TuneBrowserの先行版で、外部のUPnP Renderer対応機能が試験公開されました。この機能によりTuneBrowserはWindowsに限らず様々なネットワークプレーヤーやパソコンで再生可能となります。対象となるデバイスはUPnP Renderer機能を搭載した機種やソフトですから広範囲で利用できることが見込まれますが、現状ではあくまで試験公開の位置づけです。
操作イメージは、TuneBrowserで選曲して再生指示を出すとネットワークに繋がっている指定した出力先で再生されるというものです。一種のLAN DACと捉えることができます。
オーディナリーサウンドの現在のリファレンスDACはUniversal AudioのApollo x6(Thunderbolt接続のオーディオインターフェイス)です。Macでは快適に使えているのですがWindowsでは一部動作が不安定で限定的な利用に留まっていました。WindowsでもApollo x6を利用するための解決策は色々と試してきましたがこれといった決定版が見つからず、S/PDIF接続で対処しようかと考えていた矢先にTuneBrowserの新機能を知った次第です。
MacのUPnPレンダラーの選定
TuneBrowserの出力を受け取るMacのソフトは、JRiver Media Center 29にしました。JRMCを選んだ理由はApollo x6での動作実績があること、コンボリューションが使えること、Apollo x6内蔵DSPでUADプラグインを動作できることなどです。
JRMCでなくてもMacで動作するUPnPレンダラー対応ソフトはあると思いますが、コンボリューションやDSPで動作するUADプラグインを使えるものはJRMC一択のような気がします。※もしかすると、Mac版roonも条件を満たせるかもしれませんから機会があれば試してみます。
Mac版JRMCのUPnPレンダラーに接続する前に、TuneBrowserと同じPC内のWindows版JRMCで動作確認してみました。TuneBrowserの出力先をJRMCに指定するとTuneBrowserの再生音はJRMCから出力されます。TuneBrowserで再生停止することも確認できました。
同じPC内のUPnPレンダラーに出力することの価値は、出力先の機能とTuneBrowserの強力なライブラリー管理機能を融合できることです。もっとも、TuneBrowserの出力先をJRiver ASIOドライバーにしても同じことができます。
TuneBrowserの設定
TuneBrowser先行版でレンダラーを選択して出力する機能が利用できます。※2022/8/12現在でver.5.1.6
「設定 > 基本の設定 > ネットワークの設定」の「OpenHome/UPnPの設定 > OpenHome/UPnP対応を有効にする」を”Yes”にする。
「設定 > 再生の設定 > 再生の詳細設定」の「検証用 > 外部のUPnP Rendererでの再生を有効にする(実験的)」を”Yes”にする。
Player View下部のデバイス名のボックスをクリックして、出力先のレンダラーを選択する。
後は通常どおりに楽曲を選択して再生を開始すると、指定したデバイスから音声が出力されます。ストップ/ポーズ/ネクスト/プリビアス/シークバーなどコントロール可能です。
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