製品情報
大ヒットモデルA80をサイズアップ 強力なドライバー・ユニットの搭載でダイナミックな低音再生能力を備えたA100 BT5.0
A80の成功はオーディオシーンの新たなニーズを明確にしました。ハイレゾ音源の再生、スマートフォンとの連携などのファンクションはもちろんですが、多くのユーザーが待っていたのは、質に長けた本格仕様デスクトップ・スピーカーの登場だったのです。設計を担当したフィル・ジョーンズ氏は、絶対性能の確保に必要なアプローチを惜しみなくそして効率的に注ぎ込み、誰もが驚愕したモンスター・デスクトップ・モニターA80を生み出したのです。
XMOSコアを搭載したフルデジタル仕様のエレクトロニクスの完成度は大変高いもので、そのポテンシャルはフルスペックの高性能ウーハーを搭載したA100 BT5.0でさらに評価を上げることになるでしょう。A80をひとまわりサイズアップしたA100 BT5.0は、ハイグロス仕上げの高級感あるエンクロージュアで、デスクトップに留まらないオーディオ・システムのニュースタンダードを提示します。A100 BT5.0はHi-Resの公式認証を取得しています。
エアパルス・ブランドについて
AIRPULSEは 2004年に設立されたプラチナム・オーディオ・システム・カンパニーが商標を持つブランドです。英国のアコースティック・エナジーを創設者でもあるフィル・ジョーンズがR&Dのトップとしてエンジニアチームを率いています。
フィル・ジョーンズについて
1954年イギリス ロンドンで生まれる。1980年ヴァイタボックス・ラウドスピーカーにエンジニアとして参加した後1987年にアコースティック・エナジーを設立。アビーロード・スタジオにも導入された有名なニアフィールド・モニターAE-1で一躍有名になった彼は1990年ボストンアコースティックでリンフィールド・シリーズを手掛け、1994年に自身のブランド プラチナム・オーディオを設立。自らもベーシストとして活躍する氏は、2002年にフィル・ジョーンズ・ベースを設立し、ベースプレーヤー用のハイファイ・アンプを開発するなど精力的な活動を経て、2004年プラチナム・オーディオ・システム・カンパニーに参加しエンジニアとしてエアパルス・ブランドを牽引している。
DIGITAL TO DIGITAL ハイレゾ音源のクオリティを顕わにするフルデジタル構成
A100 BT5.0の増幅段はTexas Instrument TAS5754 Class-Dアンプ2個で構成されています。このデバイスは、高入力サンプルレートのサポートと高出力PWMキャリア周波数を組み合わせた数少ないD級アンプの1つです。XMOSで処理された最大192kHzの入力をサポートし、D/A変換なしで実行されるデジタル処理のメリットは高いS/Nと低歪みです。従来のClass-Dアンプ384kHzの2倍にあたる768kHz出力PMWキャリア周波数というスペックは、高感度リボン・トィータの駆動にも適しています。それぞれのTAS5754 Class-Dアンプは、ウーハーとトィータ専用にブリッジモードで接続されています。
マニア垂涎のホーンロード・リボントィータ
強力なネオジウム・マグネットでドライブされるアルミニウム・リボン・ダイヤフラムはワイドレンジで高感度、優れた過渡応答と解像度を持っています。
綿密に計算されたホーン形状はリスナーに最適な高周波情報を生成し、反射による影響も最小に抑えています。A100 BT5.0なら、オーディオ・ファイルが一度は使ってみたいと思うハイスピードで透明感溢れるリボン・トィータの再現性を、いとも簡単に手に入れることが出来るのです。
A100 BT5.0の肝 フル装備で仕立てられたアルミニウム合金コーンウーハー
硬質アルマイト処理を施した12.7mmアルミニウム合金コーンを振動板にしたこのドライバー・ユニットこそA100 BT5.0最大のハイライトです。
高磁束を提供するネオジウム・マグネットをエンジンとした強力な磁気回路がこのクラスでは例を見ない35mm径アルミ・ボイスコイルを駆動します。
大型ボイスコイルは動作温度が低いためパワーロスが少なく、音楽をリアルにそしてよりダイナミックに表現します。ボイスコイルに巻かれた銅クラッド・アルミリボン線は、高い導電性で効率を高めパワー・ハンドリングを向上させ歪みを低減します。
磁気回路までを覆うダイキャスト・マグネシウム合金フレームを採用し、ユニット全体の振動を抑えボイスコイルの放熱を促進しています。
妥協なくデザインされたエンクロージュア
厚さ18mm高強度MDFで製作されたエンクロージュア内部には、プロ仕様の波状吸音材が貼り込まれ、外装は高級感あるハイグロス・フィニッシュが施されています。エンクロージュア背面には風切り音を最小限に抑えるためにデザインされた楕円形のバスレフ・ポートが備えられています。
