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VoiceMeeter Bananaの使い方

VoiceMeeter Bananaは、VoiceMeeterの機能を拡張した上位版です。

出力チャンネルごとに設定可能な6バンド パラメトリックイコライザーや、VIRTUAL INPUTとVIRTUAL OUTPUTが2系統に増えたこと、録音機能の追加などがVoiceMeeterとの違いになります。

6バンド パラメトリックイコライザーが搭載されたことで、ルームアコースティックのくせを取るための本格的なイコライザー(ルームイコライザー)としてVoiceMeeter Bananaを使えるようになります。

更にPATCH INSERTが追加されたことで、DAW(Digital Audio Workstation)ソフトなどをVSTホストアプリケーションしたVSTプラグインをVoiceMeeter Bananaで使えるようになり、PCオーディオの可能性がVoiceMeeter以上に高まります。

Windows 10で最強のシステムワイドイコライザーを構築することができるので、Equalizer APOからの置き替えにもおすすめします。

仮想オーディオデバイス

VoiceMeeter Bananaをインストールすると、仮想オーディオデバイスとしてVoiceMeeter Bananaを利用できるようになります。

システムのサウンドを開くと、再生タブにVoiceMeeter Aux InputとVoiceMeeter Inputが、録音タブにVoiceMeeter Aux OutputとVoiceMeeter Outputが追加されていることが確認できます。

ASIOやWASAPIが利用できるソフトの設定画面を開くと、ASIOとしてVoiceMeeter Aux Virtual ASIOとVoiceMeeter Insert Virtual ASIO、VoiceMeeter Virtual ASIOが、WASAPIとしてVoiceMeeter InputとVoiceMeeter Aux Inputが追加されていることが確認できます。

TuneBrowserの設定画面

VoiceMeeter Bananaのイコライザー機能

VoiceMeeter Bananaは3種類のイコライザー機能があり、それぞれ異なるキャラクターを持っています。

  • VIRTUAL INPUTSの3バンドイコライザー
  • BUSの15バンド グラフィックイコライザー
  • MASTER SECTIONの6バンド パラメトリックイコライザー

VIRTUAL INPUTSの3バンドイコライザー

2系統のVIRTUAL INPUTSには各々3バンドイコライザーが±12dBの範囲で設定できます。真ん中のイコライザーにはラベルがありませんが、Room EQ Wizardの測定結果からもMidであることがわかります。VoiceMeeterのVIRTUAL INPUTSにある3バンドイコライザーが系統ごとに2組実装された形になります。

Bass/Mid/Trebleの中心周波数は80Hz/800Hz/13kHzで広範囲に適用されるタイプです。

BUSの15バンド グラフィックイコライザー

15バンド グラフィックイコライザーはVoiceMeeterと同じモジュールが使われているようです。

MASTER SECTIONの6バンド パラメトリックイコライザー

マスターセクション各々にチャンネルごとに設定可能な6バンドのパラメトリックイコライザーを持っているので、ルームチューニング用にも使えます。

パラメトリックイコライザーの基本的なことについては、パラメトリックイコライザーの使い方をご覧ください。

パラメトリックイコライザーの開き方

パラメトリックイコライザーの画面を開くには、「MASTER SECTION」の「EQ」を右クリックします。5系統の出力ごとに8チャンネルの6バンドパラメトリックイコライザーがあります。

使用事例:ルームチューニング

スピーカーは部屋の反射音による音質劣化を避けて通ることはできません。潤沢な予算でリスニング専用ルームを作る方法もありますが一般的な手段とは言い難く、イコライザーで補正するのがリーズナブルです。スピーカーリスニングで何よりも効果的な音質改善の手段です。

次の画像は上がVoiceMeeter Bananaのパラメトリックイコライザーによる補正値、下の茶色のグラフが補正前、緑色のグラフが補正後の周波数特性です。

4バンド(赤枠)を使ってピークが発生している4か所を大まかに補正してみました。補正後の再生音は付帯音が取り除かれた本来の音で明らかに音質向上しました。

VSTプラグインをシステムワイドイコライザーとして利用する方法

Voice Meeter BANANAまたはPotatoであればイコライザーの機能があるので、わざわざVSTプラグインのイコライザーを使う必要もなさそうに思いますが、種類の豊富なVSTプラグインの場合は目的にあった好みのものから自由にチョイスできるため今回はVSTプラグインを試すことにしました。

VSTプラグインを使うためのホストアプリケーション

Voice Meeter自信ではVSTなどのオーディオプラグインを使うことはできないので、VSTプラグインを使うためのホストアプリケーションを別途用意してVoiceMeeterの出力をホストアプリケーションに入力できるように設定します。今回はホストアプリケーションとしてAbleton Live Liteを使いました。

※Ableton Live Liteは、SSL(Solid State Logic)やIK Multimediaのオーディオインターフェイスなど数多くのオーディオインターフェイスにバンドルされています。(バンドルの他にも市販品あり)

