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デスクトップオーディオのすすめ – 高音質スピーカーはオーバースペックか?

デスクトップオーディオ

デスクトップにスピーカーを置いて音楽を聴くスタイルはデスクトップオーディオと呼ばれます。ワンルームやプライベートルームでスピーカーを利用するのに適した方法ですし、サブのオーディオシステムとしてベッドルーム等でも利用されています。

デスクトップオーディオはあくまでも簡易的にスピーカーを聴く手段と思われているからでしょうか、スピーカーを疎かにしがちですが決して簡易的なシステムに留まるようなことはありません。デスクトップオーディオならではのメリットを活かすことで本格的なシステムを凌駕するメインシステムにも成り得る大変リーズナブルな音楽の聴き方です。

目次

ヘッドホンでは決して得ることのない音楽の感動体験

音楽を聴く手段がスピーカーからヘッドホンに移行して、あたかもヘッドホンはスピーカーよりも優れた手段であるかのような錯覚が起きています。数十万円以上の高級ヘッドホンが話題になる一方で売れ筋スピーカーは数千円~1万円程度であることもその現れであるかのようです。

ヘッドホンのメリットはいつでもどこでも手軽に音楽を聴けることで、音質面でも費用対効果はスピーカーに比べて高いと言えるでしょう。しかし、ヘッドホンは耳に圧着させて音(音楽)を聴くスタイルを強いられるため、ライブで聴くように空気を介して音(音楽)が届けられることはなく不自然な聴き方になってしまいます。音質が良くても音楽の本来持っている空気感(臨場感)は伝わっては来ない宿命にあります。

ヘッドホン
スピーカー

空気を介さないヘッドホンでは音楽の本質的な情報が受け取れない

スピーカーで聴きたくても住宅事情等の理由でスピーカーを使うことを諦めている方も多くいらっしゃいます。そのような方におすすめするのがスピーカーの近くで聴くニアフィールドリスニングです。

ニアフィールドリスニングのすすめ

ニアフィールドリスニングとは文字通りに近くで音楽を聴くスタイルのことを指します。

ステレオが登場した頃から何故かスピーカーは部屋いっぱいを使って左右に広げて配置されています。リスニングポジションもスピーカーから離れています。このようなレイアウトの聴き方では音量も確保しなければならないため、ボリュームを上げがちになります。

映像を近くで見れば大画面になるのと同様に、音楽も近くで聴けばボリュームを絞っても満足のいく音量で聴くことが可能になります。

近くで聴けば小音量

近くで聴けば小音量で済む!しかも高音質!

スピーカーの間隔も近づけ過ぎてはステレオ感が損なわれますが、近くで聴く場合は60~70cmもあればステレオ感を十分に堪能することができます。※要はスピーカーとリスニングポジションの距離次第です。

音質向上という副産物をもたらすニアフィールドリスニング

このようにスピーカーの近くで聴くことで、ステレオ感を損なうことなく満足のいく音量で、しかも周囲に迷惑を掛けることなく音楽を楽しむことができます。しかし、メリットはこればかりではなく音質的にもメリットが生じるという嬉しいおまけまで付いてきます。

ニアフィールドは何故、音質的に有利なのか?

スピーカーに限らず部屋などの閉じた空間で聴く音(音楽)は、直接音と間接音(壁などからの反射音)の両方です。

スピーカーから離れて聴くよりも近くで聴くほうがスピーカーからの直接音の割合が増えるため、音質面で有害になりがちな反射音の影響が軽減されることが音質向上につながるわけです。

直接音と反射音、音質への影響については「部屋の定在波対策はスピーカーの高音質化に効果絶大の最優先課題」を是非一読してください。

デスクトップオーディオはニアフィールドリスニングの一つのスタイル

ニアフィールドリスニングとは単に近くで聴くことですから特に決まったスタイルはありませんが、現実的に最も実践しやすいスタイルがデスクトップオーディオだと言えます。特に今は自宅でテレワークする機会も増えてきたので、デスクトップオーディオを始める良いきっかけでもあります。

PCスピーカーでは力不足

デスクトップオーディオではプレーヤーとしてPCを利用することが多いことでしょう。となるとスピーカーとしてすぐに思い浮ぶのがPCスピーカーなどと呼ばれている簡易的なアクティブスピーカーです。

ところがPCスピーカーで音質的に褒められるものはあまり存在せずmp3やYouTubeでさえ満足な音質で聴くことはできません。ニアフィールドリスニングが距離を置いて聴くよりも音質的に有利であることからわかるように、デスクトップオーディオを含むニアフィールドリスニングで音質的に最も重要なキーを持っているのはスピーカーです。所詮プレーヤーはPCなんだからスピーカーも程々にと考えてはいけません。PCは使いようで高級オーディオプレーヤーを凌駕します。(関連記事:PCオーディオのすすめ

