Cantabile(カンタービレ)はWindowsで動作するVSTホストアプリケーションです。Ableton Live Lite等のDAWソフトの代わりにVSTプラグインを動作させることができます。
Cantabile Liteは Cantabileの3つのエディションの中の1つで無料で利用できます。
Cantabileの3つのエディション
- CANTABILE LITE
- CANTABILE SOLO
- CANTABILE PERFORMER
詳細はオフィシャルサイトのCantabile Edition Comparisonを参照してください。
PCオーディオとしての活用
CANTABILE( Lite)は音楽のライブパフォーマンス用のソフトウェアですが、リスニング用途としても再生音にイコライザー等のオーディオプラグインが使えるようになる優れモノとして活躍してくれます。
DAWソフトを使えばCantabile( Lite)を使う必要はありませんが、リスナーにとってDAWソフトは難解で使わない機能も多いので、リスニング用途として必要な機能に絞られたCantabile( Lite)が使いやすいといえるでしょう。
上の画像は、VoiceMeeter BananaとCantabile Liteを使ってVSTプラグイン(SSLのVocal Strip2)を適用したYouTube動画の再生状態のスクリーンショットです。
画面左上がCantabile Liteのウィンドウで、VSTプラグイン(右上)をVoiceMeeter Banana(右下)にインサートしています。DAWソフトに比べて機能がシンプルなぶん、動作も軽快です。
上の図は音楽再生ソフトや外部プレーヤーとVoiceMeeter、Cantabile Liteの概念図です。※VSTホストアプリケーションとしてCantabileを使います。
VSTプラグイン対応の音楽再生ソフトにCantabileは不要?
foobar2000、TuneBrowser、JRiver Media Center、Audirvana等のVSTプラグインに対応した音楽再生ソフトの場合は、わざわざCantabileを使う必要は無さそうに思えます。
しかし、foobar2000とJRiver Media Center(ver.26以前)はVST2のみのサポートで、 TuneBrowserとAudirvanaはVST3のみのサポートですから、ここにVST2とVST3を使えるCantabileの利用価値があります。
例えばUniversal AudioのUADプラグインをVSTとして使う場合はVST2のみの対応ですから、 Cantabileを使うことでTuneBrowserやAudirvanaの再生音にUADプラグインを適用できるようになります。JRiver Media CenterはWavesのプラグインを動作させることができない不具合?があるためCantabileが役立ちます。同様にfoobar2000で動作しないプラグインもCantabileで動作できる可能性があります。
※JRiver Media Centerはver.29でVST2に加えてVST3に対応(ver.27かららしい)していますが、WAVESのプラグインが動作するとの情報を見かけたことはありません。
ダウンロードとインストール
最新バージョン:Cantabile 4 BUILD 4056(2023/1/5確認)
アップデートの確認方法
CantabileをインストールするとCantabileのメニューからアップデートをチェックできます。
手順
- Help > Aboutメニューで開くOptions画面のCheck for Updatesをクリックします。
- アップデートの有無を知らせる画面が開き、アップデートがあればダウンロードできます。
Cantabile( Lite)はVoiceMeeter Bananaと組み合わせることで、Windowsで扱う音声にVSTプラグインを適用することができます。
Windowsでおすすめの音楽再生ソフトはこちらです。