左上:Spotify、右上:VoiceMeeter Banana、右下:Ableton Live Lite、左下:IK Multimedia T-RackS EQual

上の画像は、Soptifyの再生音をVoiceMeeter Bananaへ送ってAbleton Live Liteへ渡し、Ableton Live Liteにインサートしたイコライザー(T-RackS Equal)で処理した後にVoiceMeeter Bananaに返してDACとしてオーディオインターフェイスのSSL2で出力している様子になります。

Ableton Live LiteでVSTプラグインを使う方法は、「Ableton Live Lite:SSL2、AXE I/OのバンドルDAW」をご覧ください。

Spotifyに限らずWindowsで扱えるあらゆる再生音をVoiceMeeterに出力することができます。foobar2000TuneBrowserJRiver Media CenterAudirvanaなどASIO対応の再生ソフトはASIOでVoiceMeeterに出力できますし、オーディオインターフェイスを使うことでCDプレーヤーやレコードプレーヤーも扱えます。

VSTホストアプリケーションとしてDAWをVoiceMeeter Bananaにインサートする方法

VoiceMeeter Bananaをインストールすると、ASIO対応音楽再生ソフト(foobar2000やTuneBrowser等)の音声出力を設定する項目の中に「VoiceMeeter Insert Vertual ASIO」という項目が追加されます。

TuneBrowserの「再生に使用するデバイス」のリスト

VoiceMeeter BananaにインサートするDAWのオーディオデバイスにこのInsert Vertual ASIOを指定することで、VoiceMeeter Bananaの入力音声をDAWに送って再びVoiceMeeter Bananaに戻すことができるようになります。

具体的にはVoiceMeeter BananaとDAWの両方を設定する必要があります。

VoiceMeeter Bananaの設定

VoiceMeeter BananaにDAWをインサートできるようにするには、「System Settings / Options」の「PATCH INSERT」からDAWに入出力するチャンネルを設定します。

例えばVIRTUAL INPUTに入力された音楽再生ソフトのステレオ音声をDAWに入出力する場合は、下の画像のように「In4 Left」と「In4 Right」を有効にします。

手順

  1. VoiceMeeter Bananaの「Menu」(画面右上)をクリックする。
  2. 開いたメニューから「System Settings / Options」を選択して「System Settings / Options」画面を開く。
  3. 画面最下部の「PATCH INSERT」でインサートする入力チャンネルをクリックして有効にする。※もう一度クリックすると無効に戻る

DAWの設定

様々なDAWをVoiceMeeter Bananaにインサートできると思いますが、ここではAbleton Live Liteの設定を紹介します。

手順

  1. Ableton Live Liteのメニューから「オプション > 環境設定」を選択して「環境設定」画面を開く。
  2. 「Audio」タブをクリックして、オーディオデバイスを次のように設定する。※下の画像とあわせてご覧ください。
    1. ドライバタイプ:ASIO
    2. オーディオデバイス:VoiceMeeter Insert Vertual ASIO
    3. 入力設定:7 & 8と7/8を有効
    4. 出力設定:7 & 8と7/8を有効

DAWの入力設定と出力設定は、VoiceMeeter Bananaの「PATCH INSERT」で設定したチャンネルと同じものにします。

HEDD モニタースピーカーのユーザーは、HEDD Lineariserをシステムワイドに活用できる朗報

WindowsユーザーがSeries OneでLineariserを適用するにはパソコン上のVSTプラグインが現実的な手段でした。VoiceMeeter BananaのPATCH INSERTにスタンドアローン版Lineariserをインサートすれば、システムワイドにLineariserの恩恵を受けることができます。大きな音質改善につながるため、これを使わない手はありません。

Ableton Live Liteがバンドルされるおすすめのオーディオインターフェイス

VoiceMeeter Bananaの録音機能

VoiceMeeterとVoiceMeeter Bananaの違いの1つが録音機能の有無です。

VoiceMeeter Bananaは録音機能があるのでオーディオインターフェイスに入力した外部の音声とパソコン内の音声を録音することができます。
※ループバック機能がないオーディオインターフェイスでもパソコン内の音声を録音できます。
※VoiceMeeterはAudacityその他の録音ソフトとの連携でパソコン内の音声を録音できます。

録音の設定(レコーダー オプション)

カセットテープ(ウィンドウ右上)を右クリックして設定画面を開きます。プリフェーダー/ポストフェーダー、保存先、音声ファイルフォーマットなどを設定することができます。

レレコーダープション画面
File TypeWAV / BWF / AIFF / MP3
Sample Rate22050 Hz / 24000 Hz / 44100 Hz / 48000 Hz / 88200 Hz / 96000 Hz
Bit Resolution16 Bit / 24 Bit
Channels2(Stereo) / 4(Quadri) / 6(5.1) / 8(7.1)

VoiceMeeter Banana活用術

VoiceMeeter Bananaのメニューの多くはVoiceMeeterのメニューと共通です。

VoiceMeeter活用術 > Menuの使い方を参照してください。


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