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製品バリエーション | 品番 | JANコード | 商品ジャンル | 税込価格 | 発売時期 |
AHB2 (Silver) | BMS-AHB2-S | 4562314015294 | ステレオパワーアンプ | 594,000円 | 2020年7月17日 |
AHB2 (Black) | BMS-AHB2-B | 4562314015409 |
X-PM3 FTにおすすめのスピーカー
製品情報
オーディオシステムのボトルネックを払拭する、THX-AAA Technologyを採用した革新的ステレオパワーアンプ
今日において、最高級のハイレゾリューション録音システムで収録された音楽のディテールや感情表現は、再生システムのすべてのコンポーネントが真の意味でハイレゾリューションたりうる性能を発揮して初めて十分に理解することができます。しかし、現実問題として、パワーアンプはほとんどの再生システムにとって弱点となってきました。
ほとんどのパワーアンプは、CDフォーマットの限界には対応していますが、ハイレゾリューション・フォーマットの能力を十分に発揮することはできません。そこで、Benchmarkはハイレゾリューション・フォーマットの真の性能を実現するためにAHB2を特別に設計しました。これまで達成しえなかった驚異的な性能を誇るAHB2は、まさに革新的なステレオパワーアンプといえるでしょう。
Best Stereo Amplifier of 2017 …見事なまでにディテールに富んでいて透明感があり、スポットオンのトーンとシリアスな力感が感じられる。
Ben Shyman氏、Home Theater Review
昨今のD/Aコンバーターの技術革新のスピードは目覚ましく、新しいパワーアンプの開発スピードを凌駕しています。その結果、多くのオーディオシステムにおいて、パワーアンプが再生品質のボトルネックとなっています。
例えば、BenchmarkのD/Aコンバーターである「DAC3」の残留ノイズや歪みは、ほとんどの高品質なパワーアンプの残留ノイズや歪みよりも20~30dB低くなっています。従来、この事実がDAC3を正当に評価することができない要因の一つになっていました。そこで、私たちはDAC3の性能にマッチしたパワーアンプを作ることにしたのです。
しかし、私たちは、既存のアンプ設計技術の枠を超えて、根本的に新しい解決策を模索しなければなりませんでした。その中で、THX社のアンプ技術に関する2つの新しい特許を知りました。これこそが、私たちが根本的に新しいパワーアンプを開発するために必要としていた技術だったのです。
AHB2は、THXが特許を取得した革新的なAAA™テクノロジーを採用しており、あらゆる歪みを事実上排除しています。この技術は、フィードフォワードエラー補正を使用して、通常出力段で発生するあらゆる歪みを除去します。 AHB2のようなクリーンで静かで堅牢なパワーを実現するオーディオアンプは他にありません。
周波数特性、出力ノイズ、駆動電流、ダンピングファクター、信頼性を徹底的に追求
多くのスピーカーは、実際のところ、カタログスペックとして語られる「公称」インピーダンスよりもはるかに低いレベルまでインピーダンスが低下する周波数帯域を持っています。AHB2は、一般的なパワーアンプにとって駆動が難しい位相角や低インピーダンスのスピーカーであっても簡単にドライブすることが可能です。
例えば、AHB2は、1.4Ωという低インピーダンスのステレオ負荷をクリーンにフル出力レベルまで駆動することができます。一般的なパワーアンプは、負荷インピーダンスが低下すると、公称インピーダンス時より高いレベルの歪みが発生します。これに対して、AHB2のフィードフォワードエラー補正システムは、難しい負荷を駆動する際にもクリーンな出力を常に維持します。AHB2は、どのような定格負荷条件においても、測定可能な歪みをほとんど発生させません。
究極のパワーアンプを追求する中で、私たちは周波数特性、出力ノイズ、駆動電流、ダンピングファクター、信頼性にもこだわりました。その結果、AHB2は他の追随を許さないパワーアンプとして誕生しました。
「地球上で最も静かでクリーンなステレオパワーアンプ」と多くの専門媒体から高い評価を獲得
最初のワットから最後のワットまで、Benchmark AHB2ほど低ノイズ、低歪みのオーディオパワーアンプはありません。
私が長年測定してきた数多くのパワーアンプの中で、AHB2は歪みやノイズが最も少なかった製品です。
Bascom King氏、BHK Labs
ジャイアント・キラー・アンプがあるとしたら、これです。
今まで聴いてきたパワーアンプの中で、最も静かで解像度の高いアンプの一つです。何度聴いても、意識的に耳を傾けなくても、AHB2のリファレンスレベルの透明度と、素晴らしい過渡特性のおかげで、音楽コレクションに没頭して何時間も深いレベルで音楽を聴くことができました。
Hans Wetzel氏、SoundStage!
