オーディオのライトサイド
FiiO K7

K7はエントリークラスながらも入力4系統(デジタルx3、アナログx1)と可変出力ラインアウトのプリアンプ機能、バランス/アンバランス対応ヘッドホンアンプ機能を持ったUSB DACです。

FiiO K7

\ 購入その他お気軽に /

正規輸入品

発売時期:2022年11月18日

価格(税込):35,750円

目次

充実のプリアンプ機能

K7はエントリークラスのUSB DAC&ヘッドホンアンプでありながらも同クラスではあまり見かけない充実したプリアンプ機能が特徴です。

K7 フロント&リア

コンパクトサイズにデジアナ計4系統の入力

K7はコンパクトな筐体(幅120mm)にもかかわらず豊富な入力に対応しています。デジタルはUSB/同軸/光の3系統、アナログはアンバランス(RCA)の1系統です。フロントパネル左端のインプットセレクターで切り替えます。

PCにUSB、ネットワークトランスポートに同軸、Bluetoothレシーバーに光、レコードプレーヤー(フォノイコライザー)にRCA等の接続が考えられます。

可変/固定切替可能なライン出力

K7の音声出力はバランス(4.4mm)/アンバランス(6.35mm)対応のヘッドホン出力(フロント)とアンバランス(RCA)対応のライン出力です。

マニュアルによるとRCAライン出力はフロントパネルのアウトプットセレクター(ボリューム左)で可変(PRE)と固定(LO)を選択できるようです。また、このアウトプットセレクターにはヘッドホン可変出力(PO)にも切り替えるようになっていてラインアウトとヘッドホンアウトは同時出力しない仕様(排他選択)になっているようです。

プリメインアンプに接続する場合は通常は固定出力でアンプ側で音量調整しますが、アンプの位置が遠く音量調整が面倒な場合はK7を可変出力にすることでデスクトップオーディオなど手元で音量調整できて便利です。アンバランス(RCA)入力に対応したアンプ内蔵モニタースピーカーの接続にも向いています。

FiiO K7おすすめ組み合わせ

ヘッドホンで聴く時はアウトプットセレクターをPOに、プリメインアンプとスピーカーで聴く時はアウトプットセレクターをLO(固定出力)にしてプリメインアンプで音量調整します。アンプが操作しにくい位置にある場合はアウトプットセレクターをPREにしてK7で音量調整します。

ヘッドホンRODE NTH-100
プリメインアンプNmode X-PM3 FT
スピーカーamphion Argon0
組み合わせの例

K7のプリアンプ機能をフル活用したシステム

K7のプリアンプ機能をフル活用したシステム
USB入力MINISFORUM TH60
同軸入力iFi Audio ZEN Stream
光入力iFi Audio ZEN Blue
アナログ入力iFi Audio ZEN Air Phono
アナログ出力Wharfedale Pro Diamond Studio 5-BT
組み合わせの例

K7 vs ZEN DAC

FiiO K7とiFi audio ZEN DACは共に3万円クラスのUSB DAC & ヘッドホンアンプですが、機能的には大きな違いがあります。

ZEN DACの入力がUSBのみでUSB専用DACであるのに対して、K7はUSBの他にもS/PDIF(同軸/光)入力に対応し更に1系統のアンバランス(RCA)入力にも対応しています。

ライン出力はZEN DACがバランスとアンバランスに対応しているのに対して、K7はアンバランスのみです。アンバランスはどちらもRCAで、ZEN DACのバランスは4.4mmです。RCAはアンバランスの標準的なコネクターですから接続に悩むことはありませんが、ホームオーディオでバランスの標準的なコネクターはXLRですからZEN DACをバランス出力で接続するには多くの場合で4.4mm to XLR変換ケーブルを使うことになります。

また、電源供給もZEN DACは標準ではバスパワー、K7はセルフパワー(電源アダプター付属)と異なります。※ZEN DACをセルフパワーで使うには別売りの電源アダプター(推奨はiPower II)が必要です。

このようにザックリ見ただけでも2機種には大きな違いがあるので用途に合った機種を選びましょう。
PCやZEN Stream等のストリーマー専用DACとして使うならZEN DACを、PCやストリーマーの他にもデジタル/アナログの入力を使うならK7を選ぶ、などです。

DAC以外にも視野を広げてみると、低価格高品質なバランスケーブルでXLR機器に出力できるオーディオインターフェイス(RODE AI-1ART USB IIAUDIENT iD4mk2など)や、更にS/PDIF入力とバランス入出力に対応したオーディオインターフェイス(AUDIENT iD14mk2など)も見えてきます。

主な仕様

DACチップAK4493SEQ ×2
アンプテクノロジーTHX AAA-788+ ×2
USBレシーバーチップXMOS XUF 208
デジタル入力USB Type B ×1
RCA同軸 ×1
TOS光 ×1
アナログ入力RCAライン入力×1系統
アナログ出力RCAライン出力×1系統
ヘッドホン出力4.4mmバランス ×1系統
6.35mmシングルエンド ×1系統
対応サンプリングレートUSB:PCM 384kHz/32bit, DSD 256 (Native)
RCA同軸:PCM 192kHz/24bit
TOS光:PCM 96kHz/24bit
ヘッドホン推奨インピーダンス16~300Ω
出力≥2000mW (バランス, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
≥1220mW (シングルエンド, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
S/N比≥120dB (A-weighted, USB入力時)
THD+N0.00028%未満 (ヘッドホン出力時)
0.0005%未満 (ライン出力時)
ノイズフロア7.7uV未満 (バランス, A-weighted, USB入力時)
4.4uV未満 (シングルエンド, A-weighted, USB入力時)
出力インピーダンス1Ω(32Ω負荷時)
寸法120mm x 168mm x 55mm
重量約610g
付属品ACアダプタ
電源ケーブル
USB Type A to Bケーブル
6.3mm to 3.5mm変換アダプタ
クイックスタートガイド
保証書

画像はイメージです。仕上げや製品仕様は予告なく変更することがございます。

関連情報

目次