MENU
カテゴリー

SHOPPING

Amazon Pay/PayPal/etc.

銀行振込

Visa/Mastercard/American Express

\ 購入その他、気軽にお問い合わせください /

クレジットカード・ペイパル決済はメール・SNSを使ったリンク型をご利用いただけます 詳細

音響測定ソフトRoom EQ Wizard(REW)の使い方

音楽を楽しむために大枚をはたいて購入したスピーカー(やその他のオーディオ機器)も、ポン置きしただけでは全く本領を発揮してくれません。なぜなら部屋の悪影響で周波数特性等がビックリするほどバラついてしまうからです。しかも左右全く同じスピーカーなのに同じ特性で鳴っていない場合がほとんどです。

NEWS

Room EQ Wizard最新バージョン:V5.20.8 (2022/5/28調べ)

目次

REW(Room EQ Wizard)とは

PCの音響測定ソフト(それと測定用マイク)を使えば簡単に周波数特性を知ることが出来ます。様々なソフトがありますが代表的なものの中にドネーションウェア(任意寄付)のREW(Room EQ Wizard)があります。

REW
Room EQ Wizardオフィシャルサイト

REWは主にリスニングポジションの周波数特性(音圧/位相)を測定したり、測定値を元に補正値を計算してくれたりします。対応OSはWindows、Mac、Linuxと一通り網羅しています。

REW(Room EQ Wizard)とは
  • 無料のルームアコースティック解析ソフト
  • 対応OSは、Windows / Mac / Linux

REWを使うためには測定用マイクの他にも必要なものが幾つかあります。音楽リスナーにとってはあまり縁のないものですから当ページとあわせて関連ページをご覧ください。

REWのダウンロードとインストール

REWのダウンロード:http://www.roomeqwizard.com/

V5.20以降はWindows版のインストーラーがJavaを含んだ64bit版と32bit版の2種類に減りました。

旧V5.19ではJavaを含まないインストーラーがあり、事前にJavaがインストールされた状態でこちらのインストーラーを使わなければ上手くインストールできませんでした。V5.20.3のアップデートに成功したので、旧バージョンのようなインストール時の問題は解消されたのでしょう。

補足)Javaのインストールについては、「Javaがアップデートできない、64bit版がダウンロードできないときは」をご覧ください。

REWのメイン画面(V5.20.3)

設定

REWをインストールしたら最初に「Preferences」(右端のレンチのアイコン)をクリックして「Preferences」画面を開いて入出力を設定します。

「Soundcard」タブ(一番左)から、DriversとOutput Device、Input Device、Sample Rateを確認します。

  • Drivers:Windowsの場合はJavaまたはASIOを選択します。JavaにするとWindows標準ドライバーが対象になります。(Macにこの項目はありません)
  • Output Device:REWの出力先を指定します。
  • Input Device:REWの入力先を指定します。
  • Sample Rate:サンプルレートを44.1k / 48k / 88.2k / 96kHzから選択します。

DriversがJavaの場合にOutput Device、Input Deviceの”Default Device”を選ぶとWindowsの設定 > サウンドで設定したデバイスになります。

Sample Rateはデフォルトで48kHzですが、オーディナリーサウンドはWindows標準ドライバーのサンプルレートを44.1kHzにしているので、こちらも基本的に44.1kHzにしています。

サンプルレートはいくつにすれば良い?

Sample Rateを88.2kや96kに設定すると40kHz以上の周波数を測定できますが、普及価格帯の測定用マイクの周波数特性は上限が20k~30k程度です。マイクの特性に合ったSample Rateを選びましょう。

Mac版のPreferences画面

Windows版とほぼ同じですが、Windows版に存在した「Drivers」は必然的にありません。

RODE AI-1

※上の画像はデバイスに入力が1チャンネルのRODE AI-1を選択しているので、「Input」の右横のボックスはDisable状態になっています。

コンパクトでシンプル機能のAI-1はMacでRoom EQ Wizardを使う場合に設定も操作もわかりやすいオーディオインターフェイスです。※出力先とアンバランス接続する場合は、RCA出力対応のSolid State Logic SSL2+などがあります。

