ありのままのサウンドクォリティ
M3
ロゴ

正規輸入品

\ 購入その他、気軽にお問い合わせください /

目次

製品概要

M3
M3

M3は、従来のBricasti Designのアーキテクチャを踏襲しながら、優れたコストパフォーマンスを追求したコンパクト・ハイエンド機です。2つの完全差動変換チャンネル、PCMとネイティブDSDの独立したD/A変換セクション、完全バランス設計のアナログレベルコントロール回路を搭載しており、あらゆるアプリケーションに対応するだけでなく、驚異的なパフォーマンスを発揮します。

M3のデジタル回路設計は、上位機種同様にジッターを極めて低いレベルにまで低下させる精密DDSクロッキングシステムを採用しており、サンプルレートコンバーターの変換機能を使用せずにピュアなデジタル・シグナル・パスを保証します。M3の高速低歪アナログ回路は、プリアンプをバイパス可能な品質のアナログ・レベル・コントロール機構を特徴としており、M3をパワー・アンプのドライブに直接使用することも可能です。まさに、ビット・ロスなしに最高峰のアナログ・パフォーマンスを実現します。

さらに、M3はアナログ処理とデジタル処理に独立した2つのリニア電源回路を搭載し、低ノイズと優れたアイソレーションを実現しています。頑丈なCNCミルドアルミニウム製の新設計シャーシは、優れた熱特性、優れた振動減衰、RFからのシールドを保証します。

製品バリエーション品番JANコード商品ジャンル税込価格
M3BRI-M34562314015560USB DAC1,155,000円
M3HBRI-M3H-NW4562314015577ヘッドホン出力端子・ネットワークプレーヤー機能搭載USB DAC1,452,000円

M3H

M3
M3

M3Hは、M3をベースとしながら、音質を追求するヘッドホン愛好家のために設計されたオプション機能を搭載するモデルです。4ピンXLRバランスヘッドホン端子を採用し、独立した完全バランス設計のアナログアンプ回路を搭載しています。さらに、ネットワーク入力も追加されており、オールインワンで優れたパフォーマンスを発揮するフルバランスのヘッドフォンシステムを構築します。

製品の特長

  • PCM/DSD用DAC チップにアナログ・デバイセス社製「AD1955」を搭載するほか、DSD専用に自社開発のフリップ・フロップ式アナログDSDコンバーターを採用
  • 384kHz / 24bit PCM、DSD256に対応するUSB入力端子を搭載
  • デジタル回路部・アナログ回路部で独立した電源回路を搭載
  • DAC回路基板/アナログ回路基板には高周波用低損失素材として定評のある ARLON 社製のガラス/セラミック含有熱硬化性樹脂「Arlon25N」を採用
  • プロ機開発で培ったノウハウを投入し高い評価を獲得している自社開発のデジタルフィルター(ポストフィルター)処理による、ミニマムフェーズ・フィルターおよびリニアフェーズ・フィルターを搭載
  • PCM DAC部には、各チャンネルで独立した Femto Clockを配置し、DDS(ダイレクト・デジタル・シンセシス/デジタル直接合成発振器)を採用することでジッター値6ピコ秒を達成
  • LAN端子を搭載しネットワークオーディオプレーヤーとして利用可能(~384kHz / 24bit PCM、~DSD128)【M3Hのみ】
  • 完全バランス設計のヘッドホン出力端子を搭載【M3Hのみ】

全てはデジタル再生の理想へ。上位機種譲りのデジタル回路部

384kHz / 24bit PCM、DSD256(11.2MHz)に対応するUSB入力端子を搭載

M3の背面パネルにはUSB Audio Class 2.0に対応するインターフェイスがあり、最新世代のアシンクロナス伝送に基づいて設計されています。従来機種に先駆けて、ネイティブ・フォーマットとして最大384kHz/24bitのPCMとDSD256(11.2MHz, DoPおよびASIO)までのDSDの再生をサポートしています。優れたノイズ対策が施されたUSBインターフェイスはホストコンピュータから電気的に絶縁された設計で、パソコンからM3に送信される可能性のあるノイズの問題を誘発するグラウンドの接続や電源を必要としません。

DSD再生を更なる高みへ導く自社開発DSD再生専用コンバーター回路

M3はDSD再生を究極のレベルに引き上げるために、純粋なアナログ方式のDSD変換回路を搭載しました。この回路においては、ノイズフィルタリングとレベル制御はアナログ領域で行われるため、DSD信号へのあらゆるデジタル処理は行われません。通常、ほとんどのDAC製品では、フィルター処理のためにDSDがマルチビットシグマデルタ信号またはPCM信号に変換されますが、M3では純粋なDSD変換プロセスを採用することで、ノイズフィルタリングとレベル制御のためのすべての後処理を純粋にアナログ領域で行うことができます。

