HEDD TYPE 07 MK2 ニアフィールド モニタースピーカー

Lineariser®とCoPを搭載したゴールド・スタンダード・スタジオ・モニター

デジタルケーブル

レビュー

画期的！密閉／バスレフ両対応

HEDD TYPE 07 MK2を含むMK2シリーズは1台で密閉型にもバスレフ型にもなる画期的なスピーカーです。

では、バスレフと密閉でどのような違いがあるのか？次のグラフは密閉（オレンジ）、バスレフ（青）の周波数特性です。TYPE 05 MK2で測定した時と同様に密閉型として使った方が低域特性が低い方までのびていることがわかります。

バスレフモードと密閉モードの違いの確認を目的として、ウーファー中心部10cmの距離に測定用マイクiSEMcon EMX-7150を設置した測定結果です。HEDD TYPE 07 MK2のクロスオーバー2.3kHzで落ち込んでいるのはスペックのとおりです。※イコライザーによる補正はしていません。

オンボードに進化したHEDD Lineariser

HEDD Lineariserについてメーカーで次のように説明されています。

完全なインパルス応答と聴覚的に改善された空間再生を実現する位相線形化ツールです。

http://www.hedd-japan.com/news-mk2-monitors-launched-in-japan.html

先代モデルでHEDD Lineariserがユニークで実践的な機能であることは紹介してきましたが、オンボードになったHEDD Lineariserはどうなったかを確認するためにRoom EQ Wizardで測定してみました。

次の赤のグラフがHEDD Lineariserオフ、緑がオンです。

結果は一目瞭然ですね。先代モデルでパソコンのプラグイン(VSTやAU等)として提供されていたHEDD Lineariserはオンボードになって性能はそのままで、オンボードになったことで格段に使いやすくなりました。※リアパネルでHEDD Lineariserをオン／オフ可能です。

HEDD Lineariserについては「リニアフェイズスピーカーの真価が伝わるHEDD Lineariser」をあわせてご覧ください。

デスク フィルターの効果

デスクトップオーディオやDTMでは一般的に机の上にスピーカーを置きますが、机の天板の反射音は音質に悪影響を与えます。（特にガラステーブルなどは要注意です）

HEDD TYPE 07 MK2を含むMK2シリーズは机の天板による音質への悪影響を回避するためのデスクフィルタースイッチ（オフを含む4段階設定）がリアパネルに設けられています。

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デスクフィルターがどのように動作するのか確認する意味で、ウーファー正面10cmの位置で測定したのが次のグラフです。※リスニングポジションの特性ではない点に留意してください

測定結果を見る限りは、100Hz～200Hzを中心に600Hzあたりまでを最大4dB程減衰させるフィルターになっています。この帯域は部屋の反射音の悪影響が最も出やすい帯域ですから、デスクトップオーディオやDTMに限らず活用できそうなフィルターです。

製品情報

ウーファー（ハニカムダイヤフラム）	7 “（1,5″ボイスコイル）
ツイーター	HEDD AMT
クロスオーバー周波数（48 dB / octフィルター）	2.3 kHz
入力1：アナログステレオ（2チャンネル）/インピーダンス	XLR /22kΩ
入力2：AES「in」	XLR
出力：AES「スルー」	XLR
ボリューム	±12dB
入力感度（A / D変調）	-10 / -4 / 0 / +4 dB
HEDDLineariser®、切断可能、遅延：	10ミリ秒
シェルフフィルターの高/低（.5 dBステップ）	±4dB
LF範囲（-3dB）：通常/拡張/サテライト	38/30/80 Hz
デスクフィルター：小/中/大	180 Hz（-1 / -2 / -4dB）
AD / DA変換	96kHz / 32ビット
周波数応答（-3dB）	38〜40,000 Hz
最大 ペアあたりのSPL（音圧レベル）：	116 dB SPL
パワーアンプ/ユニバーサルメイン110-240V	2×100 W ICEpower
サテンラッカー仕上げのキャビネット	black or white
寸法（H x W x D）：	370 x 220 x 300 mm
重量：	9,9 kg
保証	2年

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