CDから取り込んだ音楽ファイルの楽曲情報はリッピング時にオンラインサービスを使って取得するのが通常です。
この楽曲情報オンラインサービスは時に誤った情報がありますが、foobar2000やTuneBrowserなどの音楽再生ソフトでタグ編集して修正することが可能です。
MusicBrainz Tagger
MusicBrainz Taggerは、MusicBrainzの音楽データベースから音楽ファイルにタグ付けできるコンポーネント(プラグイン)です。
MusicBrainz Taggerを追加すると「Get tags from Freedb」(Taggingメニュー内)の下に次の画像のようなメニューが追加されます。
アルバム全曲を対象に「Get tags from MusicBrainz (by TOC)」を選ぶと問い合わせた結果が表示されてタグを更新することができます。
Get tags from Freedb
Cue Sheet形式のタグ編集の記事でレイ・チャールズのラストレコーディングアルバムGenius Loves Companyを聴いて楽しめたので、一年後にリリースされたRay Charles Genius & Friendsも聴いてみようと思いJRiver Media Centerで開いてみると。。。
6曲目以降がおかしなことになっています。トラックタイトルに共演アーティストが、アーティストに曲名が入っています。
JRiverで曲情報を取得する「オンラインデータベースからトラック情報を検索」は役に立たない
軽微な修正なら手入力でもいいですが、これはちょっと面倒なのでアルバム全体を選択して右クリックメニューから「ライブラリーツール > オンラインデータベースからトラック情報を検索」してみました。
表示された「YADB検索の確認」ダイアログから「はい」を選んで実行しましたが、ほとんど修正されないままでした。※YADBとはJRiverが提供するオンラインデータベースのようです。https://www.yadb.com/
foobar2000でCD情報を再取得する「Get tags from Freedb」メニュー
JRiverでは楽曲情報を再取得できなかったため、foobar2000を試みてみました。やり方はJRiverと同様にアルバム全体を選択して右クリックメニューから「Tagging > Get tags from Freedb」です。
foobar2000の場合、候補が3つリストアップされました。見比べて最も使えそうな2番目を選択して「Update files」してタグ情報を更新しました。
この状態でもタイトルは括弧内に共演アーティスト名が付いていますし、アーティストもRay Charles一人ですから更に手作業で修正します。
freedb tagger画面のSettings(右下)から情報取得元のサーバーを追加・編集することができます。
邦楽の場合は、http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddb.cgiを追加することでヒットする確率が高くなるようです。
TuneBrowserでタイトルとアーティストを修正
通常であれば、このままfoobar2000でエディットしても構わないのですが、1ディスク1ファイル(埋め込みCue)形式の場合はfoobar2000の編集結果がTuneBrowserに正しく反映されない(逆も然り)ことに悩まされたことがあるので、今回はTuneBrowserでタグ編集することにしました。
今度はTuneBrowserで同じアルバム( Genius & Friends )を開きアルバムの全トラックを選択した状態で右クリックメニューから「データの更新」を実行するとfoobar2000で再取得したタグ情報が正しく表示されました。
JRiverの場合は、右クリックメニューの「ライブラリーツール > ライブラリをアップデート(タグから)」で更新できます。
今回気付いたのですが、このGenius & Friendsにはアリシア・キーズとの共演曲America The Beautifulもあったのですね。
デュエットアルバムのアーティストタグに複数アーティストを入力しておくと、記事:TuneBrowserおすすめ設定で作成したアーティストの参加アルバムを表示するツリーからもこの曲America The Beautifulが表示されるので聴く楽しみが広がります。