Benchmark Media SystemsのAHB2は並外れたパワーアンプです。その性能は、私が確実にテストできる限界を超えているだけでなく、特にブリッジ・モノモードで使用した場合には、よくこの非常に小さなパッケージにハイパワーを詰め込んだと感じ入ります。まさにハイレゾリューション・アンプです。
John Atkinson氏、Sterephile
製品の概要
- ダイナミックレンジ132dB、周波数特性0.1Hz〜200kHzに到達。真のハイレゾリューション性能を実現する超高性能ステレオパワーアンプ
- 6Ω時480Wを供給可能。A級アンプを凌駕するソニックピュアリティ
- 高ダンピングファクター
- 最大29Aのピーク電流を供給可能な高出力
- 0.0003 %未満と可聴域を下回る歪み率を達成
- THXの特許回路とBenchmarkの優れた電源設計、信号配線技術、出力段設計のコンビネーションがもたらす、SN比132dBの実力
- 「THX Achromatic Audio Amplifier(AAA™)」テクノロジー採用
- 高出力電流と低ノイズを実現するバイポーラクラスAB出力ステージ
- クロスオーバー歪みを排除するフィードフォワードエラー補正機能搭載
- 発熱と消費電力を抑制する、低バイアス電流回路
- 革新的なローノイズ電源
- アンプの機械的ノイズを排除するパッシブクーリング機構
- 完全バランス構成の低ノイズXLR入力部
- 低システムノイズのためのローゲイン設計
- 機械式リレーを排除しつつスピーカーとアンプと損傷から保護する、独自のバレットプルーフ・プロテクトシステム
- 高品質のスピーカ出力端子
製品の特長
ダイナミックレンジ132dB、周波数特性0.1Hz〜200kHzに到達。真のハイレゾリューション性能を実現する超高性能ステレオパワーアンプ
AHB2は、ハイレゾリューションオーディオフォーマットの性能限界に理想的にマッチするステレオパワーアンプです。AHB2は、アンプ由来のノイズや歪みによるマスキング効果を排除し、音楽的なディテールを再現します。AHB2のダイナミックレンジは132dBに達しており、最高のリファレンス・クラスのパワーアンプと比較しても、10~30dB優れた静粛性を実現しています。
加えて、AHB2の周波数特性は0.1Hz〜200kHzと圧倒的なリニアリティを誇ります。AHB2を使用することで、これまで見落としていたニュアンスやダイナミクス、お気に入りのレコーディングのディテールを発見し、ハイレゾリューションフォーマットの可能性をフルに体験することができるでしょう。
6Ω時480Wを供給可能。A級アンプを凌駕するソニックピュアリティ
AHB2は、A級アンプを凌駕する音の純度を実現したAB級パワーアンプです。小型のパッシブ冷却シャーシは、ブリッジド・モノラル出力の場合、最大で480Wもの大出力を6Ωのインピーダンスのスピーカーにクリーンに供給可能なほか、鳴らすのが難しいスピーカー負荷を駆動するための追加のリザーブを備えています。電力を大量に消費するA級アンプとは異なり、AHB2はD級(スイッチング方式)のパワーアンプに匹敵するパワー効率を実現しています。
※ AHB2はモノ・モードに設定いただくことで、モノラル・パワーアンプとしてもお使いいただけます。
高ダンピングファクター
AHB2は高いダンピングファクターを備えており、低域のなかでも特に低い周波数帯域の駆動力が強化されており、しっかりとコントロールされた低音を実現しています。また、この高いダンピングファクターは、周波数に依存するインピーダンスの変動が大きいスピーカーを駆動する際にも、負荷にアンプが影響をうけることなく、周波数特性を完全にフラットに保ちます。
技術資料:「ダンピングファクターは重要ではない」というオーディオの迷信
最大29Aのピーク電流を供給可能な高出力
