Arrow(Universal Audio)をIntel NUC Kitで使うための設定手順

Console画面

Intel NUC Kit(左)とUniversal Audio Arrow(右)

Arrow(Universal Audio)はWindows環境においてもその魅力をいかんなく発揮してくれる素晴らしいオーディオインターフェイスです。
現状ではASIOドライバでもWDMドライバでも正常動作するようになりましたが、はじめのうちはあらゆるアプリで正常な再生ができずに試行錯誤したのでここに設定手順を記します。

  • PC:第8世代Intel NUC KitのNUC8I3BEK
  • OS:Windows 10 ver.1809 64bit
  • Thunderboltオーディオインターフェイス:Universal Audio Arrow

Thunderboltドライバーは自動インストールされない

下の画面はArrowをThunderboltケーブルで接続する前のデバイスマネージャーです。NUC8I3BEKのドライバーは「ドライバーの更新」で一通り入ったのですがThunderboltらしき項目は見当たりませんでした。※NUC8I3BEKはThunderbolt 3標準装備のベアボーンキットです。

Thunderbolt接続前

不明なデバイスはありませんが、Thunderboltは見当たりません

次にThunderboltケーブルでArrowをPCに接続するとデバイスマネージャーは下の画面のようになりました。

Thunderbolt接続後

Arrowを接続すると「ほかのデバイス>基本システムデバイス」と「ユニバーサル シリアル バスコントローラー>Intel USB3.1 eXtensible Host Controller –  1.10(Microsoft)」にエクスクラメーションが付く。

この2つの項目を右クリックでドライバー更新しようとしても「ドライバーが見つからない」と返ってきました。

Thunderboltドライバーをインストール

Arrowを接続したままの状態でIntelのサイトからダウンロードしたThunderboltドライバーTBT_WIN10_64_17.4.76.300をインストールするとデバイスマネージャーが下の画面のとおりになりました。

Thunderboltドライバーインストール後

「ほかのデバイス>基本システムデバイス」が表示されなくなり、「システムデバイス」の中に「Thunderbolt Controller ‐ 15D9」が現れる ※ただし、エクスクラメーション付きで、右クリックで確認すると承認されていないデバイスとある

その後、「apprived devices list(承認済みデバイスリスト)の一部ではありません」との通知が出てきたので、通知をクリックすると「デバイスの承認」の画面が現れ「接続したいデバイスを選択してください」として”Arrow”が表示されます。

デバイスの承認画面

画面中に「デバイスを承認する前にデバイスに含まれているドライバーをインストールしてください」と書いてある

 この時でデバイスマネージャを見てみるとThunderbolt Controllerからエクスクラメーションが消え、さらに「ほかのデバイス>マルチメディアコントローラー」が現われます。

Thunderboltインストール後-2

UADソフトウェアをインストール

「Thunderboltデバイスの承認」画面の指示どおりに、デバイスを承認しない状態でUniversal AudioサイトからダウンロードしたUADソフトウェアをインストールします。
インストール中に「このデバイスをインストールしますか 名前:Audio DSP Accelerat…」と聞かれるのでインストールするします。
※インストールの最中に、ほかのデバイス>マルチメディアコントローラーは消えます

インストールの最後でリスタートを求められるのでWindowsをリスタートします。

Arrowをデバイス承認する

再起動すると(まだArrowを承認していないので)同じメッセージ「apprived devices list(承認済みデバイスリスト)の一部ではありません」が表示されます。

これとは別に「Windowsセキュリティの重要な警告」が表示されるのでプライベートネットワークでのConsoleの通信を許可します。

アクセス許可

ここではじめてArrowをデバイスとして承認します。具体的には、「Thunderboltデバイスの承認」画面でArrowを「常に接続」にします。

デバイスの承認

Thunderboltデバイス管理

「承認されたデバイスの管理」を開くとArrowが接続済みとして表示されています。

Consoleを立ち上げる

この状態で初めてConsoleを立ち上げてみます。

ConsoleはArrowをPCの画面で操作するためのアプリです。Consoleの操作はArrowに反映され、Arrow本体からの操作もConsoleに反映されます。

プレーヤー再生を試す

Arrowは元々はDAWを使った音楽制作などを利用目的にしていますが、リスニングのためにどの程度使えるものかを確認してみました。

ここでは細かい設定の話は省きますが、音楽やビデオを様々なアプリで再生してみました。

問題なく再生されたアプリ

WDMドライバー系

  • Webブラウザ:Microsoft EdgeのYouTube再生
  • Groove ミュージック:FLAC(16bit/44.1kHz,24bit/96kHz)
  • Spotify:Winストアアプリ

ASIOドライバー系 ※FLAC(16bit/44.1kHz,24bit/96kHz)

  • TuneBrowser:Winストアアプリ
  • JRiver Media Center:64bit版 ※JRiverに組み込んだVSTプラグインも正常動作

一部制限付きで再生されたアプリ

ASIOドライバー系 ※FLAC(16bit/44.1kHz,24bit/96kHz)

  • foobar2000:Winストアアプリ
    ※64bit版ドライバーからArrowを選択して再生できたが、曲送り(前/後)やシークバー操作で1~2秒程度異音が発生した後に再生される

まとめ

WindowsでのThunderbolt対応オーディオインターフェイス利用はまだ歴史が浅くUSBと比べて情報も不足しているように感じます。そのため試行錯誤を繰り返してようやく無事に再生することができましたが、一度手順を確立すれば特に難しい設定ではありません。

結果的にはASIOドライバーとWDMドライバー両方に対応していることで様々なアプリで再生することができました。

Arrowの本当の魅力は内蔵DSPで動作するUniversal Audio提供の素晴らしいプラグイン(ヴィンテージ真空管プリ、その他多数)を使用することにあるのですが、これについては改めて書いてみたいと思います。

現在試しているプラグインは、Arrowにバンドルされているプラグインの中のUA 610-B(真空管プリとして)とPrecision Channel Strip(ルーム補正用EQとして)ですが、リスニング用としても価値ある大変魅力的なプラグインです。

610-B

precision-chstrip

左:60年もの歴史を誇るUniversal Audioの名機610、右:Precision Channel Strip ※こちらもUniversal Audioオリジナルでしょうか(?)

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