- パソコンはもはや音楽再生に欠かせないアイテムです
- パソコンを音楽プレーヤーとして使うには音楽アプリが必要です
- 音楽サブスクはパソコンで再生することができます
- パソコンのデジタル音声はDACでアナログ音声に変換します
- パソコンはルームアコースティックに役立つツールです
PCオーディオ:音楽再生にPCを使う9つの理由
PCで音楽再生する(音楽プレーヤー)
PCで音楽を再生する方法は主に2つ、音楽ファイルを音楽再生ソフトで再生する方法と、音楽サブスク(音楽ストリーミングサービス)を利用する方法です。
CDに入っている楽曲をPCで再生する
CDに入っている楽曲はPCの周辺機器(Blu-rayドライブ)を使って音楽ファイルにすることができます。正確に取り込むにはパソコンを使った方法が一番です。
PCをオーディオシステムに接続する
PCのイヤホン出力やBluetooth出力をオーディオシステムに入力すれば、オーディオシステムでPCの再生音を聴くことができます。PCの出力音を高音質にするには、USBや有線LAN/無線LANでPCに接続するDACを利用します。
オーディオインターフェイスはDACを搭載しているため、USB/Thunderbolt/LANなどで接続してPCのDACとして利用できます。
音楽ライブラリーをスマートに整理する
音楽ファイルのメリットの1つは楽曲に様々な付加情報(メタ情報)を持たせられることです。音楽再生ソフトはメタ情報を使うことで楽曲を柔軟に分類整理して表示してくれます。聴きたい楽曲に迷わずリーチできるだけでなく音楽の聴き方を広げてくれます。
アルバムアートは楽曲に関連付けられた画像です。主にジャケット写真の表示に利用します。
タグ編集ソフトは再生機能を持たずメタ情報の編集に特化したソフトです。
PC内部のオーディオ信号経路をパッチする
音楽再生ソフトは出力設定したオーディオデバイスにオーディオ信号を送り出します。仮想オーディオデバイスを使うことで、音楽再生ソフトが対応しない出力方法を利用できるようになります。これによりASIO非対応ソフトをASIOで出力する・イコライザーその他のサウンドプロセッサーを利用する・スペクトラムアナライザーを利用するなどのことができるようになります。
音楽・ビデオ再生をイコライジングする
音楽再生ソフトやビデオ再生ソフトにイコライザー機能が無い場合はオールラウンドにイコライジングできるシステムワイドイコライザーを使います。
PCで録音する
オーディオインターフェイスに入力した音声は音声編集ソフト等を使ってPCでデジタル録音することができます。録音した音声は音楽ファイルとして保存して音楽再生ソフトで再生することができます。
高音質なスピーカー録音(空気録音)には高音質なステレオコンデンサーマイクをオーディオインターフェイスにつなぎます。
PCをデジタル シグナル プロセッサーとして使う
イコライジングや真空管サウンドを得るためのデジタル シグナル プロセッサーとしてPCを利用することができます。プレーヤーやプリアンプの音声をPCに入力してアンプなどに出力します。PCにオーディオプラグインとオーディオインターフェイスを使います。
PCでルームアコースティックを測定する
測定用マイクをオーディオインターフェイス経由でPCに接続して音響測定ソフトで測定すると、どのような音響特性で音楽を聴いているのかをグラフィカルに知ることができます。スピーカーで音楽を聴く場合の音質改善に最も有効な手段です。
PCオーディオ入門
PCオーディオを始めたいが、どうすればよいのかわからない方はこの記事をご覧ください。
パソコンを音楽プレーヤーだけに使うのは勿体ない
パソコンは音楽再生以外にも音楽リスニングに実に様々な恩恵を与えてくれます。PCオーディオを極めるをご覧ください。
オーディナリーサウンドではMacを含めでPCと呼んでいます。他所では”Mac/PC”のようにMacとWindows PCは区別されたりしますが、PCオーディオに対してMacオーディオと呼ばれることはありません。Macもパーソナルコンピューター(PC)である点はWindows PCと同じです。
専用プレーヤーに勝るとも劣らない音質と拡張性
音質の要となるDACは自由自在に選択可能
PCは音楽再生には有り余るほどの処理能力を持っているため、プレーヤーとしての音質はデジタル アナログ コンバーター(DAC)に大きく委ねられます。PCに使えるDACは潤沢に揃っているので予算や音質、機能に合わせて柔軟に選択できます。そればかりか、複数のDACをPCに接続して用途に応じた使い分けも可能です。
USB入力、PCM・DSD・MQA対応のiFi audio ZEN DAC
USB・Bluetooth・S/PDIF入力、PCM・DSD・MQA対応のiFi audio NEO iDSD
USBでパソコンにも対応するDACの頂点
音楽ファイル形式には実に様々の種類がありますが、次のファイル形式が一般的です。
- WAV
- FLAC
- ALAC
- mp3
- AAC
他にもDSD、MQA等がありますが、これらを再生するには対応したDACを使う必要があります。
パソコンだからパーツの選択も自由
