CDをリッピングして音楽ファイルで再生するメリットの1つにアルバムアート (ジャケット写真) 表示があげられます。
ジャケット写真の文化はレコードの時代に栄え「ジャケ買い」といった言葉が登場するほどジャケットの価値観は高いものでしたが、メディアがCDになってからジャケット写真の文化も衰えてきたように思えます。
音楽CDの画像情報は12cm四方のケースに収められた印刷物のみですが、音楽ファイルの場合は音楽に関連付けられたJPEGなどの画像ファイルを扱うことができます。CDをリッピングして音楽ファイルに変換し、音楽再生時に高解像度の画像ファイルを大きなディスプレイに表示することでCDで失われていたジャケット写真の楽しみが復活します。
音楽ファイルに関連付けるジャケット写真はアルバムアート、カバーアートなどと呼ばれます。
アルバムアートワークの最大表示に適したMac版Audirvana
Mac版の音楽再生ソフトAudirvanaは、音楽再生中にジャケット写真だけを全画面表示することができます。この時の再生操作は無償提供のリモートアプリAudirvana Remote(iOS/Android)を使うことでPCディスプレイによるジャケット写真表示と役割分担できます。
- ウィンドウ右上のアイコン(ミニプレーヤー)または左下のサムネイルをクリックしてミニプレーヤー表示に切り替え
- ウィンドウを最大化
- ジャケット写真(アルバムアートワーク)を最大化して表示される
※テーマをライトモードにすると背景が白になります
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ハイレゾ音源のジャケット写真は何故かローレゾ!?
インターネットの音楽配信サービスから楽曲をダウンロード購入するとジャケット写真の入った音楽ファイルがダウンロードされます。mp3やaacなどの高圧縮からwavやdsdなどのハイレゾ音源までほとんどがジャケット写真入りなのは好ましいことですが画像解像度が250×250など低解像度のものがほとんどであるように思います。ハイレゾ音源に限っては音声と同様に画像も高解像度であってほしいものです。
ジャケット写真表示はネットワークオーディオよりもPCが有利
音楽ファイルのジャケット写真を表示できる機器は多種多様ですが、大きなジャケット写真を表示するにはPCの利用が断然有利です。ネットワークオーディオでジャケット写真を表示する主な手段はスマホやタブレットのリモートアプリで表示させることですが、PCほどの大画面には至りません。※スマホ/タブレット画面をテレビにキャストする方法はあるかもしれませんがあまりスマートな方法とはいえません。
ジャケット写真を音楽ファイルに関連付ける2つの方法
いわゆるPCオーディオでもネットワークオーディオでも再生するメディアは音楽ファイルですからジャケット写真を表示する仕組みは同じです。
ジャケット写真はJPEGなどのPCやデジカメで扱う画像ファイルです。様々な形式に対応した音楽再生ソフトもありますが、JPEGがデファクトスタンダードで無難な選択です。
画像ファイルは音楽ファイルの中に埋め込まれているタイプと通常の独立した画像ファイルを参照する2つの方法があります。前者の画像ファイルを埋め込むタイプは音楽ファイル形式によって可能なものと不可能なものがあります。後者の画像ファイルを参照する方法は一般的に音楽ファイルと同じフォルダーに画像ファイルを置く必要があります。
埋め込まれたジャケット写真を外部ファイルとして抜き出すには
埋め込み画像から画像ファイルにエクスポートする方法は様々なアプリから提供されています。
オーディナリーサウンドが過去によく利用していたのはfoobar2000の「Manage attached Pictures」機能です。他にもTuneBrowserの「イメージの管理」も使います。最近はMp3tagの「カバーを保存」が気に入ってます。
Mp3tagを気に入っている理由は、ジャケット写真のサムネイルをエクスプローラーにドラッグ&ドロップするだけでfolder.jpgを作ってくれる点です。他の多くのアプリは一々ファイル名を入力しなければならない点が不便に思います。
foobar2000はver.1.5以降、「Manage attached Pictures」機能がメニューから消えました。復活させるためのコンポーネントClassic Properties Dialogが用意されています。
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PCミュージックにはスクエア型ディスプレイが良いかも?
Mac版Audirvanaのように再生時に全画面でジャケット写真を表示するアプリはスクエア型のディスプレイが適しているかもしれません。
EIZOのEV2730Qは26.5インチ(1920×1920ドット)のスクエア型と希少価値の高いディスプレイです。一般的な23インチクラスのディスプレイよりも若干幅が狭いので、狭いスペースで大きなジャケット写真を表示できます。表示領域が475.7 x 475.7 mmですからLPレコードのジャケット面積の2倍以上と広い空間でも役立ちそうです。