ありのままのサウンドクォリティ

Spirit Torino イタリアのハイエンドヘッドフォンブランド by Spirit SounDesign

Spirit SounDesign
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Spirit Torino

Spirit Torinoはイタリアのハイエンド・ヘッドフォン・ブランドで、音楽を愛し、優れた音質を愛する人々に、ライヴ・コンサートにもっとも近いダイナミックスを実現することによって、並外れて自然な、洗練されたリスニング体験を提供します。この分野で尊敬を集めているエンジニア、アンドレア・リッチの長年にわたる経験から生まれたSpirit Torinoは、技術的観点(特にTwin Pulse Isobaric Systemという、自社開発による独占技術)からも、音響面でのパフォーマンスという観点からも、すでに市場にある最先端のモデルさえをも、過激に革新するものなのです。

Design

デザインのノウハウ、素材の選択、製造の専門技術、細部への細やかな配慮によって、Spiritはライヴ・リスニング体験を耳にもたらすために、再生スピード、音波の屈折、電気信号の効果的な伝送の間に、完璧なバランスを達成しています。耳の肥えた人々に対しても紛うことのないサウンドの特性を示し、「メイド・イン・イタリー」の優れたテクノロジーを新たに証明するものとなっているのです。

RADIANTE

Radiante

Radiante次世代のヘッドフォンへようこそ

Radianteは、音楽再生の研究に20年を捧げた結果、生まれた製品です。そこには「Made In Italy」の優れた製造技術が凝集されています。 Spirit Torinoのヘッドフォンで音楽を聴くと、鮮明で情熱的で洗練されたサウンドが聞こえてくるでしょう… それがイタリアのサウンドです。

Spirit Torino CEO アンドレア・リッチ

音楽家たちを満足させるために生まれました

RadianteはSpirit Torino初の密閉型ヘッドフォンで、ハイエンド・ヘッドフォンの世界における革新を代表するモデルです。私たちは、密閉型ヘッドフォンのコンセプトをゼロから再考することによって、このヘッドフォンに長年の経験を注ぎ込んでいます。外界からの遮音という密閉型の主要な特徴が、設計をより困難にしますが、Radianteは画期的な方法で克服しました。

すべては圧力のゲーム

パッシブラジエーターを使用することによって、Radianteはより大きなエンクロージャー容量を仮想的に得ることができ、ドライバーの動きを最適化することができます。これによって、Spirit Torinoのヘッドフォンの大きな特徴である低域のレスポンスが確保することができるのです。

Radianteが用いるパッシブラジエーターの働きは完全密閉で使用されるスピーカーのものとはやや異なります。Radianteのパッシブラジエーターは、ドライバーの駆動によって発生する、エンクロージャー内、そしてイヤーパッドと耳の間で形成される空気室の内圧の上昇を発散する役割があります。それぞれの空気室の内圧の上昇=過圧はドライバーの駆動を妨げ、人間の聴覚に圧迫感や「こもり」といった影響を生じます。

音量が小さい場合には過圧の影響を無視できますが、音量が大きくなればなるほど、つまりドライバーが大きく動き音楽を伝える空気の移動量が大きくなればなるほど、それに伴い過圧の影響も大きくなります。Radianteは2つのフィルターを備えています。一つはドライバー直上にある空気抵抗が低いフィルター。もう一つはドライバーの外側にある空気抵抗の高いフィルターです。音量が小さい場合には、空気抵抗の高いフィルターからは空気が逃げず、空気抵抗が低いフィルターのみが過圧防止のために働きます。

対して、音量が大きくなり、ドライバーが大きく動くなるようになると、瞬間的に空気室の内圧が高まります。空気抵抗が高いフィルターから空気が放出されるほどの過圧が生じると、パッシブラジエーターは過圧の発散を補うように駆動します。このパッシブラジエーターの仕組みより、ドライバー、人間の聴覚は過圧の悪影響から解放されます。つまり、Radianteは密閉型ヘッドフォンの典型的な過圧による問題を克服しており、ドライバーがまるで開放型ヘッドフォンの様に動作するようになり、聴覚は仮想的に開放感を得ることができます。多くの密閉型ヘッドフォンは過圧から生じる空気のダンピングにより低域は遅く、ゴムのような音になりますが、Radianteの低域は非常に高速かつ整ったものとなるのです。