Bluetooth V5.0による高品位再生
Bluetoothオーディオレシーバーは、APT-XデコーダーをサポートするQualcomm Bluetooth V5.0チップセットを採用。
従来のBluetooth SBCコーデックよりもはるかに優れたオーディオ再生品質を提供します。
トランスペアレント製内部配線
ハイエンド・オーディオの世界でその地位を確立しているトランスペアレント製のケーブルを内部配線に採用。その妥協のないオーディオ・マインドは、圧着端子を使わないハンダ直付けに表れています。
セッティングの幅を広げる調整機能
A100 BT5.0のリアパネルにはTreble/Bass専用の調整ダイアルが備えられています。
それぞれ±3dBの範囲で調整が可能です。様々な設置条件にモニターをアジャストさせる必要不可欠な機能です。
Specification
型番 | A100 BT5.0 |
仕様 | DAC内蔵アクティブ・スピーカー |
トィーター | ホーンロード・リボン |
ウーファー | 12.7cmアルミニウム・コーン |
アンプ部 | Xmosプロセッサー搭載デジタルアンプ |
アンプパワー | 40W×2(ウーファー)10W×2(トィーター) |
入力 | デジタル:USB / Optical / Bluetooth アナログ:RCA /PC |
出力端子 | サブウーファー出力 |
周波数特性 | 52Hz~40kHz |
入力感度 | USB 400±50mFFs / Optical 400±50mFFs / Bluetooth 450±50mFFs AUX 450±50mV / PC 450±50mV |
サイズ | W160×D283×H255mm |
重量 | 5.5kg (1本) |
付属品 | リモコン、電源ケーブル、左右スピーカー接続ケーブル、 USBケーブル、光ケーブル、RCAケーブル、ウレタン製アングルベース |
カラー | ブラック・ハイグロス、レッド・ハイグロス |
Airpulse A100の記事
Bluetooth、USB DAC内蔵でコンパクト&スタイリッシュ
Airpulse A100は コンパクトボディ(W160 x H283 x D255 mm)でありながらBluetoothレシーバーとUSB DACを内蔵したオールインワンのアクティブスピーカーです。しかも、BlutoothはApt-XにUSB DACは192kHz/24bitハイレゾ対応と音質にこだわったスペックとなっています。
レッドとブラックを選択できるピアノラッカー仕上げの筐体は、ツイーターやウーハーのデザインにマッチしてスタイリッシュです。
- 超高域(~40kHz)を再生可能なアルミリボントゥイーター
- 5インチ フィル・ジョーンズ シグネチャー ウーファー
一般のスピーカーより遥かに大きな磁場を使用することにより、高調波及び相互変調歪みを大きく減少
- 米国TRANSPARENT社製ケーブル採用
スピーカーユニットをつなぐケーブルには、定評のケーブルメーカー米国TRANSPARENT社製を採用。
付属品も徹底したオールインワン
オールインワンは付属品にまで及んだ徹底ぶりです。特に各種揃ったケーブルはビギナーにも優しい気配りと言えるでしょう。
- アナログケーブル
- RCAステレオ
- RCA – ステレオミニフォン(Yケーブル)
- デジタルケーブル
- USB(タイプA – タイプB)
- オプティカル
aptX対応のBluetooth
A100のリモコン入力切換でBluetoothにしてペアリングするデバイスからAIRPULSE A100を選択すればワイヤレスで音楽再生できるようになります。
リモコン中央の入力セレクターでBluetoothに切り換え
ペアリングしたスマホ(motorola G7 power)で確認してみると、aptXのオン/オフができるようです(初期値:オン)
PC(Win / Mac)とのUSB接続
A100のリアパネルにあるUSB端子はPC(Win / Mac)と接続してA100をUSBスピーカーとして使うことができます。USBケーブル一本で24bit192kHzまでのハイレゾ音源を再生できる点は大きな魅力です。
Macに接続
はじめにドライバーをインストールする必要のないMacに接続してみました。
A100とMac miniをUSBケーブルで接続してリモコンでUSB入力にするとMacのオーディオ装置として「AirPusle A100」が表示されます。
ビット深度は16bit/24bit、サンプルレートは44.1kHz/48kHz/96kHz/192kHzから選択できます。