マイクに校正データがある場合

iSEMcon EMX-7150のようにマイクに校正データが添付される場合は、Room EQ Wizardに校正データを読み込ませることでより正確な測定ができるようになります。

iSEMcon EMX-7150

Room EQ Wizardに校正データを読み込ませるには「Mic/Meter」タブの「Mic or Z Weighted SPL Meter」の「Browse…」ボタンからテキストファイルを指定します。

Generator

”Preferences”でオーディオデバイスの設定ができたら、正しく設定されているかを確認する意味で”Generator”を使って音を出してみましょう。

Generator画面を開くには、メイン画面の上中央にある「Generator」ボタンをクリックします。

Generator画面

1000Hzのサイン波を再生するには、画面上から順に「Tones」>「Sine」をクリックして「Frequency Hz」に”1000″を入力します。画面中央が”-12.00 dBFS”になっていることを確認してプレイボタン(右下)をクリックすれば1000Hz(1kHz)のサイン波が再生されます。※念のため音量は絞っておいて徐々に上げてみてください。

プレイボタンの左のプルダウンで出力を”L/R/L+R”から選択できます。

音が正しく再生されない場合は、「Preferences」で入出力を確認してみてください。

Generatorの種類

バージョン5.20以降、Generatorの種類が拡張されGenerator画面も大幅に変更されました。

Generatorは4つの大項目に分類され、各々の大項目の中からGeneratorの種類を選択します。

  • Tones:サイン波、矩形波など
  • Multitone:デュアル、トリプルなど
  • Noise:ピンクノイズ、ホワイトノイズなど
  • Sweeps:各種スイープ信号

Pink NoiseとWhite PNについては、スペアナソフトのSpectralissimeで周波数分布を確認したので以下を参照してください。

GeneratorをWAVに書き出し

Generatorはその場で再生させる以外に、WAVファイルとして書き出して様々なソフトで開くことができるようになっています。

WAVファイルに書き出す手順

  1. Generatorの種類を選択してGenerator画面の「Save to file」ボタン(画面下)をクリックします。
Generator画面の下部
  1. チャンネル、サンプリング周波数、ビット深度、デュレーションを選択して「WAV」ボタンをクリックします。※Generatorの種類によって設定項目は変わります。

測定画面

メイン画面の左端の「Measure」ボタンをクリックすると「Make a measurement」画面が表示されます。

この画面で測定する周波数の範囲を設定して測定を開始することができます。カメラのセルフタイマーのように、スタートしてから実際に測定開始するまでの時間を遅らせることもできます。

  1. 「Start Freq」と「End Freq」で測定する周波数の範囲を設定します。
  2. 「Level」で測定音の音量を設定します。
  3. 「Length」で測定時間を設定します。「Repetitions」で測定の回数を設定します。右端に時間(秒数)が表示されます。
  4. 「Output」で左チャンネルを測定するか、右チャンネルを測定するか選択します。
    ※実際には両チャンネル共に測定します。「Output」には「L+R」の選択肢もありますが、これは使用しません。
  5. 「Check Levels」で事前に入出力の音量を確認できます。
  6. 「Start」をクリックして測定を開始します。
  7. 測定開始を遅らせたい場合は、「Delay」を設定します。

測定用マイクを見かけることはないけど、どんなマイクでも良いんじゃないの?

一般的なマイクの多くは指向性マイクですが測定用マイクは無指向性マイクです。
部屋を含めた総合的な音響特性を測定することが目的ですから、無指向性マイクが適しています。
また、一般的なマイクは多少なりとも周波数特性に癖がありますが、測定用マイクは極力フラットな特性になるように作られています。iSEMcon EMX-7150はマイク特性が測定結果に影響しないように精密な校正データも添付されています。

測定用マイクはどこで売ってるの?

