Massenburg Design WorksのハイレゾリューションEQプラグインです。UADプラグインとして提供されています。
一般的なイコライザーは上限で20kHzあたりまでをイコライジングできますが、このMDWEQ5は41kHzまでイコライジングできる点がハイレゾイコライザーと呼ばれる所以です。
設定の上限値である41kHzを±24dBでイコライジングし、アナログ出力をREWで測定した結果が下のグラフです。設定したとおりに41kHzを中心にブースト・カットできています。※サンプリング周波数96kHzで計測
Massenburg MDWEQ5は5バンドイコライザーで、バンドごとにフィルタータイプを設定できます。
バンド1~4(赤、黄、緑、白)のフィルタータイプ
- ピーク/ディップ
- ハイフリーケンシー・シェルフ
- ローフリーケンシー・シェルフ
- ハイパス6(6dB/オクターブスロープ)
- ローパス6(6dB/オクターブスロープ)
- ハイパス12(12dB/オクターブスロープ)
- ローパス12(12dB/オクターブスロープ)
バンド5(青)のフィルタータイプ
バンド1~4の7種類に加えて
- ハイパス18(18dB/オクターブスロープ)
- ローパス18(18dB/オクターブスロープ)
- ハイパス24(24dB/オクターブスロープ)
- ローパス24(24dB/オクターブスロープ)
ジョージ・マッセンバーグ氏については、Musicmanのサイトに来日インタビューを含めた記事があります。
ジョージ・マッセンバーグ氏 来日インタビュー | Musicman
プロデューサー、レコーディング・エンジニア、そしてGMLの製品およびシステムの開発者として世界的に著名なジョージ・マッセンバーグ氏が、このたび来日した。目的はエフ…
目次
ルームチューニングにも適したイコライザー
イコライザーをルームチューニングに使う場合は、上記タイプのピーク/ディップ(パラメトリックイコライザー)を使いますが、Massenburg MDWEQ5は5バンドイコライザーすべてをパラメトリックイコライザーとして使えます。更に設定可能な周波数の値が各バンドで同じ(10Hz~41kHz)です。
この2点とカラーリングしないタイプのイコライザーであることから、Massenburg MDWEQ5はルームチューニングにも適したイコライザーであると言えそうです。
ルームチューニングを想定したイコライザー設定でRoom EQ Wizardによる測定結果が次のグラフです。
ルームアコースティックによるピークを5バンドパラメトリックイコライザーでカットするイコライジングです。