パソコンをプレーヤーに使うメリットの1つは内部パーツを自分で交換できることで、専用プレーヤーでは到底真似できません。メモリーやストレージの交換や増設はプラモデル以上に簡単でレゴブロック感覚でできますし、場合によってはCPUや電源の交換まで可能です。※ノートPCをはじめパーツ交換は機種によっては制限があります。
充実したノイズ対策アクセサリー
パソコンをオーディオに使う場合によく問題視されるのがノイズです。パソコンはオーディオの為のデバイスではありませんからオーディオ機器と比べてノイズ対策されていないのは当たり前のことですが、個人的には長年パソコンを音楽再生に使ってきてノイズが問題になったことはありません。パソコン由来のノイズが気になるならノイズ対策のアイテムが豊富に揃っているのでこれで解決できます。
再生機能とライブラリー管理を一本化した音楽を聴くためのプレーヤー
卓越したリモート操作
音楽プレーヤーにとってリモート操作も欠かすことのできない重要な要素であることは、歴史を振り返っても明らかです。レコードは再生を開始するにも終了するにも席を立ってプレーヤーを操作しなければなりません(オート機能搭載機を除く)。CDプレーヤーの登場でリモコンが普及し、席を離れずに再生・停止できるばかりか別の曲を再生できるようにもなりました。
PCプレーヤーでリモート操作に対応した音楽再生ソフトを使うと、スマホやタブレットを卓越したリモコンとして使えるようになります。PC本体での再生と遜色のない操作を席を離れることなく実現します。再生中にアルバムアート(ジャケット写真)を大きく表示したり歌詞を表示する・楽曲情報を表示する等、音楽を聴く楽しさを広げてくれるのも魅力です。
全ての音楽再生ソフトがリモート操作に対応しているわけではありません。
目的に応じた複数の音楽再生ソフトの使い分けも自由自在
PCは複数の音楽再生ソフトを使い分けることができる点も従来の専用プレーヤーにないメリットです。これを専用プレーヤーで実現しようとすると費用もスペースも大きくかさみます。
複数の音楽再生ソフトを使い分ける場合でも、音源となる音楽ファイルは1つのファイルを共有できるので無駄も生じません。
音楽サブスクもいち早く対応
今後(既に?)主流となるであろう音楽サブスクは楽曲を所有しない新しい音楽の聴き方を提供してくれますが、ソフトウェアでサービスにいち早く対応できる点はパソコンならではのメリットです。
音楽サブスク対応の専用プレーヤーも存在しますが、PCに比べると対応の早さや機能面で劣ってしまうのはいたしかたありません。
ネットワーク再生・レコード再生にパソコンを取り入れるメリット
ネットワーク再生やレコード再生の環境においてもパソコンは多くのメリットをもたらします。”パソコンの能力を活用するPCオーディオ”で説明しているパソコンの役割は、PCオーディオのユーザーだけの特権ではありません。
ネットワーク再生の場合はストリーマー(ネットワークオーディオプレーヤー)の出力を、レコード再生の場合はフォノイコライザーの出力をパソコンに入力することで、パソコンはオーディオレコーダーにもスピーカー音質向上ツールにも音質調整用プリアンプにもなります。
ネットワーク再生はストリーマーとパソコンをアナログ接続することもデジタル接続することも可能です。レコード再生でパソコンによるデジタルプロセスを躊躇するなら、ハイグレードなADコンバーターとDAコンバーターを使います。
音楽再生に使いたいPC、NAS
音楽再生に向いたPCは静音性の高いPCです。
音楽ファイルを再生する場合はファイルを保存できるだけの容量がストレージに求められます。ノートPCなどでファイル容量が足りなくなったらNASに音楽ファイルを保存します。
関連情報
PCだからこそ最高音質のスピーカーを
PCオーディオの音質は高級オーディオプレーヤーに劣ることはないので、スピーカーこそ高音質の良いものを使いましょう。”PCスピーカー”とカテゴライズされる安価なスピーカーではPCの音質を引き出すことはできません。高音質スピーカーの選び方と使い方まとめをご覧ください。
PCオーディオの価値を高める
PCオーディオを価値あるものにするかどうかはユーザー次第です。PCオーディオが再生する音楽ファイルのメタデータを活用します。
それでもパソコンが苦手なら
音楽再生にパソコンを使うのはどうしても抵抗があるといった考えもあります。このような場合はミュージックサーバーを利用するという手段があります。
ミュージックサーバーはメーカーごとにできる事が異なります。また、DACを外付けにするタイプとDACを内蔵したタイプが用意されています。aurenderの場合は次のような特徴を持っています。
- CDリッピング
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CDリッピング用ドライブを搭載し内蔵ストレージにリッピング
- 内蔵ストレージ
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HDDまたはSSDから用途に応じた保存容量を選択して装着
- リモートアプリ
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iPhone/iPad/Android対応の専用無償アプリ
aurenderの詳細は特集ページをご覧ください。