パソコンなんて持ってない?スマホやタブレット、iPodなどのポータブルプレーヤーでも十分です。

デスクトップオーディオに使うアイテム

デスクトップオーディオだからと言って特別なものは何も必要ありません。一般的なオーディオシステム同様にプレーヤー→アンプ→スピーカーがあれば音楽は再生できます。

ただし、デスクトップと言う限られたスペースに機器を設置することになるため、コンパクトでシンプルなアイテムで構成されたシステムが求められます。

プレーヤー

普段デスク上でPCを使っているのならプレーヤーはPCで決まりです。そうでなければスマホやポータブルのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)をデスクトップオーディオにも利用する手があります。

アンプ&スピーカー

パッシブスピーカー+アンプ

手持ちのパッシブスピーカーやお気に入りのパッシブスピーカーをデスクトップに使いたい、といったニーズもあるでしょう。パッシブスピーカーは別途プリメインアンプやパワーアンプが必要ですからデスクトップの設置スペースに適したサイズのアンプ選びが求められます。

真のデスクトップ用アンプと呼ぶに相応しいFOSTEX AP25(幅133mm)とハーフサイズのNmode X-PM3 FT(幅210mm)、パワーアンプのNuPrime STA-9X(幅235mm)などがあります。

デスクトップオーディオを含むニアフィールドリスニングは小音量で高音質を叶えるリスニングスタイルですが、狭いスペースに設置することから受ける制約もあります。

スピーカーの音質(特に低音域)は大きいサイズのスピーカーが有利ですが、デスクトップの場合は逆に小さなスピーカーのニーズが高くなります。

フィンランドのamphionは生活の中の音楽再生を強く意識したスピーカーで、小型スピーカーとは思えない低音再生能力が魅力です。モニタースピーカー分野においても絶大な信頼を得ている高音質ぶりはホームオーディオスピーカーにも着実に反映されています。デスクトップスピーカーとしておすすめは小型(幅132mm)のArgon0Helium410で、ハイエンドクラスの音質を堪能できます。

スイスのスピーカーPIEGAは小型スピーカーの低域再生能力の問題をアルミ製キャビネットにより解決しています。通常、スピーカーキャビネットに使用される木に比べて強度を保ったままでキャビネットの厚みを薄くできるので小型で高音質なスピーカーを実現しています。PIEGA ACE 30は幅140mmと小型でデスクトップにも置きやすいスタイリッシュなスピーカーです。

デスクトップに小型スピーカーを設置すると、ウーファーがデスクトップに近い位置になるために低音が反射しやすくなり音質に悪影響を与える場合があります。イギリス(スコットランド)のFyne Audioは名門タンノイの伝統を継承し発展させた同軸スピーカーが特徴の1つとなるスピーカーです。通常のマルチウェイ(2ウェイ/3ウェイなど)スピーカーは一般的にウーファーが低い位置にレイアウトされますが、同軸スピーカーはウーファーとツイーターを同軸上にレイアウトできるためキャビネットの上方にウーファーが取り付けられていて低域のデスクトップによる反射を防ぐことができます。

下の2つの写真はFyne AudioF500(同軸2ウェイ)とF301(2ウェイ)でサイズもほぼ同じですが、見てのとあり同軸のF500はF301よりもスピーカーユニットが高い位置にレイアウトになっています。

この他にもF500シリーズ以上のFyne Audioは、スピーカーベースと一体になったユニークなバスレフポートによる反射音の軽減などデスクトップオーディオに適したスピーカーです。

アクティブスピーカー

「高音質ならパッシブスピーカーをアンプで鳴らすに限る」と言った偏見がまだまだ広く浸透していますが、「アクティブスピーカーをおすすめする5つの理由」で説明しているようにアクティブスピーカーはパッシブスピーカーを凌駕する音質の持ち主です。少なくとも同じ予算であればアクティブスピーカーが有利です。

パッシブスピーカーを凌駕するアクティブスピーカーの主な要件は、アクティブクロスオーバーによるマルチアンプの搭載です。詳細は、「マルチアンプとバイアンプの真実:アクティブ/パッシブネットワーク」をご覧ください。

省スペースの観点からもアンプを内蔵したアクティブスピーカーが有利です。

※前述のとおりPC用スピーカーではPC等のプレーヤーの音質を発揮できずボトルネックになるので対象外


これなら置ける小型高音質スピーカー

音質を犠牲にすることなく小さい机にも設置可能な幅160mm以下のパッシブスピーカーとアクティブスピーカーの紹介です。

デスクトップスピーカー

左上の最も小型なスピーカーはiLoud Micro Monitorで幅90mm、右下が幅160mmのArgon1です。机の広さに合ったスピーカー選びはデスクトップオーディオの大切な要素の1つとなります。

左上から順に、

  • iLoud Micro Monitor – IK Multimedia アクティブ
  • MR1 mk2 – ruarkaudio アクティブ
  • Helium410 – amphion パッシブ
  • Argon0 – amphion パッシブ
  • iLoud MTM – IK Multimedia アクティブ
  • A4H – ADAM Audio アクティブ
  • ACE 30 – PIEGA パッシブ
  • 3010i – Q Acoustics パッシブ
  • F300 – Fyne Audio パッシブ
  • A4V – ADAM Audio アクティブ
  • Argon1 – amphion パッシブ

