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今さら聞けないDACの使い方、選び方

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DACとは

デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する機能や機器のことをDAC(デジタル アナログ コンバーター)と呼びます。DACはPCやスマホをはじめとした様々なデジタル機器の機能として搭載されていますが、より良い音(高音質)で出力することを目的にDACと呼ばれる製品が存在します。

DACは通称「ダック」と呼ばれます。一方でDACと逆の動作(デジタルtoアナログ変換)をするADCは「ダック」に対する通称は存在しないようです。

DACの種類

DACと一口に言ってもその種類は実に豊富で価格も数千円台から数百万円台と実にワイドですから、用途にあった機種を選ぶことが大切です。

KA1
KA1

1万円を切るUSB DACのFiiO KA1

M1 Special Edition mk2
M1 Special Edition mk2

198万円のUSB DAC、Bricasti Design M1 Special Edition mk2

ソース

デジタル音声出力できる機器はPCやスマホ、CDプレーヤー、テレビをはじめ実に様々で、機器によってデジタル音声出力の規格も異なります。

例えばテレビのデジタル音声出力をアナログ変換するには、テレビのデジタル出力規格(一般的にはオプティカルのS/PDIF)に対応したDACを使う必要があります。例えば入力がUSBのみのZEN DACでテレビのデジタル音声をアナログ変換することはできません。

ZEN DAC
ZEN DAC

下表は代表的なデジタル音声出力機器と対応規格です。※他にもHDMI等があります。

デジタル音声ソース規格
PCUSB、Bluetooth、LAN、Thunderbolt、PCI Express、LAN等
スマホUSB、Bluetooth、Lightning(Apple製品)等
CDプレーヤーS/PDIF、AES/EBU
テレビS/PDIF
補足)ThunderboltやPCI Express等はオーディオインターフェイスをDACとして使った場合で、単体DACとして見かけることはほとんどありません。

対応音声フォーマット

デジタル音声フォーマットは1種類ではありませんからDACが目的のフォーマットに対応しているかを確認しましょう。大別するとPCM方式と1ビット方式(DSD)に分かれます。

CDプレーヤーやテレビであればPCM方式一択といっても差し支えありませんが、PCやスマホ等の場合はPCM/DSDの両方式の音声フォーマットに対応できる場合があります。更に次世代ハイレゾフォーマットと言われるMQAフォーマットも登場しているので、DACが再生音源の音声フォーマットに対応している必要があります。

DACが対応しない音声フォーマットだからといって全く再生できないわけではなく、音楽再生ソフト側でDACに対応したフォーマットに変換して再生できる場合があります。DSD音源をDSD非対応DACで再生する際にソフト側でPCMに変換してDACに出力したりします。

MQAの場合は、規格上でMQA非対応の再生システムの場合は44.1kHz/16bit等で出力するような仕組みになっています。

利用シーン

DACを利用シーンで区分すると据え置き型とポータブル型に分類できます。

据え置き型は屋内利用を想定して外部から電源供給されるのに対して、ポータブル型の多くは屋外利用を想定してバッテリーを内蔵しています。外部電源供給型でもUSBバスパワー対応のDACであれば接続するPC等から電源供給されるので屋外利用も可能です。※PCが供給可能な電源のキャパシティ次第です

ポータブルDAC:xDSD Gryphon – iFi audio(左)、据え置き型DAC:NEO iDSD – iFi audio(右)

DAC機能搭載の複合機

単体のDAC機器の他にも、機能としてDACを内蔵する機器もオーディオインターフェイス・DAP・CDプレーヤー等多数存在します。

  • オーディオインターフェイス
  • DAP
  • CDプレーヤー

オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスはPCやスマホを利用した音楽制作を想定した機器でDAC機能が内蔵されているため一般的なUSB DACと何ら変わることなく音楽再生用として利用できます。DAC機能以外にADC(アナログ デジタル変換)機能が内蔵されているため、アナログ音源をパソコンに取り込んだりマイクをつないで録音したりとリスニング用途においても単体DAC以上に活躍してくれます。詳細は「オーディオインターフェイスをリスニング用途におすすめする2つの理由(DAC/ADC)」をご覧ください。

1チャンネル入力(出力はステレオ)のRODE AI-1(左)、2チャンネル入力のART USB II(右)

ほとんどのオーディオインターフェイスはDSDやMQAに対応していませんから、音楽再生ソフトでDSDをPCMに変換するなどの方法を取ります。ネイティブ再生したい場合はDSDやMQAに対応したDACとオーディオインターフェイスを併用します。DACとオーディオインターフェイスは同時接続で使うこともできます。

DAP

高音質ポータブルプレーヤーのDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の中には、PC等のDACとして利用できる機種もあります。屋外ではDAP単体で、屋内ではPCのDACとして等、多目的に利用できます。

M11 Plus ESS
M11 Plus ESS
M17
M17

CDプレーヤー

一般的なCDプレーヤーはDACを内蔵しているため、外部のデジタル音声を入力してアナログ変換できる機能が追加された機種も存在します。通常はS/PDIF入力端子ですから、テレビ等の高音質化に利用することができます。