オーディオショップや家電量販店で取り扱っているところはあまりないようです。
オーディナリーサウンドでお買い求めください。お問い合わせ

測定用マイクとマイクスタンドです。

測定結果とフリーソフトによる簡易補正

関連記事に、REWで測定した結果を元にフリーで入手できるイコライザープラグインソフトで簡易補正する方法を記載していますので併せてご覧ください。

Tips

スイープ信号そのものの周波数特性を測定する方法

Room EQ Wizardはスイープ信号を”ものさし”として部屋やオーディオ機器の周波数特性を測定できるツールです。ですから、測定の基準となる”ものさし”(スイープ信号)が完璧に正確(フラット)でなければ測定結果の信ぴょう性も怪しいものとなってしまいます。

VoiceMeeterをRoom EQ Wizardの入出力デバイスに設定すれば、Room EQ Wizardが出力したスイープ信号の周波数特性をRoom EQ Wizard自身で測定できるので試してみた結果を紹介します。※実際に使ったのはVoice Meeter Bananaですが、Voice Meeterでも同じことができます。

Room EQ Wizardの設定(Preferences)

  • Device:ASIO
  • ASIO Device:Voicemeeter AUX Virtual ASIO
  • Output:VM-VAIO 1
  • Input:VM-VAIO 1

VoiceMeeter Bananaの設定

  • VoiceMeeter Bananaの出力がRoom EQ Wizardの入力へ送られるようにするために、VIRTUAL INPUTSのVoicemeeter AUXのB2を有効にする。

測定結果

サンプリング周波数44.1kHzで測定

縦軸の音圧レベルを0.1dB刻みまで拡大表示しましたが、2Hzから22kHzにわたって完璧にフラットになっていることがわかります。つまり、Room EQ Wizardのスイープ信号は信頼できる”ものさし”であると言えます。

ここでRoom EQ Wizardが測定したソースがVoiceMeeter Bananaの出力であることは、VoiceMeeter Bananaの入出力レベルメーターを見ればわかることですが、念のため以下も追加検証しました。

Room EQ Wizardの測定開始・終了と共にレベルメーターが動作

追加検証の内容は、信号経路の途中にイコライザーを適用して、測定結果に現れるかどうかです。
VoiceMeeterやVoiceMeeter Bananaでイコライザーを適用する方法は様々ですが、ここではVoiceMeeterでも可能なVB-Audio Graphic EQ 15を使いました。

次のグラフはVB-Audio Graphic EQ 15で1kHzを12dB下げた設定(青)の測定結果と、15バンド全てを12dB下げた設定(オレンジ)の測定結果です。

グラフからVoiceMeeter Bananaのイコライザーを経由して出力されたスイープ信号を測定していると判断することができます。

因みにグラフィックイコライザーで全バンドを一律に下げてもフラットにならないことがわかります。

青:-12dB@1kHz
オレンジ:全バンド-12dB

上記のようにRoom EQ WizardとVoiceMeeterを使えば、VoiceMeeterのイコライザーが実際にどのような結果になるのかがわかります。更にVoiceMeeterBananaならDAWと組み合わせることでVSTプラグインのイコライザーにも同じテクニックが使えます。

オーディオインターフェイスの周波数特性の信頼性について

Room EQ Wizardを使った測定結果の周波数特性は果たして信頼し得るものなのかと疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。

REWの信頼性を確認する方法として、通常行うスピーカー~マイク入力の代わりに、スピーカーに送られる手前のラインレベルの信号を入力して測定する方法があります。

グラフは独R社の10年程前のオーディオインターフェイスを使った測定結果です。測定範囲は20Hz~40kHzです。

茶色の線が音圧周波数特性(いわゆる周波数特性のこと)で、赤色の線が位相周波数特性です。

音圧周波数特性はほぼ完璧なフラット(20Hz : -0.6dB、40kHz : -0.5dB)という結果がでました。オーディオインターフェイスのメーカー公称値が「周波数特性(96kHz):AD/DA, -0.5 dB: 5 Hz – 34 kHz」で測定結果とは誤差の範囲と言えますから、REWは正確な測定結果を返していると言えるでしょう。

「低音(または高音)が出る」といったDACやオーディオインターフェイスのレビューがありますが、今日のDAコンバーターは少なくとも音圧・位相周波数特性においてはほぼフラットです。

Windowsでマイク入力デバイスを選択すると”Unable to access the selected device”と表示されてマイクにアクセスできない場合の対処法

Windowsの設定から「プライバシー」を選択し、

  • マイク > アプリがマイクにアクセスできるようにする
  • マイク > デスクトップ アプリがマイクにアクセスできるようにする

をオンにする。


目次
目次
閉じる