AHB2は、各チャンネルに同時に最大29Aのピーク電流を供給することができます。この堅牢な駆動電流は、最も要求の厳しいタイプのスピーカーであっても軽々とドライブします。AHB2は、大電流を供給しながら出力をクリーンに保つために、厳密に調整された電源回路を搭載しています。
0.0003 %未満と可聴域を下回る歪み率を達成
AHB2は決して可聴レベルの歪みを発生させることはありません。また、ほとんどの再生システムでは、AHB2によって生み出される歪みは、聴感上の閾値である0dB SPLにすら到達しません。つまり、音楽をミュートした状態で再生できたとしても、その歪みは聴こえてこないということです。AHB2は、古典的なアンプのトポロジーが持つ歪みの限界から抜け出し、ハイレゾリューションオーディオ再生の世界へと足を踏み入れることを可能にします。
私はBenchmark AHB2アンプの評価を非常に楽しむことができました。地球上で最も低歪みで低ノイズのアンプをお探しの方に、心からお勧めできます。
Frank Alles氏、Stereo Times
THXの特許回路とBenchmarkの優れた電源設計、信号配線技術、出力段設計のコンビネーションがもたらす、SN比132dBの実力
AHB2は、従来のオーディオアンプとは根本的に異なる設計が施されたパワーアンプです。THXが特許を取得した2つの新しいフィードフォワード・エラー訂正技術により、ほとんどの歪みの原因を排除しています。
THXの特許技術を最大限に活かすため、Benchmarkは様々な革新的な回路設計を行いました。その結果、クールランニング時のAHB2は132dBのS/N比を実現し、歪みは最高級のテスト機器の測定限界以下となっています。
- 磁場を最小限に抑えながらも、厳しいレギュレーションと低リップルを維持することを可能にした、これまでの常識を覆す電源部を開発
- ローゲイン・トポロジーにより、ノイズを最小限に抑えながらD/Aコンバーターとパワーアンプ間のゲイン・ステージングを最適化
- 洗練されたシールドとスターカッド信号分配技術により、干渉に対する優れた耐性を実現
- 独自の出力段にはH級トラッキング電源レールを採用し、効率を向上
「THX Achromatic Audio Amplifier(AAA™)」テクノロジー採用
AHB2は、THXが特許を取得したTHX-AAA(Achromatic Audio Amplifier)テクノロジー™を採用した唯一のパワーアンプです。THX-AAAは、いくつかの省電力技術を可能にすると同時に、歪みを限りなく低いレベルにまで低減します。
Benchmark AHB2は、驚異的な低レベルのノイズと歪みを持ちながらもパワフルで効率的なアンプです。また、THXの特許取得済みのAAAテクノロジーにより、音楽性が高く、疲れを感じさせないという事実は、この上なく素晴らしいものです。Benchmark MediaとTHXは、AHB2が表現する新技術の開発と実装に誇りを持っています。
Frank Alles氏、Stereo Times
高出力電流と低ノイズを実現するバイポーラクラスAB出力ステージ
AHB2は、高出力電流と低ノイズを実現するバイポーラ・クラスAB出力段を搭載しています。また、THX-AAテクノロジー™により、従来のAB級パワーアンプの欠点と言われてきたクロスオーバー歪みを正確にキャンセルし、最高のクラスAアンプの性能を上回る性能を実現しています。
クロスオーバー歪みを排除するフィードフォワードエラー補正機能搭載
従来のAB級アンプは、プッシュプル出力段が0ボルトを超えるたびにクロスオーバー歪み(ゼロクロス歪み)を発生させていました。この歪みは、再生レベルが低い場合に特に問題となります。
