ありのままのサウンドクォリティ

静科|SHIZUKA Stillness Panel 音響空間用吸音パネル

静科

本当の音を聴くために

著名なミュージシャンやレコーディング・エンジニア、音響空間デザイナーのチームにより開発が進められたSHIZEKA Stillness Panelは、音楽スタジオ/ライブハウス/映画館/自宅の音響空間をつくるために最適な音響パネルです。

目次

吸音パネルの効果を測定しました

SHIZUKA Stillness Panel

SHIZUKA Stillness Panel B-500(脚あり)SHIZUKA Stillness Panel SDM-900各2枚をリファレンスシステムに仮置きして効果を測定してみました。

試したのは次の2パターンです。

  1. デスクトップ上のスピーカー(HEDD Type 20)の背面にSHIZUKA Stillness Panel B-500(脚あり)を設置
  2. 1. に追加してSDM-900をリスニング位置背面に設置
①:スピーカー背面、②:リスニングポジション背面
①:スピーカー背面、②:リスニングポジション背面

吸音パネルをスピーカー背面に設置する前後の特性比較

1. スピーカー背面に音響パネルSHIZUKA Stillness Panel B-500(脚あり)を設置

緑がパネル設置前、オレンジがスピーカー背面にパネル設置後です。

パネル設置前後で200Hzから4kHzにかけて周波数特性に変化が見られます。ピーク(山)とディップ(谷)が軽減される傾向です。

周波数特性グラフ

2. リスニングポジション背面に音響パネルを設置

リスニングポジション背面にパネルを追加したのが青です。(オレンジは上のグラフと同じでスピーカー背面にのみパネル設置した場合)

リスニングポジション背面にパネルを設置する前と後で200Hzから4kHzにかけて周波数特性に変化が見られます。ピーク(山)とディップ(谷)が更に軽減される傾向です。

周波数特性グラフ

SHIZUKA Stillness Panel SDM

前述ではリスニングポジション背面に設置したSHIZUKA Stillness Panel SDM-900をデスクトップのスピーカー背面に設置した場合の効果測定です。

SHIZUKA Stillness Panel SDM
デスク上のADAM S2VとSHIZUKA Stillness Panel SDM-900

スピーカー背面に音響パネルSHIZUKA Stillness Panel SDM-900を設置

緑がパネル設置前、オレンジがスピーカー背面にパネル設置後です。

パネル設置前後で40Hzから5kHzにかけて周波数特性に変化が見られます。全体的にピーク(山)とディップ(谷)が軽減される傾向は先のB-500の場合と同様ですが、つぎの2点がB-500の場合との違いです。

  • SDM-900はB-500に比べて200Hz~1kHz間のピークとディップが明確に改善している。
  • B-500は200Hz以下で変化は見られなかったが、SDM-900は逆にピークが増加している。
周波数特性グラフ

B-500よりもSDM-900が吸音効果が高かった理由はおそらく表面積の違い(約4倍)によるものと思われます。もう1つ、吸音パネルが背面だけでなく側面に設置されたことも理由の1つでしょう。

ただし、200Hz以下のピークが膨らんでしまったためイコライザーで補正した結果が下のグラフです。青:イコライザーによる補正後の周波数特性

周波数特性グラフ

音響パネルとイコライザーによるハイブリット型ルームチューニングは、両者のメリットを活かした方法と言えそうです。

補足

  • 当初、スピーカーにHEDD Audio Type 20を使用しましたが吸音パネルSDM-900をデスクトップに設置するには机が狭く置くことができなかったため、スピーカーをADAM Audio S2Vに変更しています。
  • 吸音パネルSDM-900時のイコライザー補正には、ADAM S2V内蔵のDSP(6バンドパラメトリックイコライザー)を使用しています。※120Hzのピークを押さえることが主目的だったため細かな補正はしていません。
  • 測定に使った機器

製品情報

特徴・性能

比重の異なる三層構造による広範囲の吸音(100〜10kHz)

比重の異なる三層構造による広範囲の吸音

基本構造として、比重の異なる3種類の素材を内部に組み入れております。

反射の少ない0.01mmのメッシュ部分を音が入ることで効率的に音を熱エネルギーに変換します。 単体のみですと限られた範囲の周波数にしか対応できませんが、背後に異なる素材の吸音層を設けることで幅広く吸音ができます。

内部の吸音材も従来素材よりもさらに細かい空気層を持っており、内部に入った音を逃しません。 パネルをつなげることで簡易的な無響室も可能ですが、背面の板は反射の役割も果たしますので、ご自身で吸音・反射の対策をとることができ、理想の音響空間を演出できます。

吸音特性データ

残響室法吸音率データ
残響室法吸音率データ
音響透過損失データ
音響透過損失データ

SHIZUKA Stillness Panel SDM

静科

SDM-1800

静科
型番SDM-1800(K,R,G,B)
吸音面ポリエステル 黒/赤/青/グレー 計4色
遮音面PVC 黒共通
ワクあり(PVC 黒共通)
なし
寸法H1800×(W450×2枚)
厚さ単板43㎜、折り畳み時:85㎜
重量10.6kg
カラーK:黒、G:グレー、R:赤、B:青
※2枚の組み合わせを指定できます。
例:
SDM-1800-RB(赤・青の組み合わせ)
SDM-1800-GK(グレー・黒の組み合わせ)
色の組み合わせを希望される場合はお問い合わせください

SDM-900

静科
型番SDM-900(K,R,G,B)
吸音面ポリエステル 黒/赤/青/グレー 計4色
遮音面PVC 黒共通
ワクあり(PVC 黒共通)
なし
寸法H900×(W450×2枚)
厚さ単板43㎜、折り畳み時:85㎜
重量5.3kg
カラーK:黒、G:グレー、R:赤、B:青
※2枚の組み合わせを指定できます。
例:
SDM-900-RB(赤・青の組み合わせ)
SDM-900-GK(グレー・黒の組み合わせ)
色の組み合わせを希望される場合はお問い合わせください

SHIZUKA Stillness Panel

静科
型番B-500、S-500(脚あり、なし)B-1000、S-1000(脚あり、なし)
吸音面アルミ繊維複合材(ブラック/シルバー)アルミ繊維複合材(ブラック/シルバー)
遮音面アルミ板(ブラック/シルバー)アルミ板(ブラック/シルバー)
ワクあり(PVC:ブラック共通)あり(PVC:ブラック共通)
あり(アクリル:ブラック共通)あり(アクリル:ブラック共通)
寸法505㎜ × 505㎜1,005㎜ × 1,005㎜
厚さ36mm36mm
重量2kg8kg
  • 1,000mm ブラック
  • 1,000mm シルバー
  • 500mm ブラック
  • 500mm シルバー
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