駆動します。
従来のマルチアンプ方式はシステムを構成する各装置(チャンネルデバイダー、複数台のアンプ、スピーカーユニット)をそれぞれケーブル接続しなければなりませんが、全てがビルドインされたアクティブスピーカーならその手間とコストも不要です。プレーヤーとアンプを接続するのと同様に、プレーヤーとアクティブスピーカーをつなぐだけです。パッシブスピーカーはスピーカーケーブルでアンプと接続しなければなりませんが、その必要もありません。接続はシンプルそのものです。
正に音楽愛好家向けの高音質スピーカーです。
左:2ウェイスピーカーHEDD TYPE 07 MK2はウーファー駆動用とツイーター駆動用の2基のアンプを内蔵(バイアンプ)
右:3ウェイスピーカーHEDD TYPE 20 MK2はウーファー駆動用とミッドレンジ駆動用、ツイーター駆動用の3基のアンプを内蔵(トライアンプ)
このように、アクティブスピーカーは単にアンプを内蔵しているだけでなくパッシブスピーカーの弱点をクリアした高音質なスピーカーであると言えます。
「スピーカーとアンプの基礎知識」もあわせてご覧ください。
2 省スペース
何と言っても省スペースであることは、(メカマニアではない)純粋に音楽を聴くことが好きな方々にとっては喜ばしいことです。
昭和の時代ならオーディオと言えばステレオ3点セット(アンプ・レコードプレーヤー・FMチューナーが一体になったコンソールと左右スピーカーの3点)が主流で、応接セットと共にステータスシンボル的存在だったかと思います。しかし現代のライフスタイルには大き過ぎて邪魔者扱いになってしまうことでしょう。そこで一定以上の音質で聴くために通常は何らかのプレーヤーとアンプ、そしてスピーカーを組み合わせて使っています。
アクティブスピーカーは更にスピーカーにアンプを内蔵したことで大幅な省スペースを実現しています。現代のニーズに応えたデザインのスピーカーです。
アンプ内蔵は音質的に不利なのでは?
そのようなことは決してありません。音質的に不利ならば、音のプロフェッショナルの厳しい要求に応えることなど到底不可能であることは火を見るよりも明らかでしょう。不利などころかアンプを内蔵することにより音質面でも有利な設計を可能にしています。
小型スピーカーは大型スピーカーよりも音質的に不利なのでは?
アクティブスピーカーはホームオーディオの高級機と比較するとコンパクト(この点でも省スペースといえます)ですが、小型だからといって音質的に不利なことは決してありません。スピーカーは長年進歩が無いように思われていますが、現代的なスピーカーは大きな進歩を遂げています。アクティブ スピーカーは古典的な設計の大型スピーカーよりも遥かに低域性能が優れています。これはカタログスペックからもわかりますし、実際に聴いていただいた方には納得していただいています。
参考:大口径のスピーカーユニットは大きい分だけ立ち上がり立下りのレスポンス性能が不利になります。小口径で低音が出せた方がレスポンスが良くなり、結果として高音質になります。
3 高コストパフォーマンス
結論から先に言うと、アクティブスピーカーと同等の音質をパッシブスピーカーとアンプの組み合わせで実現するには、2倍以上の予算を考えた方が賢明でしょう。値引きなしでも既に大幅なプライスダウンで手に入るのがアンプ内蔵のモニタースピーカーです。
ペア4万円台のアクティブスピーカーADAM T5V:
デスクトップにも最適な小型サイズで極めてコストパフォーマンスの高い高音質スピーカーです。
ペア200万円クラスのハイエンドアクティブスピーカーADAM S5H:
トップクラスのスタジオでメインの座につくことも可能な実力です。
モニタースピーカーはPCスピーカーと比べれば高価ですが、内容は高級なのに価格はホームオーディオの数分の一といった魅力あふれるスピーカーです。数十万~数百万円でハイエンドオーディオのグレードが手に入ります。
コストパフォーマンスが高い理由
- アンプとスピーカーを一体にすることで部材費用を削減できる。
- 安価なデジタル技術により高価なアナログパーツを凌いでいる。
- 宣伝や装飾にコストを掛けない。
- プロ用途前提だから必然的に納得プライス(適正価格)になる。(ごまかしがきかない)
4 導入・設置が簡単