Mac版JRiver Media Centerで、音源のサンプルレートに応じてA100のサンプルレートが切り換わることを確認できました。
Windowsに接続
次にWindows PCの接続してみました。Windowsの場合はドライバーをインストールして使うとのことでしたが、肝心のドライバー(XMOS_audio_driver_rJqQuI7LX)をダウンロードして展開しようとしても「圧縮フォルダは空です」が表示されるばかりで埒が明かないためそのままUSB接続しました。
コントロールパネルで確認すると「AirPluse A100」が再生デバイスに現れ192kHzまでに対応していることを確認できました。
TuneBrowser ver 4.14.2でWASAPI排他モードで動作しました。
測定とルームチューニング
ISO-130(スピーカースタンド)がサイズも高さもピッタリだったので、このスピーカースタンドに乗せてリスニングポジションで測定~補正してみました。補正には音快速KP-01とT-RackS EQual(パラメトリックイコライザー)を使っています。
プレーンな状態
ルームチューニングなしのプレーンな状態です。ルームアコースティックの影響で120Hzにピークがあるのは他のスピーカーと同様で、そこから上は若干右上がりながらもかなりフラットといえるでしょう。
音快速KP-01設置
ADAM S2VでKP-01の暫定ポジションとした位置(スピーカー向かいの壁=リスナーの背後)にKP-01を置いて測定したのが下のグラフです。
左チャンネル
右チャンネル
両チャンネル共に250Hz~3kHzで設置前後の変化が見られます。音快速はもっと最適な設置位置を見つける必要があるかもしれません。
イコライザー補正を追加
ここまででハイ上がりが気になったのでA100リアパネルのトーンコントロールを絞ってみました。これに加えて、EQual(IK MultimediaのT-RackSシリーズのプラグイン)で120Hzのピークをラフに抑えてみました。
左チャンネル
右チャンネル
A100のトーンコントロールで高域はフラットになりました。更に120Hzのピークも抑えられています。
音はどう改善したか
どんなスピーカーにでも当てはまりますが、補正後はそのスピーカーの本来の性能を発揮してくれます。
120Hzあたりにピークがある場合、補正前後のチェック用音源の一つとしてアリシア・キーズのDoesn’t Mean Anythingを使っています。冒頭から聴こえるキックの音色を中心に聴けばわかりやすいですが、120Hzにピークがあるとキックらしい音になりません。補正後は余計な倍音が取り除かれて本来の締りのある音に戻ります。ヘッドホンと聴き比べればわかりやすいと思います。
[https://open.spotify.com/track/5bpx60gYQoDDJcP7vBygPB]
A100は5インチウーハーを搭載したコンパクトスピーカーですから重低音を求めるのは酷ですが、このサイズとしては満足できる締りある低域再生能力です。さらに重低音を求めるにはサブウーハーを追加すればよいでしょう。
まとめ
Airpulse A100は、スタイリッシュでコンパクトなオールインワンスピーカー
A100と同じ予算でパッシブスピーカーとアンプとUSB DACとBluetoothレシーバーを揃えることもできるでしょうが、A100の音質に肩を並べることは難しいでしょう。しかもすべてが一組のスピーカーの中に集約されたシンプルさです。
- レッドとブラックを選択できるピアノラッカー仕上げの筐体
- 幅16cmのコンパクトボディ
- 高コストパフォーマンス
- 52Hz-40KHzでハイレゾ再生に対応
- オールインワン
- AptX対応Bluetoothレシーバー内蔵
- ハイレゾ対応USB DAC内蔵
- アナログ2系統、光デジタル1系統入力
- リモコン付属
こんな用途におすすめ
- スマホやPCの音楽をワイヤレスで手軽に高音質再生したい
AptX対応の内蔵Bluetoothレシーバー - PCのハイレゾ音源をシンプルに高音質再生したい
ハイレゾ対応(24bit192kHz)の内蔵USB DAC - テレビの音をグレードアップしたい
光デジタル、アナログ入力
A100は音楽好きにおすすめできるオールインワン スピーカーです。
音質ばかりでなく、おしゃれでインテリアにもマッチさせたいならruarkaudio MR1 mk2がおすすめ!
USB DACやBluetoothレシーバーは個別に揃えたければADAM audio T5Vがおすすめ!
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