「すべては圧力のゲーム」という表現は、Radianteオリジナルのこの独特な機能がゆえです。Radianteは、高速でパワフルで整った低音を生み出します。それが他の密閉型ヘッドフォンとの違いです。

フィルターによる周波数補正

Radianteのドライバー直上にある空抵抗の低いフィルターは、開口部を調整することにより、低域のレスポンスを変えることができます。ダイナミックドライバーの特徴であるピストン運動は端に近づけば近づくほど空気の移動量が小さくなる傾向があります。ドライバー中央をふさぎつつ、周辺の開口部をフィルターによって調整することで、特定の周波数の通過を優先することができ、Radiante全体の周波数応答を変更することができるのです。

どのヘッドフォンも心臓部はひとつです

RadianteはSpirit Torinoの全モデルと同じドライバーを使用し、ドライバー設計の魔術師Jaco BurgerによってSpirit Torinoの仕様に合わせて製作されます。Radianteのドライバーには、ダンピング素材の挿入、マグネットの追加、通気孔などのSpirit Torino独自の同様のファクトリー・チューニングが含まれています。

トップクラスの心地よさと遮音性能

Radianteには、密閉型ヘッドフォンに共通する欠陥を回避するための特別な技術的ソリューションが盛り込まれています。
遮音機能を備えたフィルターがイヤーパッドと耳の間に生じる圧力と、それに起因する「音がこもる」効果を回避します。
Dekoni社と共同開発したイヤーパッドは、外側に最高品質のレザーを、内側にパーフォレーテッド(穴あき)レザーを使用して空気室の音響を最適化するとともに、アルカンタラの使用によって通気性と清潔性が確保されています。
このイヤーパッドは開口部が前向きに傾斜していますが、これには2つの目的があります。1つは耳へのフィット感を高めるため、もう1つは音場を前に出すためです。
- ヘッドバンドは最高品質のレザーを使用し、解剖学に基づいてフィット感が高い形状に作られています。

音の職人がチューニング

これほど複雑な設計においても、音楽鑑賞に熱心な方に満足のいくリスニング体験を提供し、プロが求める信頼性のある再生を実現するためのチューニングが基本となります。

長い時間を経るうちに、私たちは、音楽のエッセンスを保つために、人間の耳にとってアイソフォニック・カーブ(フレッチャー=マンソン曲線あるいは等ラウドネス曲線)が重要であることが、そしてまたヘッドフォンの周波数特性を形成するためにそれをどのように適用すればよいかが、より理解できるようになりました。

演奏家とサウンド・エンジニアの相互関係を通じて、そしてラボと現場の両方での一連の長いテストを通じて、Raidanteは、Spirit Torinoの他の全モデルと同じように洗練され、あらゆる用途に適した、並外れたレベルのパフォーマンスを実現したのです。

Spirit Torinoは「ハイパー・リアリティー」(実際を超えて演出されたサウンド)を拒絶します

最近のいわゆる「オーディオファイル」ヘッドフォンの多くは、高域を「溌剌とした」感じにしたり、低域を強調、拡張したりすることによって、サウンドを派手に演出することを追求しています。音場が不自然なこともよくあります。こういったことはみな、ヘッドフォンのプリ・イコライゼーションが原因です。このようなスタイルのサウンドは、再生されている音楽のエッセンスを尊重せず、リスナーが実際の演奏よりも低いボリュームで音楽を聴くように仕向けています。結果として、自然に音楽を聴くというよりも、「分析的に」聴くことになってしまいます。

プロフェッショナルのためのレファレンス

写真家がホワイトバランスを決めるためにグレーカードを必要とするのと同じように、オーディオのプロは、自分の仕事がいちばんやりやすくなるように、音色の点で信頼できるレファレンスを必要とするのです。

Spirit Torinoの高い忠実性とは、いかなる音量で音楽を再生してもバランスが崩れないことを意味します。人間の耳はマイクとして機能しないため、お気に入りの音楽を聴くときは聴覚のシステムを考慮する必要があります。
私たちの聴覚システムの動作は、さまざまな周波数と音の強さで等しい音量の知覚を定義するために30年代から行われた一連の研究によって説明されています。等ラウドネス曲線のグラフ(フレッチャー-マンソン曲線)は、この動作を説明しています。

