正規輸入品
入手困難でかつハイエンドな名機と評価されるオーディオプロセッサーを高品位にエミュレートするUNIVERSAL AUDIOのUAD-2プラグイン。
音楽制作はもとよりリスニング用途にも有用な次世代オーディオとして期待のツールですが、Windows環境で使うにはThunderboltインターフェイスのハードルを超える必要があります。
Apollo Twin USBならWindowsをミュージックPCに使っている多くの環境でも利用できるので、今回、フックアップさんからお借りすることにしました。
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Apollo Twin USBとは
UAD-2プラグインを利用できるUNIVERSAL AUDIOのオーディオインターフェイスにはPCと接続するためのインターフェイスとしてTunderboltとUSBが用意されています。※他にFireWire対応製品もあり
Macの場合は標準でTunderboltが付いていますが、Windowsの場合は上位機種か自作PCでなければTunderboltを利用することはできません。
関連記事:Thunderbolt対応のApolloやAurora(n)をWindowsで
Apollo Twin USBは、USB 3でPCと接続するためWindowsの多くの環境でUAD-2プラグインを利用することができます。
スペックの概要は、アナログ入力2ch、デジタル入力2~8ch、アナログアウト6chのAD/DAコンバーター(24bit/192kHz)でUAD-2プラグインを使うためのDSPが2基内蔵されています。詳細は、製品情報をご覧ください。
セットアップ
セットアップの概要は次の通りです。
- UADソフトウェアをダウンロードします。
- 電源を切った状態でApollo Twin USBとPCをUSB 3ケーブルで接続します。
- UADソフトウェアをインストールします。
※Thunderbolt対応ArrowをWindows環境にセットアップした時と比べて容易にセットアップを済ますことができました。
再生確認
動作確認としてまずUAD-2プラグインは使わずにASIOとWDMで再生確認してみました。
ASIOはTuneBrowserで、WDMはSpotifyやYouTube(Google Chrome)で再生してみましたが問題なく再生できます。TuneBrowserで44.1kHzから96KHzの音源に切り替えて再生するとApollo Twin USBも追従して96kHzに切り替わります。
UAD-2プラグインを使う2つの方法
UAD-2プラグインを利用するには、UADソフトウェアに含まれるConsoleにアサインする方法とVSTプラグインとしてアサインする方法の2つがあります。(更にこれら2つの方法を同時併用することも可能です)※VSTの場合もCPUではなくDSPで処理されます。
音楽再生ソフトの再生音にUAD-2プラグインを適用するには
Consoleアプリにプラグインをインサートする場合
Consoleアプリを使う場合は、音楽再生ソフトの出力をConsoleアプリのバーチャル入力チャンネルにアサインします。
※バーチャル入力チャンネルとはオーディオインターフェイスの物理的な入力(アナログやデジタル)ではなくPC内のオーディオ信号を入力するためのチャンネルです。
バーチャル入力チャンネルにアサインできる音楽再生ソフトはASIOに対応していることが基本要件です。音楽再生ソフトのASIOの設定で出力をバーチャル入力チャンネルにアサインします。
※ASIO対応の音楽再生ソフトすべてがバーチャル入力チャンネルにアサインできるわけではありません。オーディナリーサウンドではアサインすることにより音声がバーチャル入力チャンネルに入ってくることをTuneBrowserとJRiver Media Centerで確認しています。Audirvana for Windows v3.5.0は出力アサイン機能を持っていないようでバーチャル入力チャンネルに入力できません。
関連記事:
Apollo Twin USBはI/O Matrixに非対応?
