オーディオのライトサイド
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音楽鑑賞を目的とした高音質な音楽再生を楽しむ道具(オーディオ)は実はあまり多くはありません。音質を求めるあまり複雑で高額なシステムになりがちだからです。

クォリティ(音質)には妥協せず道具はシンプルでありたい。

本格的なアクティブスピーカーはそんな要求に応えてくれるスピーカーです。

Tシリーズ

ドイツADAM AUDIOのエントリークラスであるTシリーズ(T5V/T7V/T10S)は、ペアで4~5万円台のリーズナブルプライスながらも音楽愛好家のニーズにこたえてくれる本物志向の道具です。

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目次

ADAM AUDIO Tシリーズについて

ADAM AUDIO Tシリーズ
ADAM AUDIO Tシリーズ:T5V(左)、T10S(中)、T7V(右)

ADAM AudioのTシリーズは、スタジオモニターのワールドスタンダードADAM Audio(ドイツ)のエントリーモデルです。フラッグシップのSシリーズの僅か1/10以下の価格でADAM Audioサウンドが手に入る大変魅力的なアクティブスピーカーです。

現在のTシリーズはT5VとT7Vの2機種で、これに加えて低域をグレードアップするためのサブウーハーT10Sが用意されています。

リスニングにもおすすめ

Tシリーズは主にホームスタジオでの使用を想定したモデルですが、リスニング用途にもずば抜けたパフォーマンスを発揮します。Tシリーズと同価格帯で同等の音質を発揮できるアンプとパッシブスピーカーを見つけ出すことは至難の業でしょう。

T5V相当品であればペアで3万円以下のスピーカーと2万円以下のアンプの組み合わせが考えられますが、この予算で二系統のアンプを高域用と低域用に振り分けることのできるシステム(バイアンプシステム)はまず存在しません。

T5Vと同じ予算で組み合わせたステレオアンプとパッシブスピーカーのシステムと比較してみれば、ADAM T5Vのコストパフォーマンスの高さに驚かされることでしょう。

T7Vに至っては同じ予算のアンプとパッシブスピーカーのシステムを見つけ出すことさえ困難です。評判のパッシブスピーカーだけでT7Vの価格を超えてしまいます。

スタジオモニターは難しい道具ではありません

スタジオモニターというと何か専門知識がないと使えないようなイメージがありますが、実際はホームオーディオのアンプとパッシブスピーカーを組み合わせたシステムよりも遥かに簡単に使えるスピーカーです。

スマホでもPCでもレコード/CDプレーヤーでも一組のラインケーブルで接続するだけで音楽再生に浸れます。

M17
M17

プレーヤーとラインケーブルで接続するだけでも十分に満足

DACなどでグレードアップも可能です

T7V

入力はRCA/XLRの二系統

T5V/T7Vは一般的なRCA入力端子とホームオーディオでは高級とされるXLR入力端子の2系統を装備しているので、アナログ出力可能なプレーヤーに接続することができます。

端子間のスイッチで入力を切り換えます。

T7Vのリアパネル
T7Vのリアパネル

PCとの接続例(RCA接続)

最もシンプルな接続は、プレーヤーとT5V/T7Vをケーブルで直接つなぐ方法です。※スマホやタブレットも同じ方法を使えます

多くのPCにはオーディオ出力のミニジャックがあるのでYケーブルを中継することでRCAケーブルを使うことができます。

RCAケーブルをT5V/T7Vのリアパネルに接続すれば、PCの音をスピーカーで聴くことができます。

Mac miniリアパネル

Mac miniリアパネルのヘッドフォンジャックにYケーブルを接続してRCAケーブルに接続

RCAケーブルをT5V/T7VのリアパネルのRCA端子に接続すれば、PCの音をスピーカーで聴くことができます。

※写真はRCAとXLRを両方接続した状態です。

T5V/T7Vのリアパネル

T5V/T7Vのリアパネル
Unbal.in(下)がRAC入力

特におすすめはT7V

T5VとT7Vの大きな違いは低音域を受け持つウーハーで、T5Vは5インチ、T7Vは7インチのウーハーが搭載されています。この違いが低音域の再生能力の差に現れます。T5VとT7Vの9千円の価格差を考えると断然T7Vが一押しになります。

T7V39 Hz – 25 kHz
T5V45 Hz – 25 kHz
周波数特性の比較
T7V
T7V

そうはいってもT7Vはサイズ的に大きくなりますから、設置スペースに制約があるのであればT5Vです。T5Vの低域再生能力はサイズ的にも価格的にもトップクラスです。

T7V347 mm x 210 mm x 293 mm
T5V298 mm x 179 mm x 297mm
サイズの比較:高さ x 幅 x 奥行き
T5V
T5V

TシリーズにニューモデルのT8Vが登場します(2020/5/27発売)

T8V

T8Vは8インチウーハーを搭載し、周波数特性が33Hz – 25kHzとT7Vから更にワイドレンジになっている期待のニューモデルです。定価6万円(税別)

詳細情報

専用チューンのサブウーハーT10Sでアップグレード

T5V/T7Vともに価格を超えた低域再生能力を持っていますが、サイズ的にも低域再生に限界はあります。低域を強化する目的でスピーカーを買い替えなくても、T5V/T7Vとのマッチングを考慮したサブウーハーT10Sを追加するといったアップグレードバスが用意されているので先々も安心です。

周波数特性28 Hz – 120 Hz
高さ x 幅 x 奥行き390 mm x 318 mm x 413 mm

安心の5年保証

WARRANTY

ユーザー登録するだけで5年保証を受けることができます。末永く良い音で楽しんで欲しいというメーカーの想いと製品への自信の表れといえるでしょう。

ADAM AUDIO T7VとMac miniだけのシンプルで高音質なシステム

ADAM AUDIO T7VとMac mini

Macなら音楽再生ソフトはAudirvanaをおすすめします。Audio Unitsに対応しているので無料/有料の豊富なオーディオプラグインが使えます。写真はフリーのT-RackS Classic Equalizer(IK Multimedia)プラグインでルームアコースティック対策しています。DACなしでも十分に満足いくクォリティです。


ADAM AUDIOをはじめとする高音質なアクティブスピーカーについてもっと知りたい方は、「アクティブスピーカーのすすめ for Music Lovers」をご覧ください。

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