デスクトップを知り尽くし、他と一線を画す高音質Bluetoothスピーカ―

デスクトップを知り尽くし、他と一線を画す高音質Bluetoothスピーカ―

IK Multimedia社のiLoud Micro Monitorは元々は狭い空間の小規模スタジオ用途に開発されたスピーカーです。ですから、個人宅のような狭い空間でスピーカーを使う際の問題を解決できるようにはじめからデザインされています。

スピーカーを上向きに傾斜可能なスタンドもその一つで、別記事でオーディナリーサウンドが測定した結果にも表れています。

iLoud Micro Monitor 側面

傾斜させることでデスクトップ設置時の周波数特性を改善

今回はEQスイッチを中心にリアパネルのお話です。

iLoud Micro Monitor フロント&リア

3つのEQスイッチ

リアパネルの左列にはEQのグループにFLAT/DESK、FLAT/HF+2dB、FLAT/LF-3dBと書かれたスライドスイッチがあります。製品ページのスペック欄では”Acoustic settings”とあるように、これらのEQ(イコライザー)は好みの音作りのためと言うよりもアコースティック(音響)調整を目的としたものです。

リアパネル

そこで再びマイク測定して効果の程を確認してみることにします。

各EQスイッチ単独の効果

はじめに3つのEQスイッチ(DESK、HF、LF)をそれぞれ単独でオンにした時の様子を見てみます。

茶;EQオフ、緑:EQオン

前回の記事のとおり、デスクトップスピーカーとしては iLoud Micro Monitor はスタンドを立てて上向きに設置した方が結果が良かったので、今回も上向きにした状態で測定しています。

1. DESKオン

DESKオン

1kHz~10kHzあたりが持ち上がり、300Hz以下が少し下がりました。

5kHzまでの落差は縮まりましたが、それ以上の帯域に改善はありません。

2. HFオン

HFオン

2kHzあたりから上が持ち上がる結果となりました。

低域と落差があることに変化はありませんが、2kHz以上の範囲では落差が縮まって改善が見られます。

3. LFオン

LFオン

300Hzあたりから下の帯域が抑えられる結果となりました。

300Hz以上の帯域では変化なしです。

EQスイッチの組み合わせ

次にEQスイッチを組み合わせた場合の様子を見てみます。

部屋の影響による特性から低音域を押さえる必要があるので、LFスイッチをオンにした状態を基準にします。

茶;EQオフ、緑:EQオン

4. LFスイッチとHFスイッチをオン

LFスイッチとHFスイッチをオン

低音域を押さえ高音域を持ち上げることで、全音域の落差を縮める結果となりました。

5. LFスイッチ、HFスイッチ、DESKスイッチをオン

 LFスイッチ、HFスイッチ、DESKスイッチをオン

3つの全EQスイッチをオンにすると、LFスイッチとDESKスイッチの相乗効果で持ち上がり過ぎた低域をより抑えることはできました。

しかし、2kHz~5kHzあたりが持ち上がり過ぎて4. と比べて5kHz以上の帯域の落差が目立つ結果となりました。

6. LFスイッチ、DESKスイッチをオン

LFスイッチ、DESKスイッチをオン

これまでの結果から期待はしていませんでしたが、念のためLFスイッチとDESKスイッチをオンにした状態も測定してみました。

5. との比較で2kHz~5kHzは若干下げられましたが5kHz以上の改善はありません。

EQスイッチまとめ

以上の結果からEQスイッチ設定は、「4. LFスイッチとHFスイッチをオン」がベストな結果となりました。

このようにEQスイッチは、ルームアコースティックの悪影響を回避するためにとても有効な手段です。

部屋やスピーカーの置き方によって音響特性は千差万別ですから、この組み合わせが全ての環境で万能なベストセッティングという訳ではありません。EQスイッチは、部屋やスピーカーの置き方にあわせた設定をしてください。

また、なだらかな周波数特性になれば優れたスピーカーであるという訳でもありません。あくまで、スピーカーのポテンシャルを十分に発揮するにはなだらかな周波数特性にしてあげることが前提条件だということです。

リアパネル – その他

リアパネル - その他

ボリュームノブ

本格的アクティブスピーカーの中にはボリュームコントロールが付いていないものも存在します。iLoud Micro Monitorは、左スピーカーのリアパネルにボリュームコントロールが付いているので、CDプレーヤーなど音量調整できない機器も繋げられて便利です。本体がマイクロサイズなので、ボリュームが裏にあっても操作し辛いことはありません。

ペアリングボタン

スマホやPCとBluetoothでペアリングする時に押します。Bluetoothは使用環境にもよるでしょうが、安定接続できています。

2系統のアナログ入力

Bluetooth以外にもステレオミニとRCAの2系統の入力端子があるので柔軟な接続ができます。

audient iD4との組み合わせ今回、audient iD4との組み合わせで測定しました。iLoud Micro Monitorにはステレオミニ-RCAケーブルが付属しているので、これを使って接続することができました。

Rスピーカー端子

4ピンの専用ケーブル(付属)で右スピーカーへ接続します。

4ピンのケーブルなので、おそらく左スピーカーに内蔵された右チャンネルの低域用アンプと高域用アンプの出力が、右チャンネルスピーカーのウーハーとツイーターに直結しているものと思われます。

DC IN

電源アダプターを接続します。

POWER

電源をオン・オフします。マルチアンプ内蔵の本格的なスピーカーは通常は各々のスピーカーにマルチアンプを内蔵しているため、スピーカーごとにパワースイッチがあります。iLoud Micro Monitor は左スピーカーのパワースイッチだけですので手軽に操作できます。

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