PCオーディオをネクストステージへ導くUAD-2:プリアンプとしてのPC活用

従来のPCオーディオは既存のオーディオプレーヤーの置き換え

今までのPCオーディオと言えば、PCをトランスポートとしてDACに接続し(ここまでが従来のCDプレーヤーに相当)、既存のアンプやスピーカー(またはヘッドホン)に接続する利用形態がほとんどでした。

これだけでも十分なメリットがありますが、PCはオーディオプレーヤーとしてしか使い道がないわけではありません。レコードなどのアナログ音源を音楽ファイルとして録音してその再生を楽しんでいる積極的な方々も少数派ながら既にいらっしゃいます。

PCで音楽を再生するために広く出回っているUSB接続型のDAC(USB DAC)がPCオーディオのマストアイテムであるかのような誤解が未だにあるような状況で、再生以外のPC活用はあまり浸透していません。

※DACをPCに接続するためのインターフェイスはUSBに限ったことではありませんし、アナログソースをPCに録音するにはDACではなくADC(アナログデジタルコンバーター)が必要となります。

PCをアナログ・オーディオ・エミュレーターとして使う発想

プレーヤーはPCでもレコードプレーヤーでもCDプレーヤーでも何でも好みのものを利用すれば良い。CUPやDSPはデジタル音声信号の処理が得意なのでPCをプレーヤーとしてではなくプリアンプ等のオーディオプロセッサーとして利用するという手法が現実的になっています。

オーディオプロセッサーとは

オーディオプロセッサーとは何でしょうか。古くはホームオーディオにもグラフィック・イコライザーなどのオーディオプロセッサーが存在し、プレーヤーとアンプの間に接続して利用されてきました。当時のアンプにはプロセッサーを割り込ませるためのイン・アウトを装備した機種もあったと記憶しています。

オーディオプロセッサーはイコライザーに限ったことではありません。現在でも音の色付けを目的として様々な方式のプリアンプを利用することは正当な手法とされています。そのまま再生しては物足りない音源に真空管やトランスによるキャラクター付けをすると音楽が活き活きとなり魅力的になるケースは確かにあります。

この他にも、ホームオーディオで利用されることはまずないと思いますが、音楽をより魅力的な作品にするために一旦アナログのオープンリールテープレコーダーに録音するプロセスもレコーディングでは好まれている一般的な手法です。

音色を変化させたり、音圧・位相の周波数特性を正規化させたりして魅力的な再生を実現するツールの総称がオーディオプロセッサーであるといってよいでしょう。

ヴィンテージオーディオの問題点

最新鋭のオーディオばかりでなくヴィンテージオーディオにも人気があります。往年の名機を入手してその真空管やトランスの味わいを楽しんでいらっしゃいます。

ヴィンテージオーディオですから欲しいものが必ず手に入るとは限りませんし、それなりの投資も覚悟する必要があります。更に、念願のヴィンテージオーディオを入手できたとしても手放しで喜んでばかりもいられません。アナログ機器はデジタル機器と比較して劣化することを前提にしなければなりませんが、補修部品の入手は困難で、しかもリペアしてくれる専門の職人さんも確保しなければなりません。ところがそのような職人さんの数は減っていく一方です。

PCによるヴィンテージオーディオのエミュレーション

ヴィンテージを含む入手困難なオーディオプロセッサーやプリアンプをエミュレーション・ ソフトウェアによって再現する手法はかなり以前から実用化されていて、”本物と区別がつかない”レベルにまで向上していると言われています。

その再現ぶりは徹底しており、ソフトウェアによっては下記のような細部にわたったエミュレーションを実現しています。

  • プロセッサー機能をバイパスさせた状態のエミュレーション、つまり実機が搭載している真空管やトランスなどによる音色変化をも再現
  • ハードウェアと連動した入力インピーダンスのエミュレーションによるリアリティの追求
Pultec Passive EQ
バイパスしても実機と同様に信号が着色されるUADのPultec Passive EQ
Fairchild Tube Limiter Plug-In Collection
スレッショルド:0で真空管プリとして使えるUADのFairchild670
UA 610
ハード連携で入力インピーダンスに追従するUADのUA 610

使用例

音楽ファイルプレーヤー+プリアンプ/プロセッサーとして

既に利用しているPC(Win/Mac)とDACにUAD DSP Acceleratorを追加することで、PCがプレーヤーとしてばかりかプレミアムなプリアンプ/プロセッサーになります。

デジタル/アナログ入出力のプリアンプ/プロセッサーとして

プリアンプ/プロセッサーとして利用するPC(Win/Mac)を既に利用しているオーディオシステムに追加することができます。プリアンプ/プロセッサーの入力に応じたオーディオインターフェイスを選択することで、アナログプレーヤーにもデジタルプレーヤーにも接続して利用することができます。

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