ストリーミング配信が可能でCDメディアにも収録できるほど軽量なハイレゾを実現するMQAは正に次世代のハイレゾ音源です。MQAは、ストリーミング配信サービスに加えてMQA-CD、MQAファイル(FLAC)の2とおりの音源で提供されていて再生方法も様々です。
MQA音源をハイレゾで再生する方法は以下の5つに分類することができます。
MQA-CD
- MQAに対応したCDプレーヤー
- MQA非対応のCDプレーヤーをMQAフルデコードに対応したDACに出力
MQAファイル
- パソコンの再生ソフトからMQAフルデコードに対応したDACに出力
- MQAに対応したパソコンの再生ソフトからMQAレンダラーに対応したDACに出力
- MQAに対応したDAPやネットワークオーディオプレーヤー
MQAに対応していない機器でも再生可能な点もMQAのメリットですが、この場合はハイレゾにはなりません。※この場合、MQA-CDは16bit44.1kHzで再生
MQA-CDの再生
海外諸国ではMQAを使ったストリーミング配信サービスが運営されていますが、日本国内ではまだサービスは始まっていません。MQAを再生するにはMQA-CDを利用するのが手短な方法です。
MQA-CDをハイレゾ再生する方法は次の2つの何れかです。
MQA-CDプレーヤーで再生
MQA-CDを通常のCDプレーヤーで再生するとCDフォーマット(16bit/44.1kHz)でしか再生されず折角のMQAの恩恵を受けることはできません。MQA本来のハイレゾで再生する場合はMQA-CDに対応したCDプレーヤーを利用します。
MQA-CDプレーヤーは通常のCDも再生可能ですから、CDプレーヤーの買換えを検討している場合にもおすすめです。
CDプレーヤーとMQA DACで再生
MQA-CDをハイレゾで再生したいがCDプレーヤーは所有しているといった場合は、CDプレーヤーのデジタル出力に接続可能なMQAフルデコードDACを利用する方法があります。この場合はCDプレーヤーがデジタル出力に対応している必要があります。
CDプレーヤーにデジタル接続してMQA-CDをハイレゾ再生できるDAC
micro iDSD Diablo (iFi audio)は「初回出荷分においてS/PDIF経由のMQAフルデコードが利用できない不具合があり、ファームウェアアップデートにて修正を予定」と輸入代理店の製品ページで記載されています(2021/4/29現在)
MQA-CDについて以下の記事もご覧ください。
MQA音源(ファイル)の再生
MQA音源(ファイル)はFLACやDSDと同様の音楽ファイルですからMQAに対応した下記3種類の環境であればパソコンやDAP・ネットワークオーディオプレーヤー等で再生できます。
MQAファイルは2とおりの方法で入手することができます。1つはインターネットのハイレゾ音源サイトからダウンロード購入する方法で、もう1つはMQA-CDからリッピングする方法です。
パソコンの音楽再生ソフトとMQAフルデコードDACで再生
MQA音源(ファイル)は通常はFLAC形式のファイルですから一般的な音楽再生ソフトで再生することができます。オーディオインターフェイスや一般的なDACの場合はハイレゾ再生になりませんが、MQAフルデコードDACを利用することでMQA本来のハイレゾ再生ができます。
MQAフルデコードDAC
パソコンのMQA対応音楽再生ソフトとMQAレンダラーDACで再生
PCオーディオで安価にMQA再生する方法は、MQAレンダラーDACとAudirvana等のMQAコアデコーダーを搭載した音楽再生ソフトの組み合わせです。
MQAコアデコーダー搭載のAudirvanaについて以下の記事をご覧ください。
MQA対応プレーヤー(DAP、ネットワークオーディオプレーヤー等)で再生
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)やネットワークオーディオプレーヤーの中にもMQAファイル再生に対応したプレーヤーがあります。一般的な音楽ファイルと同様に簡単にMQAを再生できる点がパソコンにないメリットです。