DACのつなぎ方

  • DACはデジタル音声信号を入力してアナログ音声信号に変換して出力します。
  • 入力には規格に沿ったケーブルで接続する有線接続とBuetooth等を使った無線接続の方法があります。
  • アナログ出力にはアンバランス出力とバランス出力の方式があり、どちらも様々なコネクターの種類があります。

入力

  • USB
  • S/PDIF、AES/EBU
  • Bluetooth
  • LAN
  • Thunderbolt、PCI Express
  • その他

USB

PCとUSB対応DACはUSBケーブルで接続します。ここで注意したいのはUSBには様々な規格やコネクターが混在していることです。DACのUSBコネクターの多くはタイプBですが、徐々に耐久性にも優れたタイプCコネクターに移行している状況です。伝送規格もUSB2.0やUSB3.xなど様々でDACごとに対応状況が異なります。

GO blu
USB Type CのiFi audio GO blu

スマホをDACにつなぐための専用ケーブルがあります。iPhoneやiPadは純正のカメラアダプタを推奨している場合が多く、AndroidではOTGケーブルを使用します。

OTGケーブル
OTGケーブル

S/PDIF、AES/EBU

S/PDIFはコンシューマ(民生)オーディオのデジタル伝送規格で同軸(コアキシャル)と光(オプティカル)があります。AES/EBUはプロオーディオのデジタル伝送規格で、S/PDIF規格策定の手本になっているそうです。

S/PDIF(同軸/光)とAES/EBU、その他多くの種類のデジタル入力に対応したDAC:XI Audio K-DAC

Bluetooth

Bluetoothは無線接続ですから入力コネクターはありません。スマホやパソコンなどBluetoothオーディオを出力できるデバイスとペアリングして接続します。

ZEN Blue
Bluetooth専用DAC:ZEN Blue

スマホやPC等のBluetoothオーディオ(デジタル音声信号)を受信する機器を一般的にBluetoothレシーバーと呼びます。アナログ出力を持つBluetoothレシーバーはワイヤレスで受信したデジタル音声信号をアナログ変換しているわけですからBluetooth専用のDACということができます。


DACの入力端子につなぐケーブルについてはデジタルオーディオケーブルの記事をご覧ください。

出力

アンバランス(シングルエンド)

アンバランス出力のコネクターの多くは、ホームオーディオで一般的なRCAコネクターです。他にはヘッドホン出力も含め3.5mmコネクターが使われています。

RCA出力(アンバランス)のDAC:K5 Pro ESS – FiiO

バランス

バランス出力のコネクターとしては、一般的な3ピンのXLRとプロオーディオ機器で多用される6.3mmTRSバランス、主にポータブル機器向けの4.4mmバランスコネクターを装備したDACが存在します。DAC機能を備えたオーディオインターフェイスの多くはXLRの代わりに6.3mmTRSコネクターでバランス出力します。

標準的な仕様であるXLRバランス出力のDAC:iFi audio NEO iDSD

aune audio X8 18th anniversary Editionは6.3mmTRSのバランス出力

ZEN ONE Signature
ZEN ONE Signature

4.4mmバランス出力のDAC:ZEN ONE Signature – iFi audio


DACの出力端子につなぐアナログケーブルについてはオーディオケーブルから該当する記事を選んでください。

DACの使い方

パソコンのソフトプレーヤーの再生音をDACに出力するには、OSやソフトの設定画面でDACを指定する必要があります。SpotifyやWebブラウザのような音声出力先を設定できないソフトの場合は、OSの設定画面を使います。TuneBrowserやJRiver Media Center、一連のDTMソフトのような音声出力先を設定できるソフトの場合は、OSの設定と無関係にソフトの設定で出力されます。

オーディオインターフェイスをDACとして利用する場合も設定方法に変わりはありません。OSやソフトから見るとDACもオーディオインターフェイスも再生デバイスとして区別なく表示されます。

OSのサウンド出力設定

Windows 10の場合

SpotifyやWebブラウザの音声がDACから出力されない場合は、タスクトレイのスピーカーアイコンをクリックして再生デバイスを選択します。次の例はiFi audioのDAC(hip-dac)から音を出すための設定です。

スピーカーアイコンをクリック
スピーカーアイコンをクリック
リストを表示
赤枠部分をクリックしてリストを表示
再生デバイスを選択
出力する再生デバイスを選択

再生ソフトで再生デバイスを選択するタイプのソフトは、ソフトによって再生デバイスを選択する方法は様々です。次の例はTuneBrowserの再生音をiFi audioのDAC(hip-dac)から出力するための設定です。

TuneBrowserのPlayer Viewの再生デバイス名をクリック
TuneBrowserのPlayer Viewの再生デバイス名をクリック
デバイスを選択
出力する再生デバイスを選択

※hip-dacにASIOドライバーをインストールすると、ASIOからもWASAPIからも選択することができます。

注目のDAC

ZEN Air DAC
ZEN Air DAC
ZEN One Signature
ZEN One Signature
xDSD Gryphon
xDSD Gryphon
GO blu
GO blu
NEO iDSD
NEO iDSD
Liberty DAC II
Liberty DAC II
M3
M3
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