対照的に、従来のA級アンプは、すべての出力デバイスを常にオンにしておくことで、クロスオーバー歪みを排除します。このブルートフォース方式のA級アンプは、クロスオーバー歪みの問題を解決することができますが、スピーカーへの出力がほとんどないにも関わらず多くの電力を消費します。A級アンプの無駄な電力は膨大な熱を発生させ、それをリスニングスペースに放散させなければなりません。また、A級アンプはクロスオーバー歪みを解消しますが、消費電力が高く、ダンピングが悪く、出力が限られているという問題があります。
AHB2は、A級アンプのような悪影響を受けることなく、クロスオーバー歪みを実質的に排除した初めてのアンプです。
The First Wattの重要性
アメリカの著名なレビュワーであるディック・オルシャー氏はかつて「”the first Watt is the most important Watt”(最初のワットが最も重要なワットである)」と言いました。私たちもその通りだと思います。最初のワットから最後のワットまで、AHB2はクロスオーバー歪みを発生させることはありません。
これに対して、従来のすべてのAB級アンプはクロスオーバー歪みを生じさせます。残念ながら、フィードバック方式によるアンプ回路は、出力デバイスのクロスオーバー遷移によって引き起こされる突然の過渡的な現象を低減する能力が限られています。フィードバック方式によるアンプ回路は、エラーが発生した後にエラーを修正しようとしますが、フィードフォワード方式によるアンプ回路は、エラーが発生する前にエラーを防ぐことができます。
THX-AAAテクノロジー™には、ハイパワーのメインアンプ回路と並列に動作する超クリーンな低消費電力のエラー補正用アンプ回路が搭載されています。この補正用アンプ回路は、メイン出力デバイスがプッシュ状態とプル状態の間で遷移している間に、出力をアクティブに駆動します。したがって、AHB2は、A級アンプのようにクロスオーバー歪みがありません。また、フィードフォワード方式を採用しているため、メインアンプ回路の出力デバイスで発生する出力誤差をほとんど排除することが可能です。
技術資料:パワーアンプの「ファースト・ワット(最初の1W)」に関するABX評価テスト
発熱と消費電力を抑制する、低バイアス電流回路
AHB2に採用されているTHXの特許であるフィードフォワードエラー補正機能は、AB級のバイポーラ出力デバイスのバイアスを異常に低いレベルまで下げることができるほど効果的です。Benchmarkでは出力段のバイアス電流を小さくすることを選択していますが、このバイアス電流は本機の歪み性能には重要ではありません。低バイアス電流方式の利点は、パワーアンプがアイドル状態の時に熱として無駄になる電力が非常に少ないことです。この結果、AHB2はアイドル時には12W、スタンバイ時には0.5W以下しか消費しません。
また、フィードフォワードエラー補正機能により、余計な歪みを発生させることなくクラスHのトラッキング電源レールを使用することができます。 これらのトラッキング・レールはアンプの全体的な効率を大幅に向上させると同時に、誤差補正により歪みをほとんど発生させないようにしています。この結果、AHB2は、D級アンプの効率性に匹敵する一方で、パワーを必要とするA級アンプのサウンド性能を上回っています。
革新的なローノイズ電源
ほとんどの高品質パワーアンプは、リニア電源、大型のトロイダルトランス、エネルギー貯蔵用コンデンサの大容量バンクを備えています。これらのリニア電源は通常は無調整で、コンデンサはオーディオやACラインから発生するリップルを除去するのに役立ちます。対照的に、AHB2では、非常に高速なコントロールループを含む厳密に安定化された共振型スイッチング電源を使用しています。このコントロール・ループはオーディオ周波数の負荷変化に反応し、大容量のコンデンサを使用せずに電源電圧を一定に保ちます。このアクティブ・レギュレーション方式は、容量性エネルギー貯蔵方式よりもはるかに効果的です。その結果、AHB2のピーク出力はライン電圧やオーディオ負荷によって変化しません。電源レールは、オーディオのピーク時にも一定の電圧を維持します。
