AudioGateのフォノイコライザーカーブを実測公開

AudioGateのフォノイコライザーカーブを実測公開

世の中には様々なイコライジングカーブでカッティングされたレコードが存在しているようです。それまで各レーベル各様の規格で存在していたイコライジングカーブの統一を目的として策定されたRIAAカーブは1954年策定とのことなので、それ以降のレコードはRIAAカーブだからあまり気にすることもないかな?と考えていました。

しかし実際には1980年代にリリースされたレコードでさえもRIAAカーブではなく独自規格のカーブでカッティングされた世界的大ヒットのレコードも存在しているとの話もあります(これには驚きです)。そうなるとレコード再生の場合は、高音質化の大前提としてイコライジングカーブの最適化を無視するわけにはいかなくなります。

AudioGateは、ほとんどのレコードをカバーできるとのことで6種類のフォノイコライザーカーブ(カッティング時のイコライジング処理を元に戻すためのイコライジング)が搭載されています。

そこで、これら6種類のフォノイコライザーカーブは具体的にどのような違いがあるのかを具体的に確かめてみました。

確認方法

20Hz~20kHzまでフラットな音量の信号(WAVEファイル)にAudioGate搭載の6種類のフォノイコライザーカーブを適用して再生し、スペクトラムアナライザ―で計測しました。

ソース

ソース

20~20kHzのスイープ信号(-40dB)の計測結果。

※16kHzと20kHzがフラットでないように計測されましたが、実際にはフラットです。

波形を表示

波形表示するとフラットであることがわかります。

フォノイコライザー適用後

AudioGateに内蔵の各イコライザーカーブを適用した時の周波数特性です。

RIAA RIAA-IEC NAB
RIAA /RIAAIEC NAB
COLUMBIA FFRR AES
COLUMBIA FFRR AES

フォノイコライザーを掛けると何れのカーブでもソース(レコードに刻まれた音)に対して低音(25Hz)で20dB(10倍)以上も増幅し、高音(20kHz)で10dB(1/3倍)以上も減衰していることがわかります。

※FFRRカーブの低音増幅は他のカーブに比べてやや緩やかで15dB(6倍)です。

またイコライザーカーブの形もかなり異なっていることがわかります。どのイコライザーカーブを使うかでレコードの再生音が大きく変わることが目で見ても容易に想像できます。

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