Arrow (UNIVERSAL AUDIO)ではConsoleのI/Oをアサイン可能なI/O Matrixを使ってPC音源をバーチャル入力チャンネルにアサインした記憶がありますが、Apollo Twin USBではI/O Matrixを設定するユーザーインターフェイスが見つかりません。
VSTプラグインとしてインサートする場合
VSTプラグインとして使う場合は、通常の(ソフトウェアベースの)VSTプラグインと同様にUAD-2プラグインを音楽再生ソフトに追加します。
関連記事:VST/AUプラグインをホストアプリケーションに登録するには
※JRiver Media CenterでVSTプラグインとしてUAD-2プラグインを追加して動作することを確認しています。
※Audirvana for Windowsはアップデート(v3.5.0)によりVSTプラグイン機能そのものがASIO環境で正常動作しなくなっています。但し、自動アップデートされたタイミングがUADソフトウェアをインストールしたタイミングと同じであったため単独の問題かコンフリクトなのかまではわかりません。
製品情報
Apollo Twin USB Heritage Edition
クラシックなアナログサウンドが融合する Windows 用デスクトップ型オーディオ・コンバーター
クラス最高レベルの解像度とリアルタイムの UAD プロセッシングによって、Apollo Twin USB はデスクトップでの音楽制作システムの新たなスタンダードを確立します。
最新のテクノロジーとクラシックなアナログトーンが融合するこの Windows 用 2×6 USB 3 オーディオインターフェイスで、定評ある UAD パワードプラグインをフル活用しながらニアゼロレイテンシーでの快適なレコーディングをお楽しみください。
- 数多のヒットレコードで聞くことができる、ワールドクラスの Apollo A/D D/A コンバージョンを通してのレコーディング。
- 規模に合わせて UAD-2 PCIe DSP アクセラレーター・カード、UAD-2 Satellite FireWire、UAD-2 Satellite USB を増設し、より強力なミキシング・パワーを実現。
- Teletronix® LA-2A や 1176 コンプレッサー、Pultec® EQ や 610-B プリアンプ等を駆使してのミキシング*。
- Neve®、API®、Manley® といったプリアンプを再現する Unison™ テクノロジーを活用したニアゼロレイテンシーでのトラッキング*。
Unison テクノロジー : 真の Neve、API、Manley プリアンプのサウンド
Apollo Twin USB には Unison 対応のマイクプリアンプが2基搭載されており、Neve、API、Manley、Universal Audio の厳格なマイクプリアンプエミュレーションを活用したトラッキングが楽しめます*。Apollo 独自の Unison テクノロジーによって、入力インピーダンス、ゲインステージの “スイートスポット”、そしてオリジナルハードウェアのコンポーネントレベルでの回路動作までもが忠実に再現され、チューブやソリッドステートのマイクプリに求められる「あの」トーンがもたらされます。
Unison の秘密は、Apollo のマイクプリアンプと内蔵された UAD-2 DUO コアDSPアクセラレーター間における、ハードウェアとソフトウェアの統合にあります。
シンプルに Unison プリアンププラグインをマイク入力にセットするだけで、世界屈指のマイクプリアンプが放つクラシックなサウンドに触れることができます。
クラシックアナログプロセッシング
Apollo Twin USB には、Teletronix LA-2A、1176LN、Pultec EQ、そして Unison 対応の UA 610-B チューブプリアンプを含む、驚異のアナログエミュレーションプラグインが付属します。
世界的に名高い UA のアルゴリズムエンジニアチームによって開発されたこれらの Realtime Analog Classics Bundle は、すべてのハードウェアエミュレーション系プラグインの品質判断におけるひとつのスタンダードとなっています。
ギターにおける Pultec EQ によるチューブのあたたかさ、LA-2A によるボーカルへの優しいリミッティングなど、豊潤かつ立体的なアナログサウンドによって、作品は大いなる飛躍を遂げることでしょう。
UADパワードプラグインの世界へアクセス
Apollo Twin USB はDAWのバッファーサイズに関わらず、そしてコンピューターのCPUへの負担を気にすることなく、ニアゼロレイテンシーで Realtime Analog Classics の他、ビンテージEQ、コンプレッサー、リバーブ、テープマシンなど、数々の受賞歴を誇る UAD パワードプラグインのライブラリーすべて*にアクセスできます。
これはまさに、デスクトップ上に無限のアナログスタジオが広がるようなものです。また、他のインターフェイスとは異なり、これらのDSPプラグインはミキシング時にもDAW上でお使いいただくことができます。
驚異的なサウンドクオリティでの録音とミックス
もちろん、オーディオインターフェイスにとっての重要なポイントはコンバーターの品質です。
プレミアムクオリティのマイクプリアンプとオーディオコンバージョンが提供するその深みとパンチが、芳醇な三次元のレコーディングの世界へといざなってくれるのです。
デジタルコントロールされたアナログモニターアウトプットは、いかなる音量レベルでも最大の解像度を維持します – 環境に左右されず、心おきなくミキシングに専念できることでしょう。
プロフェッショナルに選ばれる Apollo
