「KORG Nu I、アナログ資産をDSDで残すための一押しオーディオインターフェイス」を書いた時点では10月下旬発売予定だったNu I がその後11月下旬発売予定に変更になりました。
KORG Nu I は、付属ソフトウェア「 AudioGate(Ver4.5)」との組み合わせで、DSD11.2MHzによる録音 / 再生を実現するとのことです。そこで現行バージョンのAudioGate 4.0.2と手元にあるオーディオインターフェイスを使ってどんなことができるか試してみる事にしました。
今回使用しているAudioGate 4.0.2とNu I 付属のAudioGate 4.5は仕様が異なってくるはずですから、あくまでも参考としてお読みください。
AudioGate 4.0.2のダウンロード
AudioGateはDSD対応で高音質であると聞いていましたが、これまで使ったことはありません。KORG AudioGateのページからインストーラーをダウンロードしてインストールしました。
https://www.korg.com/jp/products/audio/audiogate4/download.php でWindows版とMac版を選択できます。
Windows版を使うので「Windows版はこちら」をクリックして、次に表示されるページから「AudioGate4/AudioGate and DS-DAC Setup 4.0.2 (r5)」をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードした「KORG_AudioGate_v402_and_DS-DAC_Setup_r5.zip」を解凍して「KORG_AudioGate_4_0_2」フォルダーの中の「AudioGate_4_0_2.exe」をダブルクリックでインストールします。
今回はDS-DACシリーズは使わずにaudient iD4を使うのでドライバー・ソフトウェアはインストールしていません。
AudioGateの起動とセットアップ
AudioGateを起動すると次のスクリーンショットが現れるので「ライト版」をクリックします。※DS-DACシリーズを使わないので機能制限のライト版を選択します。
すると次の画面が表示されるので「閉じる」をクリックします。
AudioGate 4は、どなたでも自由にダウンロードしてお使い頂くことができますが、ソフトウェアのアクティベーションには、コルグ1bitオーディオ製品が必要になり、それ以外の方はライト版を使用して頂くことになります。
※ライト版には以下の機能制限があります。
1. KORG Inc.および各国ディストリビューターのユーザー・サポートを受けることができません。
2. 96kHz,192kHzなどのPCMのハイレゾデータ、2.8/5.6MHzの1ビットオーディオのデータも再生することができますが、入出力サンプリング周波数が48kHzまでに制限されます。
3. リアルタイム変換の「高品位」の使用が制限されます。
4. Export、Disc作成機能が制限されます。出典:https://www.korg.com/jp/support/download/software/0/529/2574/
次に「編集>環境設定」メニューをクリックして環境設定画面を表示します。
PCに繋がっているaudientを選択しました。
DSD再生を確認
AudioGateはDSD2.8MHzと5.6MHz対応とのことなのでファイルをドラッグ&ドロップして早速試してみました。
再生に使ったのはOPPO Digital JapanのDSDデモトラックから“Vision of Her” DSF – 1bit/2.8MHzと、2LのHiRes Download – test benchからMozart: Violin concerto in D major – Allegro(1bit/2.8MHzおよび1bit/5.6MHz)です。
上記サンプルDSDファイルのダウンロード先
DSDデモトラック | サポート | OPPO Digital Japan DSDフォーマットの第一人者 /ミュージシャン David Elias のデモトラック近年ハイレゾリューション音源のダウンロード配信への人気が高まっていますが、デジタル化された音...
3曲共に問題なく再生されました。ライト版ですしaudient iD4はDSDに対応していないのでAudioGateライト版の仕様でサンプリング周波数48kHz以下に変換されますが、いずれも楽曲も音質も良いので楽しむことができました。
※試しにDSD11.2MHzも試してみましたが、スペックどおりにAudioGate 4で再生することはできませんでした。
今回はAudioGate 4のインストールからDSDの再生までとなりましたが、今後、録音やフォノイコライザーその他の機能について試してみる予定です。
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※記事中のaudient iD4は販売終了、iD4mkⅡに世代交代しました