高騰し過ぎたオーディオ製品
絶滅危惧種と呼ばれて久しいオーディオ製品。
価格はどんどん高騰し続けて数百万~数千万円の製品が当たり前のように登場している昨今です。万人に愛される音楽を聴くための道具としては、とても適正価格とは言えません。
プロの厳しい耳で鍛え抜かれたアクティブスピーカー
一方で、レコーディングスタジオや放送局でのモニターが主用途のアクティブスピーカーは高騰どころか費用対効果は高まっています。ユーザーが音のプロですから高い性能と品質を要求されるのは当然のこととして、価格に見合った内容でなければ生き残っていけません。
以前は業務用として極限られたニーズしかありませんでしたが、プライベートスタジオの普及等で用途が広がったことも価格を抑えられるようになった理由の一つかもしれません。
ローコスト&コンパクトなおすすめアクティブスピーカー
iLoud Micro Monitor | IK Multimedia T5V | ADAM Audfio T7V | ADAM Audfio
先進ユーザーは既に使っている
国内でもホームオーディオ用途にプロ用アクティブスピーカーを利用している先進的なリスナーの方々もいらっしゃるようです。
一方で、モニター用途のスピーカーは『音の粗探しをするためのスピーカー』だから『つまらない音』で『音楽を楽しむことはできない』との考えも残念ながら残っているように感じます。実際に試聴できる場所が多ければこのような誤解もなくなることでしょう。
現代の生活空間にそぐわないカタチ
家電量販店のオーディオ売り場やオーディオ専門店で見かけるオーディオアンプ。幅40~50センチ、奥行30~40センチ、重さ数10キロ。いや、もっと巨大な奴も。
”モノよりコトの時代”に相応しいアイテムとは思えません。
アンプ内蔵という合理性
アクティブスピーカーはアンプを内蔵しているので、アンプの設置スペースを確保する必要がありません。 そればかりか、モニター用途のアクティブスピーカーの多くは低域専用と高域専用の2台のアンプが一台のスピーカーの中に組み込まれています。これは2ウェイスピーカーの場合でバイアンプと呼ばれますが、3ウェイでは3台ものアンプ(トライアンプ)が入っています。
トライアンプの HEDD Type 20 と HEDD Type 30
マルチアンプ(バイアンプ、トライアンプ)の優位性
アクティブスピーカーは、メーカーがスピーカーとのマッチングを入念にチューニングしたアンプが内蔵されているので、アンプとスピーカーの相性に悩まされることなどありません。これなら、ひたすら音楽再生に没頭できますね。
もう一点、通常のパッシブスピーカーはコイルやコンデンサーを使ってアンプからのオーディオ信号を低域と高域(3ウェイは中域も)に分割した後でウーハー(低域)とツイーター(高域)に送っているのですが、この仕組みが音質を劣化させている場合が多いようです。これを嫌ってハイエンドオーディオでは複数のアンプを用意してウーハーやツイーターに繋いだりしますが、とても大がかりなシステムになってしまう欠点があります。
マルチアンプ(バイアンプ、トライアンプ)を搭載したアクティブスピーカーは、これらのパッシブスピーカーのデメリットを克服したハイエンドなシステムをシンプルな構成でまとめ上げた先進的なスピーカーといえます。
無駄な設置スペースを要求することなくハイクォリティも満たす時代のニーズに応えるミュージック アイテムです。