Apollo は Kendrick Lamar (DAMN.)、Chris Stapleton (From A Room: Volume 1)、Arcade Fire (Everything Now)、Post Malone (Beerbongs & Bentleys) をはじめとする多くの作品に使用され、プロのヒットメーカーたちからも高く評価されています。
また Apollo シリーズは、Sound on Sound、Future Music、Electronic Musician、そして2016年のTECアワード(コンピューターオーディオハードウェア部門)といった、業界の数々の賞を獲得しています。
ビンテージアンプとストンプボックス
Apollo Twin USB はフロントパネルに Unison 対応のインストゥルメント入力端子を備えており、Fender ’55 Tweed Deluxe、Marshall Plexi Super Lead 1959、Ampeg B-15N Bass Amplifier をはじめとするギター/ベースアンプや、Ibanez Tube Screamer といったアイコン的ストンプボックスを見事に再現します*。
スマートかつ低レイテンシーのコンソールアプリケーション
Apollo Twin USB の Console 2.0 アプリケーションには、チャンネルストリッププリセット、ドラッグ&ドロップ機能、ダイナミックにサイズ変更可能なウィンドウなど、ユーザーから寄せられたリクエストを反映させた様々な機能が盛り込まれています。
* 標準付属以外の UAD プラグインをお使いいただくにはUA オンラインストアにて別途ご購入いただく必要があります。すべての商標権は各メーカーによって所有されています。
ApolloシリーズのHeritage Editionの違いについて以下のリンクもあわせてご覧ください。
システム必要条件
UAD Powered Plug-Ins Version 9.10.1
【Windows】
- Windows 7、8.1、10 (64ビット・エディション)
- SuperSpeed USB 3.0 空きポート(USB 3 をネイティブで内蔵するマザーボードを備えたコンピューターをサポート)
- SuperSpeed USB 3.0 ケーブル(付属)
- Intel Core i3、Core i5、Core i7、Xeon processor(Quad Core i7 以上を推奨)
- 6GB 以上の空きストレージ容量
- 8GB 以上のRAMを推奨
- 3年以内に製造されたコンピューターを推奨
- インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
- VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
注意事項
- Apollo Twin USB を Mac 環境でお使いいただくことはできません。
- 2-in-1システム(ノートブック / タブレット)環境でのご使用はサポート対象外となります。
- AMD プロセッサー環境との互換についてはテストが行われていないため、サポート対象外となります
- USB 3 アダプター(例 : PCIe – USB3 アダプターカード)は充分なテストが行われていないため、サポート対象外となります。
- UAD-1 デバイスとの共存はできません。
- Apollo Twin USB はUSBバスパワー駆動には対応していません。
- 同一環境内で使用可能な Apollo Twin USB は1台のみとなります。
- 同一環境内で UAD-2 Satellite USB を1台増設して使用可能です。
- 付属の Realtime Analog Classics Bundle 以外のUADプラグインは、UAオンラインストア にてお買い求めいただけます。
USB 3.0 ポートの見分け方
Apollo Twin USB を接続するためのUSB 3.0ポートを見分ける方法はいくつかあります。
まずは、ポート自体をご覧下さい。USB 3.0 ポートはしばしば(必ずではありませんが)青色をしています。青色のポートがあれば、お使いのPCは USB 3.0 を搭載している可能性があります。あわせて、ポートの上に USB 3.0 SuperSpeed ロゴがあるかをご確認ください。
Windows のデバイス・マネージャーをご確認いただくと確実です。
スタートメニュー > コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > デバイスマネージャーへとお進みください。スクロールダウンし、”ユニバーサル シリアル バス コントローラー”の欄をご確認ください。こちらの中に “USB 3.0” との記載が含まれるアイテムがあれば、お使いのPCは USB 3.0 を搭載しています。もしなければ、お使いのマシンは USB 3.0 を搭載していません。
Apollo Twin USB は USB 2 “Hi-Speed” と USB 1 “Full Speed” ポートでは使用できません。
Apollo Twin USB の Windows システムとの互換性
確実な Windows のセッティングは、 Apollo Twin USB の性能を適正に引き出すために重要です。参考までにこちらの動画をご覧ください。
ASIO 及び WDM ドライバーにのみ対応しています。アプリケーション側がサポートしている場合は ASIO ドライバーのご使用を推奨します。
対応しない Windows システム
- Apollo Twin USB は、マザーボードにネイティブで USB 3 が組み込まれていないPCには対応していません。
- USB 2 のマザーボードに USB 3 アダプター(例:PCIe – USB3 アダプターカード)を挿したシステムには対応していません。
- 以下のメーカーの USB 3.0 コントローラーチップ搭載のマザーボードと PCIe-USB 3.0 アダプターカードは非推奨です:
Texas Instruments
