MYTEK Digital社のLiberty DACを実際に数日使用した雑感です。
音声フォーマットはPCM、DSD、MQAと盤石
PCMはMax 384kHz/32bit(USB)、DSDはMax DSD256(11.2MHz)(USB)、MQA マスタークオリティといった最先端の仕様ですからデジタル音源を選びません。
接続機器を選ばないフレキシビリティ
Liberty DAC は、入出力の接続機器を選ぶことなく幅広い組み合わせに対応します。
このコンパクトな筐体(幅140mm)にこれだけの接続端子を装備したDACは他に類を見ません。

デジタル入力
USB、AES/EBU、同軸(2系統)、光の計5系統ものデジタル入力をフロントパネルのロータリーノブをプッシュすることで切り替えます。

CDプレーヤーなどのプレーヤーに装備された出力端子の種類は様々ですが、Liberty DACなら接続するプレーヤーに柔軟に対応できます。
アナログ出力
RCA(アンバランス)、TRS(バランス)の2系統のアナログ出力端子を装備しています。
優れたDACでも出力端子の規格がアンプに適合しないため導入を断念するケースもありますが、Liberty DACならアンプの入力はバランスでもアンバランスでも心配なしです。
嬉しい拡張性
コンパクトな筐体にもかかわらず内蔵電源ですから電源アダプター要らずでスッキリと設置できる点も高ポイントです。ユニークなのはDC/バッテリー外部電源入力端子(上の写真参照)で、これにより電源部をアップグレードすることも可能です。
ファームウェアによるバージョンアップにも期待できます。発売されて間もないLiberty DACですが、半年間で4回ものアップデートがリリースされており機能追加、性能向上、不具合修正などが施されています。
これまでの主なアップデート
- 性能向上:MQAデコーダーのアップグレードなど
- 機能追加:ボリュームトリム機能、ボリュームバイパス機能など
まとめ
このようにLiberty DACは幅140mmとコンパクトな筐体にもかかわらず、MQAを含む多彩な音声フォーマットに対応、接続機器を選ばないフレキシブルな入出力端子、ボリューム装備(バイパス可)、強力な駆動力を持つヘッドホンアンプ部、アップグレードパス(ファームウェア、外部電源入力端子)を備えたコンパクト&プレミアムなDACです。
WindowまたはMacにインストールすることで、Liberty DACその他のMYTEKのDACをリモート操作可能なユーティリティです。 ファームウェアの更新やボリューム操作、その他各種設定を行います。DACが手元になくてもPCでDACのボリューム操作ができる嬉しい機能です。
最後に、おすすめの組み合わせ例をご紹介します。

期待のハイレゾフォーマットMQAを手軽に楽しめるMQA-CDは、特別なCDプレーヤーがなくてもLiberty DACと接続することでハイレゾ再生しますが、SoundWarrior SWD-CT10(図左上)を新たに導入するのもリーズナブルな選択肢です。SWD-CT10はCDのデジタル音声をアナログに変換するためのDAC機能を搭載しないCDプレーヤー(CDトランスポートという)でサイズもコンパクト(幅146mm)ですからLiberty DACとの愛称は抜群です。
PCで再生する場合は、USB DACとしてJRiver Media Centerと共に利用すれば高音質で快適な音楽再生が容易に手に入ります。JRiver Media CenterはWin/Mac/Linuxに対応している点もおすすめの理由です。
Liberty DACはボリュームを装備しているのでHEDDなどのアクティブスピーカーにも適していますし、パワーアンプへのダイレクト接続も可能です。HEDDアクティブスピーカーは独自のAMT(Air Motion Transformer)をツイーターに採用しているお陰で抜群の高音再生能力(~50kHz)を持っていますから、この点でもLiberty DACと組み合わせたハイレゾ再生に最適なスピーカーです。4種類のラインアップから好みの機種を選択できます。
ヘッドホンは高音質かつ軽量で装着感の良いSoundWarrior SW-HP20がおすすめです。
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