パワーアンプとは
パワーアンプは音楽プレーヤーやDACなどから入力した音声信号を電気的に増幅してスピーカーを動作させるためのアンプです。
パワーアンプが使われているオーディオ機器
パワーアンプには単体のパワーアンプとオーディオ機器に内蔵されたパワーアンプとがあります。
単体パワーアンプ
一般的に入力は1系統でスピーカー(パッシブスピーカー)に接続するための出力端子があります。音楽プレーヤーの音声出力が通常はステレオ(2チャンネル)であることを受けてステレオ(2チャンネル)パワーアンプが一般的です。この他にもモノラル(1チャンネル)パワーアンプや3チャンネル以上のマルチチャンネルパワーアンプもあります。
単体のパワーアンプにはボリュームが無くリスニング時の音量調整はプリアンプやボリュームコントローラー等の別のオーディオ機器で行う必要があります。
ZEN DAC等のようにラインアウトを可変出力できるDACは、ATOLL MA100のようなリーズナブルなパワーアンプとの組み合わせでシステムを構築することができます。
オーディオ機器に内蔵されたパワーアンプ
プリメインアンプやアクティブスピーカー、その他のオーディオ機器にパワーアンプは内蔵されています。単体のパワーアンプと異なりプリメインアンプや一部のアクティブスピーカーはボリュームで音量調整することができます。
- パッシブスピーカーはパワーアンプを内蔵していないため、パワーアンプのスピーカー出力端子とパッシブスピーカーの入力端子をスピーカーケーブルで接続します。
- アクティブスピーカーはパワーアンプを内蔵しているため、パワーアンプをアクティブスピーカーに接続することはありません。(無理に接続すると機器の破損につながります)
パワーアンプのチャンネル数:パワーアンプはモノラル(1チャンネル)、ステレオ(2チャンネル)、マルチ(2チャンネルより多チャンネル)の出力数のタイプがあります。リスニング用途としてはステレオのパワーアンプが一般的で、ハイグレード機としてモノラルのパワーアンプがあります。モノラルのソース(音源)の再生にモノラルパワーアンプを使う、モノラルパワーアンプ2台を左右チャンネル用に使うなどの用途があります。マルチチャンネルのパワーアンプは、アクティブクロスオーバーネットワークと共に使うことでスピーカー帯域ごとにそれぞれのアンプで駆動するマルチアンプシステムに使われます。