高音質の為に必要な要素すべてがビルドインされているアクティブスピーカーは、既にメリット1:高音質とメリット2:省スペースで説明したように導入や設置の面でもメリットがあります。
シンプルな導入
パッシブスピーカーでアクティブスピーカーと同等のことを実現するには多くの機器を自ら選定して揃えなければなりませんが、アクティブスピーカーならその必要はありません。
2ウェイスピーカーの場合を例に以下に比較します。
アクティブ スピーカー | ・スピーカーを1セット(ステレオなら2台)揃えるだけ |
パッシブ スピーカー | ・スピーカーを1セット(ステレオなら2台) ・4チャンネルぶんのアンプ(ステレオアンプなら2台) ・チャンネルデバイダー(ステレオのチャンネルデバイダーなら1台) ・スピーカーケーブルを4本:ツイーター用2本+ウーファー用2本 ・ラインケーブルを4本:チャンネルデバイダーとアンプの接続用 |
設置・接続が簡単
アクティブスピーカーならプレーヤーに接続するだけですから実にシンプルです。
パッシブスピーカーで同じ事を実現するには、上の表に挙げた機器(スピーカー、複数台のアンプ、チャンネルデバイダー)を設置した上で各々をケーブル接続することになります。
5 先進的:更に一歩前進したアクティブスピーカーも
アクティブスピーカーの進化は留まることを知りません。
iLoud MTMやADAM S Seriesはルームアコースティック問題をも解決する、正にリスニングのための次世代スピーカーといえます。詳細は「ルームアコースティック対策済の次世代スピーカー:iLoud MTM、ADAM S2V」を参照してください。
HEDD Audioのアクティブスピーカーは、スピーカーの抱える位相歪みとインパルス応答の問題を劇的に改善するHEDD Lineariserを搭載しています。更にバスレフ型としても密閉型としても利用できる極めてユニークなこのスピーカーは、アクティブスピーカーだからこそ実現できた離れ業です。
HEDD Audioのアクティブスピーカーについては「HEDD Audioは高音質スピーカーに革新をもたらすドイツの新興メーカー」をご覧ください。
HEDD Lineariserについては「HEDD Lineariserで位相やインパルス応答を向上、HEDDは更に音質アップするスピーカー」をご覧ください。
以上のように、真のアクティブスピーカーは有り余る魅力を備えたリスニングにも相応しい高音質スピーカーなのです。
アクティブモニタースピーカーのつなぎ方
アクティブスピーカーのケーブル接続については、モニタースピーカー(アンプ内蔵)につなぐケーブルをご覧ください。
DACをアクティブスピーカーにつなぐ場合は、音量調整可能なボリュームコントローラー付きのDACをおすすめします。オーディオインターフェイスならほとんどの機種がボリュームコントローラーが付きです。
音量調整できないプレーヤーやDACはボリュームコントローラーで解決
DAC、プレーヤー、アクティブスピーカーで音量調整できない場合はプレーヤー(やDAC)とアクティブスピーカーの間にボリュームコントローラーを接続します。※プレーヤー本体で音量調整できなくてもスマホアプリで音量調整できる場合があります。
おすすめのアクティブスピーカー
オーディナリーサウンドではADAM Audio、HEDD Audio、PSI Audioをはじめとしたトップクラスの高音質アクティブスピーカーを豊富に取り揃えています。詳しくは高音質アクティブスピーカーおすすめ23選をご覧ください。
Spotify等の音楽サブスクをダイレクトに再生できる点はアクティブスピーカーならではのメリットです。Bluetoothスピーカーとして利用することもできます。
あわせて読みたいおすすめ記事
アクティブスピーカーを含めスピーカーを高音質で再生するためには様々な工夫が必要です。
スピーカーを生かすも殺すもセッティング次第です。
スピーカースタンドは単なるアクセサリーではありません。スピーカーのマストアイテムです。
デスクトップオーディオならスピーカー リスニングを容易に実現できます。
デスクトップで良い音を聴くならニアフィールド用のスピーカーを選びましょう。
Amazon Music HD等のハイレゾ音源を聴くならスピーカーはハイレゾ対応アクティブモニタースピーカーがおすすめです。
スピーカーで高音質再生するための最も効果的で低コストな方法はデジタルルームチューニングです。