加えて、AHB2で使用されているスイッチング電源は、ゼロ電圧スイッチングの共振型スイッチング電源(直交変換機)です。これは、電源内のパワーデバイスがゼロ電圧とゼロ電流に近い状態でスイッチングすることを意味し、従来のスイッチング電源で発生する大きなスイッチングノイズを排除しています。AHB2の電源は、従来のリニア電源よりもはるかにクリーンで静かです。
また、AHB2の電源は、可聴周波数よりもはるかに高い周波数で動作しています。これにより、機械的なハム音を排除すると同時に、磁界強度を大幅に低減します。与えられた電力量に対して、スイッチング周波数が高くなるにつれて磁界強度は低下し、磁界強度が低下することで、サイズが大幅に小さくなります。この結果、AHB2に搭載されている高周波トランスとコイルもまた、ライン周波数のコンポーネントよりもはるかに小さくなっています。この小型化は、AHB2の物理的サイズの小型化に貢献しています。
AHB2の電源は、90%以上の効率があり、リニア電源よりもはるかに効率的です。これは、熱による電力の損失が少ないことを意味します。
技術資料:「スイッチング電源はノイズまみれ」というオーディオの迷信
アンプの機械的ノイズを排除するパッシブクーリング機構
電力効率に優れたAHB2は、パッシブヒートシンク機構を採用し、冷温での動作を維持します。また、AHB2はファンを使わずに大出力が可能である点も特長です。フル出力レベルでオーディオを再生しているときでも、本機は冷温で動作します。ハイレゾ対応のリスニング環境では、物理的なファンノイズがないことも絶対条件です。
完全バランス構成の低ノイズXLR入力部
AHB2に搭載されているバランス入力回路には、低ノイズの入力アンプが搭載されています。Benchmarkは、真のハイレゾシステムにはバランス入力回路が不可欠と考えています。バランス出力のソース機器がない場合、Benchmarkではアンバランス方式からバランス方式へのアダプターケーブルを販売しており、ソース機器のアンバランス出力端子に接続していただくことで、3線式のバランス接続をご利用いただけます。このアダプターケーブルは、すべてのアンバランス方式との完全な互換性を持ちながら、完全バランス方式のインターコネクトの多くの利点を提供します。
技術資料:アナログオーディオインターフェース考:バランス VS アンバランス
低システムノイズのためのローゲイン設計
AHB2はローゲイン設計です。バランス入力が+22 dBuに達するまで最大出力には達しません。これは、ほとんどのパワーアンプに入力される信号レベルよりもはるかに高い信号レベルです。AHB2は、市場に出回っている最高クラスのパワーアンプと比較して10dB~30dBの静粛性を実現していますが、システムのS/N比を最高にするためには、高いインターフェース信号レベルが必要です。ところが、ほとんどのパワーアンプはゲインが高すぎるため、結果的にボリュームをプリアンプまたはD/Aコンバーターで絞る必要に迫られ、ノイズ性能が低下しているのが現状です。
AHB2は、必要に応じてリアパネルのゲインスイッチを使用して、より高いゲイン設定に設定することもできます。ローゲイン設定は、Benchmark製D/Aコンバーター「DAC3」やその他のプロフェッショナル系オーディオ製品と直接接続することができるように設計されています。
機械式リレーを排除しつつスピーカーとアンプと損傷から保護する、独自のバレットプルーフ・プロテクトシステム
AHB2は、独自の保護システムを搭載しており、過負荷や短絡による損傷を防止します。この保護システムは、出力電圧、出力電流、出力歪、出力デバイスSOA(安全動作領域)、電源電流、電源電圧、ACライン電圧、ケース温度、パワーデバイス温度を常にモニターしており、不意の事故を防ぎます。
