概要
Liberty HPAは小型(140x225x44mm)ながらもTHE AAAをはじめとする最新鋭の技術が投入されたリファレンスクラスのヘッドホンアンプです。
- 専用の電源スイッチはなく、INPUTボタンの長押しで電源のオンとオフを切り替えます。
- ヘッドホン端子はバランスが4ピンXLRと4.4mmでシングルエンド(アンバランス)が6.3mmと3.5mmです。
- 4段階のゲイン切り替えによりヘッドホンに合わせてボリュームを最適な位置で利用できます。
- スピーカーリスニングをエミュレーションするクロスフィードは好みに合わせて4段階切り替え、モノラルシミュレーションにも対応します。
- 電源は小型な筐体にもかかわらず本格的なトロイダルトランス電源を採用しています。
- アナログ入力はRCA(アンバランス)3系統とコンボジャックによるXLR/TRS(バランス)1系統をフロントパネルで切り替えます。バランス入力に標準のXLRとオーディオインターフェイスなどに多く採用されるTRSが使えるため多くの機器に接続しやすい仕様です。
- リアパネルのアナログ出力はRCA(アンバランス)1系統です。ボリュームと連動しているためDAC3Bなど固定出力DACのボリュームコントローラーとして使用可能です。
活用事例
Liberty HPAは小型ながらリファレンスクラスのヘッドホンアンプですから、ヘッドホンアンプを排除したUSB DACやオーディオプレーヤーに接続することでハイエンドのヘッドホンリスニングが楽しめます。スピーカーリスニングと併用したければLiberty HPAのプリアウトをプリメインアンプに接続してください。
一般的なヘッドホンアンプ内蔵USB DACのヘッドホンアンプ部のグレードアップにもおすすめします。
Benchmark DAC3Bはヘッドホンアンプとボリュームコントローラーを排除したリファレンスクラスのバランス出力対応DACなのでLiberty HPAとXLRケーブル接続、価格を超えたハイエンドヘッドホンHEDD HEDDphoneは別売ケーブルから4ピンXLRまたは4.4mmバランスを使うことで、無駄のないオールバランス接続のヘッドホンリスニングシステムに仕上がります。
製品情報
Mytek初となる単体の据え置きヘッドホンアンプ「Liberty HPA」は、エントリーラインながらTHX Achromatic Audio Amplifier(AAA™)テクノロジー を搭載し、驚異的な音楽の正確さ、前例のないダイナミックレンジ、そして限りなく低いレベルのノイズと歪みを実現。ヘッドホンリスナーと、プロサウンドエンジニアの両方にとって、リファレンスとなるモデルです。
製品名 | JANコード | 商品ジャンル | 税込価格 | 発売日 |
Liberty HPA | 4562314016208 | ヘッドホンアンプ | 264,000円 | 2021年12月17日 |
主な特長
- THX AAA-888アンプテクノロジー搭載
- 最大6000mAの高出力で、市場のあらゆるヘッドフォンをドライブ可能
- オーバーサイズのトロイダルトランス電源を採用
- 27mmの大型ALPS製プロフェッショナルグレードボリュームアッテネーターを搭載
- ユーザーの機材にあわせた4段階のゲイン切り替え機能
- 様々な環境で使用可能な豊富な入出力
- スピーカーリスニングをエミュレーション可能なクロスフィード機能を搭載
- 直感的に操作できるスイッチコントロール&LEDインジケーター
THX AAA-888アンプテクノロジーを搭載し、最大6000mAの高出力を実現
Liberty HPAでは、THXの特許技術であるTHX AAA-888アンプテクノロジーを搭載しています。
THXは、映画「スターウォーズ」を手掛けるルーカスフィルムが、映画体験の品質を担保するための認証機関としてスタートしましたが、そのTHX社が自ら開発を手掛けたオーディオアンプ用技術が THX-AAA(Achromatic Audio Amplifier)です。 Achromaticとは「レンズ収差によるにじみがない」という映像用語で、「透明感」や「原音忠実」を実現するためのテクノロジーです。