実際のRadianteのレベルごとの周波数特性は下図のようになっています。各帯域が単にリニアに上がるわけではありません。等ラウドネス曲線による聴覚システムの周波数、レベルごとの感度の違いに合わせて、各帯域がレベルによって聞こえ方が変わることがないよう対策しています。これこそが、いかなる音量で音楽を再生してもバランスが崩れないということなのです。

期待に応えるエンクロージャー

音楽に色づけをしないようにエンクロージャーを設計するというのがSpirit Torinoの伝統です。エンクロージャーは強固なアルミニウムによって構成され、内部はDynamat®のダンピング素材と吸音材で満たされ、ドライバーによって発生する振動の影響を受けないようになっています。

ライブ演奏のダイナミックなインパクトを生み出す慣性系を考慮したエンクロージャー

Spirit Torinoのヘッドセットの重量は、いわゆる慣性系を形成してしまうため慎重に調整されています。それは、ドライバーのピストン運動によって発生するダイナミック・パルスを、反発させることなく、その質量で支えるというものです。これによってヘッドフォンの力学的効率が保たれ、ライブ演奏のフィーリングが得られるのです。

多様な接続性

Radianteは、ヘッドフォンをハイパフォーマンスな機器と一緒に使う、こだわり派のユーザーのみなさまを対象にしているので、様々な仕様の機器に接続できることを見越して設計されています。以下のプラグに対応しています:

  • 3.5mm
  • 6.3mm
  • 2.5mm
  • 4.4mm
  • 4pin XLR

驚異のケーブル

Radianteは標準でハイパフォーマンスなケーブルを装備しています。権威あるケーブル・メーカーPortento Audioと共同開発したもので、これは標準ケーブルとしては極めて優れた性能を持っています。

最先端のテクノロジーを盛り込んだイヤーパッド

Spirit TorinoはRadianteのイヤーパッドを、イヤーパッドの先進的企業であるDekoni社と密接にコラボレーションし、開発しました。その形状、耳の形に合わせた傾斜、表面仕上げ…検証しなかった箇所はありません。その中でも材料の選択はこの共同開発における真に重要な部分です。

―――イヤーパッド側面の極めて優れたレザー、これはヘッドバンドに使用されるものと同一です

―――耳のあたる部分のアルカンタラ

アルカンタラは「Made In Italy」の優れた製品であることに加え、優れた耐久性を保証します。これにより、Radianteを長時間使用することができるのです。

パッケージ

建築家のWalter CarzanがSpirit Torinoのパッケージをデザインしてくれました。それは、アンドレア・リッチのプロジェクトの、まさにエッセンスを具現化したものです。流麗な形かつ精密にできたパッケージが、音楽への捧げ物として生まれたこのヘッドフォンを保持し、保護しているのです。

Radiante 1706 – Special Edition

Radiante 1706

イタリアのヒーロー、ピエトロ・ミカへのオマージュ

Radiante 1706のカップに刻まれた模様は1706年のフランス包囲下のトリノ要塞の地図を示しています。Radiante 1706にかたどる防御要塞の地図は、Radiante 1706をより一層ユニークなものにします。

トリノの戦いについて(Wikipedia)

「Made In Italy」を象徴するカラー・パレット

カップとヘッドフォンバンドは、豊富な色の中からお選びいただくことができます。

Radiante

  • Black-Black
  • Black-Suede
  • Titanium-Suede
  • Red-Black
  • Red-Red
  • Blue-Black
  • Blue-Blue

Radiante 1706

  • Black
  • Suede

製品の仕様:Radiante, Radiante 1706

搭載技術:パッシブラジエーター・Spiritシステム
ドライバー:Spirt Torino独自仕様ダイナミックドライバー

カップカラー:Torino 1706、Black、Titanium、Blue、Red
ヘッドバンド:Black、Suede、Blue、Red
ケーブル長:1.2m、2.2m Portento Audio社製着脱式ケーブル
プラグ:3.5mm、6.3mm、2.5mm、4.4mm、4pin XLR
※カップカラー、ヘッドバンド、ケーブル長、プラグはオーダー時に選択

最大入力:2000mW
インピーダンス:32Ohm
形状:密閉型オーバーイヤーヘッドフォン
周波数特性:18-32,000Hz 等ラウドネス曲線による補正
重量(ケーブルを除く):370g
動作保証温度:0℃~50℃

※仕様は予告なく変更となる場合がございます


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