故障時には、スピーカーとアンプを損傷から保護するため、自動的に両方の出力チャンネルをミュートします。この機能は、アンプの電源がオンまたはオフの間も動作します。ステータスディスプレイには障害の正確な原因が表示されるので、問題を修正することができます。
また、AHB2に搭載されているミュート回路は完全に電子回路で構成されています。AHB2のミュート回路には機械的なリレーはありません。Benchmarkの検証では、リレーは特定の障害イベントから保護するには動作開始が遅すぎることがわかっています。また、リレー接点は、使用に伴って劣化していくため、大きな歪みが生じる可能性があることがわかっています。AHB2は、出力段にリレーを使用しない数少ないアンプの一つで、これにより、AHB2は無制限に電源のオン/オフを繰り返しても、定格の歪み性能を維持することができます。
Benchmark独自のディストーションモニタリングシステム
アンプが過度にクリッピングに追い込まれた場合、AHB2はアンプ出力をミュートします。このシステムは、アンプのオーバードライブからトゥイーターを保護します。
Benchmark独自の短絡検出システム
AHB2は、どのような出力電圧や電流でも発生するイベントからアンプを完全に保護するために十分な速度で動作します。このシステムは異常な負荷を検知し、瞬時に出力をミュートします。
高品質のスピーカ出力端子
AHB2には、高品質のバインディングポストとSpeakON出力コネクターを搭載しています。大電流のSpeakONコネクターは、ヘビーデューティな業務用サウンドシステム用に設計されており、バインディングポストよりも優れた電気的接続を実現します。Benchmarkでは、ツイストロック式のSpeakON出力コネクターの使用を強くお勧めします。また、ケーブルが再生システムのボトルネックとならないよう、最高品質のプロフェッショナルグレードのスピーカーケーブルのご使用を強くお勧めします。
製品名「AHB」の由来
A、H、Bの文字は、アンプの出力ステージのユニークなトポロジーを表しています。AHB2は、フィードフォワードエラー補正システムを使用して、AB級アンプ回路とクラスH電源のトポロジーを組み合わせています。
しかし、それだけではありません。
1983年まで遡ると、Benchmarkの初期製品の回路図にはA.H.B.のイニシャルが見られます。これはBenchmarkの創業者であるAllen H. Burdickのイニシャルです。彼はBenchmarkの初期の製品の多くを自身で設計しました。
アレンはオーディオに対する生涯の情熱を持ち、プロオーディオ業界をリードするイノベーターの一人となりました。AHB2は、彼の名前にちなんで名付けられました。
米国で設計、組み立て、テストを実施
本製品は、米国製部品と輸入部品を使用して米国で設計、組み立て、テストされています。主要なコンポーネントのほとんどは米国製です。
諸特性
諸特性についての解説
【資料編】AHB2_Manual_-_Rev_G_Jp_v1.99_2ダウンロード
諸元
連続平均出力電力
< 0.0003 % THD+N(フル定格電力、20 Hz~20 kHz時)
- 100 W/ch@8Ω 両チャンネル駆動
- 130 W/ch@6Ω 両チャンネル駆動
- 190 W/ch@4Ω 両チャンネル駆動
- 230 W/ch@3Ω 両チャンネル駆動
- 100 W/ch@8Ω 両チャンネル駆動
- 200 W@16Ω, ブリッジド・モノラル
- 380 W@8Ω, ブリッジド・モノラル
- 480 W@6Ω, ブリッジド・モノラル