特許取得済みのフィードフォワードエラー補正トポロジーにより、高調波、相互変調、クロスオーバー歪みを最大40dB低減。非常に高い出力を実現しながらも最小限のバイアス電流と高効率のパワーマネジメントにより、小型・軽量・高性能を高いレベルで実現いたしました。
Liberty HPAでは、チャンネルあたりの出力が6000mA(16Ω)という超高出力ながら、THD=最大-150dBを実現する最上位グレードの888を採用しています。
リファレンス機器として洗練された内部構造
オーバーサイズのトロイダルトランス電源を採用
Liberty HPAでは、Libertyシリーズでは、これまでフラッグシップのManhattanシリーズでのみ採用されてきたトロイダルトランス電源を採用しました。
リニア電源はインピーダンスが低く、過渡特性に優れているため、タイトな低音と、安定したサウンドステージの両方を実現することが可能です。
本体内部の大部分を占める60Wのオーバーサイズの電源が搭載されており、THXアンプ回路のLとRの出力段には2つの独立した+18Vレールを、プリアンプ部には別の+15Vレールを供給しています。
27mmの大型ALPS製プロフェッショナルグレードボリュームアッテネーターを搭載
Liberty HPAでは、ALPS製の27mmボリュームアッテネーターを搭載しています。後述のゲインコントロール機能と組み合わせ、最適なボリューム位置でリスニングをしていただけます。
ユーザーの機材にあわせた4段階のゲイン切り替え機能
Liberty HPAでは、高感度なIEM製品から、高インピーダンスのオーバーイヤーヘッドホンを1台で使用できるよう、4段階(+6dB,0dB,-6dB,-12dB)のゲインコントロール機能を搭載しています。これにより、適切なボリューム位置で異なる感度のヘッドホン・イヤホンを使い分けることが可能になりました。
様々な環境で使用可能な豊富な入出力
Liberty HPAでは、様々なシチュエーションでリファレンスのヘッドホンアンプとしてご使用いただけるよう、豊富な入出力を備えています。
入力
- キャノン/TRS兼用のバランス入力端子×1系統
- RCAアンバランス×3系統
ヘッドホン出力
- 4ピンXLRバランス×1系統
- 4.4mmバランス×1系統
- 6.3mmシングルエンド×1系統
- 3.5mmシングルエンド×1系統
プリアウト
- RCAアンバランス×1系統
※ヘッドホン挿入の有無に関わらず、プリアウトは常時出力となります。
スピーカーリスニングをシミュレーション可能なクロスフィード機能を搭載
Liberty HPAには、左右の音をアナログ的にミックスしていくことで空間的な広がりを出し、スピーカーリスニングの感覚に近づけるクロスフィード機能を搭載しています。クロスフィードの強度は4段階で設定可能で、お好みに合わせて設定変更が可能です。
また、AMラジオのモニターのためモノーラルリスニングをシミュレーションする機能も搭載されています。
直感的に操作できるスイッチコントロール&LEDインジケーター
Liberty HPAは操作系がフロントパネルに集約されており、すべての機能を直感的に操作が可能です。
また、各機能がプリントされているため、現在の設定を迷うことなく把握することができます。
ユニークな機能として、インプットセレクトのLEDを全点灯に設定することで、すべての入力を同時に受け入れることができるモードを備えており、複数のソースをインプットセレクトの操作なしに横断的にリスニングすることができます。
製品の仕様
入力端子 | XLR/TRS兼用バランス×1、RCAアンバランス×3 |
出力端子 | 4ピンXLRバランス×1、4.4mmバランス×1、6.3mmシングルエンド×1、3.5mmシングルエンド×1、RCAアンバランス×1 |
出力 | 最大6000mW@16Ω |
THD | 150dB |
S/N比 | 147dB(A-weight) |
寸法 | 140x225x44mm |
重量 | 2kg |
保証期間 | 2年 |
付属品 | 取扱説明書、保証書、電源ケーブル、2PIN-3PIN変換アダプター |