PCM再生用にアナログ・デバイセズ社製DACチップ「AD1955」を使用

PCM再生用に、M3はマルチビットΔΣ方式のDACチップAD1955も搭載しています。今日のDACチップはマルチビットΔΣ方式を採用していますが、AD1955は史上稀にみる電流振幅を持つ電流出力型DACチップです。AD1955は低いゲインのI/Vで出力が取れるため、適切な回路設計をすればTHD、ダイナミックレンジ共に近年リリースされたDACチップと比べても優秀な出力が得られます。また、AD1955を経由したDSD再生も可能です。

DSPを駆使した自社開発デジタルフィルター

AD1955はDSDデータをマルチビットΔΣ信号に正確に変調してからアナログ信号に変換する機能を持っていますが、DACチップに搭載されているデジタルフィルターには設計上の制約があるのも事実です。そこで、Bricasti DesignではDACチップ搭載のフィルターは使用せず、PCM用に独自に開発したリコンストラクション・アンチ・エイリアス・フィルター(デジタルフィルター)を搭載するほか、DSD信号の変換に際しても、SHARC DSPチップを用いた独自開発のポストフィルターによるリコンストラクション処理を行います。これにより、AD1955をモジュレーション処理のみに専念させることで、Bricasti Designの理想とする高品位なデジタル再生を可能としました。M3にはリニアフェーズ・フィルターとミニマムフェーズ・フィルターがそれぞれ1種類搭載されています。

※ M3に搭載されているデジタルフィルターは、例えば44.1kのデコードにおいては、20kHzの帯域幅、低リップル、高減衰のナイキスト周波数でのストップバンドという特性を有します。M3はデルタシグマ型の8倍オーバーサンプリング変換アルゴリズムを採用していますので、トランスポートで信号を「アップサンプリング」することは推奨しておりません。

超低ジッターを実現するDDS採用マスター・クロック回路

M3のPCM DAC部は、デジタル入力部から送られてきた信号のクロックを判別し、内部でリクロッキング処理を行うことで、上流側のクロックジッターの影響を受けない仕組みとなっています。AD1955をモノラル・モードにしてチャンネルごとに独立動作させるだけでなく、超低ジッターの水晶発振器「Femto Clock」をチャンネルごとに配置し、これに DDS(ダイレクト・デジタル・シンセシス/デジタル直接合成発振器)を経由して究極の低ジッター環境を実現しています。左右チャンネルのクロック同期はデジタル処理基板上に配置されたSHARC DSPにより制御しています。

全ては高純度再生のために。DSPを駆使した先進のアナログ回路部

PCM再生/DSD再生で最適設計されたアナログ出力部

M3の出力バッファは上位モデル同様ディスクリート設計となっており、PCM再生時にはI/V変換回路も同様です。他方、DSD再生時で専用のDSD変換回路を使用した場合、出力された信号はダイレクトに出力レベル調整バッファに送られ、ディスクリート設計の出力回路へと送られます。

高周波基板用の低損失樹脂を採用したアナログ回路基板

アナログ回路基板には高周波領域の低損失基板用素材として定評のある ARLON 社製のガラス・セラミック含有熱硬化性樹脂 Arlon 25N を採用しています。こうした高品位なプリント基板 は、カリフォルニア州 San Jose にある Bricasti Design の自社工場にて製造されています。

デジタル回路部・アナログ回路部で独立した電源回路を搭載

M3はデジタル回路部、アナログ回路部で完全に独立した基板を採用したデュアル・モノラル設計が特長です。それぞれのチャンネルは二重安定化電源により極めて安定した電源が供給されており、デジタルノイズからのアイソレーションを確実なものとしています。

よりコンパクトで高い剛性を誇る新型シャーシ

ブラックアルマイト仕上げのアルミニウム合金、グレーのトップパネル部、セレクター部の造形など、マドリガル・ラボ時代のマーク・レビンソンを彷彿とさせるデザイン・シグネチャーはそのままに、新しい時代のオーディオ・コンポーネントを問う新デザインを採用。よりコンパクトになった筐体は、従来製品同様の高い剛性を確保しながら、より使いやすいサイズへと進化しています。