高音質に聴く為に重要なスピーカーの3つの要素

これはデスクトップオーディオに限らずオーディオ全般に言える事ですが、大切なポイントは3つです。

  1. 高性能(高音質)なスピーカーを使う
  2. セッティングを疎かにしない
  3. ルームアコースティック対策をする

前述のとおりにデスクトップオーディオはメインシステムを凌駕しうる可能性を持っているので、良いスピーカーを使いましょう。おすすめのアクティブスピーカーパッシブスピーカーアンプを参考にしてください。デスクトップスピーカーのおすすめは、ニアフィールド スピーカーおすすめ13選:小音量で高音質をご覧ください。

デスクトップオーディオのセッティングは一般のオーディオシステムのレイアウト以上にセッティングが重要になってきます。詳しくは「スピーカーを正しく設置(セッティング)して高音質化する方法」を参照してください。

部屋の反射音の影響を受けにくいニアフィールドリスニングですがそれでもルームアコースティック対策をするとしないとでは音質面で格段の開きがあります。「スピーカーリスニングの音質向上に最も効果的なたった一つの方法」を参照して実践してください。

デスクトップオーディオの心得

ルームアコースティックにあわせたイコライジングをしなければ高級スピーカーをデスクトップオーディオに使っても極上の音にはなりません。ツイーターの高さを上手く合わせられない場合にもこれをカバーするためにイコライジングはとても有効な手段です。

デスクトップオーディオ
オーディオ機器に金銭を投じる前に、スピーカーセッティングとルームアコースティックにあわせたイコライジングが大切

スピーカーをデスクトップに置けない・置きたくない場合は、望ましい高さに調整できるスピーカースタンドを使いましょう。Gravity GSP3202VTのようなスピーカースタンドであれば高さを90cm~150cm程度まで調整可能ですからデスクトップオーディオにも最適です。

GSP3202VT
GSP3202VT
机の高さは約70cm。スピーカーを机よりも高い位置に置けるスピーカースタンドを選びたい。

ニアフィールド モニタースピーカーはデスクトップオーディオに最適

小型なサイズばかりがデスクトップオーディオに適したスピーカーの条件ではありません。至近距離で良い音のするスピーカーがデスクトップオーディオに相応しいスピーカーです。

ニアフィールド モニタースピーカーは数十cmから1m前後の至近距離で聴くためのスピーカーですからデスクトップオーディオにも最適です。ADAM AudioHEDD AudioWharfedale ProPSI AudioamphionIK MultimediareProducer Audioなどのニアフィールド モニタースピーカーをおすすめします。

スピーカーが小型だからデスクトップスピーカーに向いているとは限らない

デスクトップは設置スペースの制約が大きいため、デスクトップスピーカーの大きさには限界があります。

音楽だけでなく動画も楽しむにはディスプレイも大きいサイズにしたいのでスピーカーはますますサイズ制限を受けます。幅110cmの机に23インチディスプレイと30cm幅のスピーカーは置けません。

幅110cmの机に23インチディスプレイと30cm幅のスピーカー

そこで小型スピーカーをデスクトップスピーカーとして利用することになりますが、小型だからといってデスクトップスピーカーに向いているとは限りませんから注意が必要です。

まず最初にスピーカーのサイズに関係なくニアフィールドでパフォーマンスを発揮できるスピーカーであるかどうかを見極めましょう。例えば、推奨されている左右スピーカー間隔がデスク幅より大きければデスクトップスピーカーとしては適さないことになります。スピーカーとリスニング位置の距離も然りです。安心して選べるのは、デスクトップなどでの使用を前提に設計されたニアフィールドモニタースピーカーです。

ニアフィールドスピーカーの中でも小型スピーカーはデスクトップを広々使えるメリットがありますが、デメリットがあることも考慮する必要があります。

まず、どこまで低い音を再生できるかの低音再生能力は基本的にスピーカーサイズに比例するため、小型スピーカーである程、低音再生能力は低いと考えてください。

次にスピーカーの縦方向のサイズの検討です。小型スピーカーの縦方向サイズは低くなる傾向にあるので、大抵の場合は椅子に座った時の耳の位置よりもスピーカーが低い位置になります。これでは高域が耳に届きにくくなりスピーカー本来の性能を発揮することはできません。
デスクトップ用のスピーカースタンドを使って丁度良い高さになるようにすることが大切です。スピーカースタンドはスピーカーの振動を設置面と遮断する重要な役割もあります。

以上のことからデスクトップスピーカーの1つの理想形は、小型のダブルウーファー搭載スピーカーと考えることができます。

おすすめのニアフィールドスピーカー

デスクトップオーディオに適した高音質スピーカーの存在とその使い方はまだまだ広く知られていません。

「ニアフィールド スピーカーおすすめ13選:小音量で高音質」の記事を参考にしてみてください。


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