Etron
Fresco Logic
ASMedia
AMD - Boot Camp を含む仮想環境でWindowsを起動したMacでは、Apollo Twin USB を含むすべての UAD-2 デバイスがサポート対象外となります。
使用可能な動作検証済み USB 3 ハブ
Apollo Twin USB / UAD-2 Satellite USB をコンピューターと接続するにあたり、特定のUSB 3 ハブを使用することができます:
Anker 4-Port Ultra-Slim USB 3.0 Hub
Cable Matters Mini 4-Port SuperSpeed USB 3.0 Hub
- 上記の USB 3 ハブは動作検証済みです。他の USB 3 ハブも使用することはできるかもしれませんが、UA ではテストを行っていないため、サポート対象外となります。
- オーディオファイルのレコーディング / プレイバック用に使用するUSBハードドライブを USB 3 ハブに接続しないで下さい。USBドライブは、マザーボードのUSBポートへ直接接続する必要があります。
- USB 3 ハブは、マザーボードにネイティブで内蔵されている USB 3 ポートへ接続されなければなりません。
- 使用可能な USB 3 ポートと USB 3 ハブは必ず USB 3 SuperSpeed ケーブルを使って接続されなければなりません。
- USB 3 ハブとコンピューターの接続に使用される USB 3 SuperSpeed ケーブルの長さは2m以内である必要があります。これより長いケーブルでは、システムのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
マルチユニットサポートについて(UAD ソフトウェア v9.1 以降)
下記のガイドラインに沿って、最大6台までの Apollo と UAD-2 デバイスをひとつのシステム内で組み合わせ使用することができます。ただし Apollo シリーズはひとつのシステム内で接続タイプが異なるモデルを混在させることはできません。
【Mac】
- 最大4台の Apollo Thunderbolt ユニットをカスケードすることができます(Apollo Twin は1台のみ)。
- 最大2台の Apollo FireWire、もしくは Apollo 16 FireWire をカスケードすることができます。
- UAD-2 Satellite Thunderbolt、UAD-2 Satellite FireWire、UAD-2 PCIe Card と Apollo インターフェイスを組み合わせることが可能です(UAD FireWire デバイスは最大2台まで)。
- Apollo Twin USB、UAD-2 Satellite USB を Mac 環境でお使いいただくことはできません。
【Windows】
- 最大4台の Apollo Thunderbolt ユニット(Apollo Twin は1台のみ)を Thunderbolt 3 を内蔵している Windows 10 PC へ 接続することができます。
- 最大2台の Apollo FireWire、もしくは Apollo 16 FireWire を Windows 7、8.1、10(64ビット・エディション)PCへ接続することが可能です。
- UAD-2 Satellite (Thunderbolt、FireWire、USB) や UAD-2 PCIe カードを Apollo Thunderbolt、USB、FireWire インターフェイスと組み合わせることが可能です(UAD FireWire デバイス、UAD USB デバイスはそれぞれ最大2台まで)。
【Windows 10 PC 環境上での Thunderbolt 接続に関する互換について】
- Thunderbolt を搭載するすべての Apollo および UAD-2 Satellite 製品は互換性があります。
- Thunderbolt 経由で最大4台の Apollo ユニット(Apollo Twin は1台のみ)を組み合わせることができます。
- 合計6台までの Thunderbolt を搭載する UAD デバイスを接続することができます。
- ネイティブで Thunderbolt 3(USB-C ポート形状)を内蔵する Windows PC が必要です。
- Windows 10 with Anniversary Update (64ビット・エディション) が必要です。
- モデルによっては、Thunderbolt 3 – Thunderbolt アダプター(別売)が必要です。
Windows 環境において、Thunderbolt 1 Option Card を搭載している Apollo は、マルチユニット非対応となります。
仕様は予告なく変更となる場合があります。
主な特長
Windows PC 専用、USB 3.0 接続オーディオインターフェイス
ワールドクラスの 24ビット / 192 kHz オーディオ・コンバージョン
リアルタイムUADプロセッシング – ビンテージ・コンプレッサー、EQ、テープマシン、ギターアンプ・プラグイン等を駆使して、ニアゼロレイテンシーでのトラッキング
クラシックなマイクプリアンプとストンプボックスを再現する Unison™ テクノロジー
UAD-2 DUO コアプロセッサーを内蔵
2つの高性能マイク/ラインプリアンプ、2つのラインアウト、フロントパネルに搭載されたHi-Zインストルメントインプットとステレオヘッドフォンアウト
いかなる音量レベルでも常に最大の解像度を実現するデジタルコントロールドアナログモニターアウト
最大8チャンネルのデジタルインプット (オプティカル接続)
購入後すぐに使える Realtime Analog Classics Bundle が付属
慎重に設計されたアナログ回路、選びぬかれた部品、そして高いレベルの品質