CNC切削によるアルミニウム合金削り出し筐体/パーツ

Bricasti Design はプロフェッショナル・オーディオ製品を製造販売する企業として誕生しましたが、そのオリジンがハイエンドオーディオにあることに疑いはありません。筐体を構成する全てのパーツ、すなわちフロントパネル、リアパネル、サイドパネル、トップパネル、ボトムパネルだけでなく、ボタンのキャップ部やノブ、リモコンに至るまでソリッド・アルミニウム・ブロックからの削り出しにより制作されています。

CNC 切削加工機は Bricasti Design が所有するもので、これによって複雑かつ難易度の高い加工も自在に行うことを可能にしています。アルミニウム合金を切削した筐体は、クロックジッターを抑制するために必要不可欠な、振動に対する強さと高い温度安定性、そして良好な放熱性能を兼ね備えたものになっています。

M3Hで追加される強力なオプション機能

ネットワーク・プレーヤー機能

M3の先進的なネットワーク・インターフェース機能とメディア・レンダラー機能により、M3をネットワーク上のDLNA互換オーディオデバイスとしてご利用いただけます。M3のネットワーク・インターフェースは24bit/384kHzまでのPCMデータおよびDSD128のDSDデータの再生に対応しています。M3に伝送されてきた全てのデータはM3内部で適切に処理されるため、ネットワーク上のどこのサーバーを選んでも、品質を損なうことなく再生が可能です。

完全バランス設計のヘッドホン出力端子

音質を追求したヘッドホンの普及に伴い、優れたヘッドホン出力を搭載した新しいコンセプトのオーディオ製品が求められています。M3Hには、Bricasti Designが新規に開発した高品位なヘッドホンアンプ回路を搭載。独立した完全バランス設計のアナログアンプ回路が、ヘッドホンの音質をさらなる高みへと導きます。ヘッドホン出力端子には、6.3㎜フォーン端子と4ピンXLRバランスヘッドホン端子を採用し、確実なコンタクト性と音質を確保しています。

製品の仕様

特性

デジタル入力

入力端子XLR: AES/EBU 24 bit(シングルワイヤー接続) 
BNC: SPDIF
RCA: SPDIF
Optical: Toslink 44.1- 96kHz
USB: USB 2.0
LAN(M3Hのみ): UPnP
サンプリング周波数( AES, SPDIF, AUX )44.1 kHz – 192kHz
サンプリング周波数( USB)44.1 kHz – 384kHz, DSD 2.8MHz, 5.6MHz, 11.2MHz (DoP, ASIO)
サンプリング周波数(LAN)44.1 kHz – 384kHz, DSD 2.8MHz, 5.6MHz
ジッター8 ピコ秒 @ 48kHz / 6ピコ秒 @ 96kHz

バランスアナログ出力

出力端子XLRバランス (2番 hot)
インピーダンス40Ω
出力レベル@ 0 db front panel +14.3 dbm 4 db RMS ( bypass mode)
D/A変換PCM 24 bit デルタシグマ変調 8倍オーバーサンプリング DSD 1 bit ダイレクト変換
周波数特性(44.1kHz入力時)10 Hz – 20 kHz   +0/-.2 dB
ダイナミックレンジ120dB以上( A-Weighted)
THD+N (1kHz)0.0008% (フルスケール)  /0.0004% (-30dBFS)

アンバランスアナログ出力

出力端子RCA
インピーダンス40Ω
出力レベル@ 0 db front panel = +4db 2V rms
D/A変換PCM 24 bit デルタシグマ変調 8倍オーバーサンプリング DSD 1 bit ダイレクト変換
周波数特性(44.1kHz入力時)10 Hz – 20 kHz   +0/-.2 dB
ダイナミックレンジ120dB以上( A-Weighted)
THD+N (1kHz)0.0008% (フルスケール)  /0.0004% (-30dBFS)

一般諸元

規制

EMC規制に関する適合EN 55103-1 and EN 55103-2 FCC part 15, Class B
RoHS規制に関する適合EU RoHS Directive 2002/95/EC
安全規格に関する適合IEC 60065, EN 55103-2

環境

動作温度0 ~ 40 ℃
保管温度-30 ~ 70 ℃

一般

仕上げアルマイト処理アルミニウム
外形寸法355 x 286 x 64 mm
重量4.6 kg
梱包重量6.8 kg
梱包寸法508 x 356 x 127 mm
電源電圧100VAC, 50 Hz – 60 Hz (工場にて設定)
トリガー出力5V 外部トリガー用TRS端子
消費電力20 W
製品保証2年間(中古品に対する保証の譲渡はできません)
M3
M3

関連情報

目次