すべてのスピーカーは入力インピーダンスにばらつきがあります。最小インピーダンスではなく、公称インピーダンスに基づいて負荷を選択してください。AHB2はすべての負荷に対して安定しています。AHB2は、一般的な1%のTHD+Nではなく、THD+Nが0.0003 %未満の出力レベルで定格されています。THDが1%の場合は、より高い出力となります。
様々な負荷インピーダンスへの出力電圧
< 0.0003 % THD+N(以下の出力電圧および負荷インピーダンス、20 Hz~20 kHzにおいて
- 29.03 dBV、31.25 dBu、28.28 Vrms@8Ω、両チャンネル駆動
- 28.92 dBV、31.14 dBu、27.93 Vrms@6Ω、両チャンネル駆動
- 28.81 dBV、31.03 dBu、27.57 Vrms@4Ω、両チャンネル駆動
- 28.57 dBV、30.79 dBu、26.83 Vrms@3Ω、両チャンネル駆動
- 27.14 dBV、29.36 dBu、22.76 Vrms@2Ω、両チャンネル駆動
- 35.05 dBV、37.27 dBu、56.57 Vrms@16Ω、ブリッジド・モノラル
- 34.83 dBV、37.05 dBu、55.14 Vrms@8Ω、ブリッジド・モノラル
- 34.59 dBV、36.81 dBu、53.67 Vrms@6Ω、ブリッジド・モノラル
- 33.16 dBV、35.38 dBu、45.52 Vrms@4Ω、ブリッジド・モノラル
dBVを使用して、スピーカーとアンプの組み合わせからピークSPLを計算します。次の式を使用してください。
アンプ出力電圧(dBV) + スピーカー感度(2.83V時) – 9 dB
例: (29.03 dBV at 8オーム) + (90 dB SPL @ 2.83V 1m) – 9 dB = 110 dB SPL at 1m
SNRとダイナミックレンジ
出力ノイズに対する定格出力、入力は短絡されています。
- 132 dB A-weighted、ステレオモード
- 135 dB A-weighted、モノラル・モード
- 130 dB unweighted、20 Hz~20 kHz、ステレオ・モード
- 133 dB unweighted、20 Hz~20 kHz、モノラル・モード
ノイズ電圧
出力ノイズ電圧、A重畳、入力短絡
- -103 dBV、-101 dBu、7.1 uVrms、ステレオモード
- -100 dBV、-98 dBu、9.8 uVrms、モノラル・モード
dBVを使用して、スピーカーとアンプの組み合わせで発生するノイズのSPLを計算します。次の式を使用してください。
アンプ出力ノイズ電圧(dBV)+スピーカー感度(2.83V時)-9 dB
例:非常に高効率なスピーカーをモノラルモードで駆動する場合。(-100 dBV) + (104 dB SPL @ 2.83V 1m) – 9 dB = -5 dB SPL at 1m.
これは、104 dBの非常に高い効率を持つスピーカーを駆動した場合、システムノイズは聴力の閾値を5 dB下回ることを意味します。
2.83 VRMSに相当するノイズ
2.83 Vrms に対する出力ノイズの相対値、A-weighted、入力短絡
- -112 dB、ステレオモード
- -109 dB、モノラル・モード
THD+N
1 kHz、80 kHz LPF、全定格出力時、任意の定格負荷に対して
- < -118 dB (< 0.00013%)、ステレオモード
- < -118 dB (< 0.00013%)、モノラルモード
THD
1 kHz、20 kHz LPF、全定格出力時、あらゆる定格負荷に対応
- < -119 dB (< 0.00011%)、ステレオモード
- < -120 dB (< 0.00010%)、モノラルモード
クロストーク
- 1 kHzで-115 dBよりも良い
- 20 kHzで-92 dBよりも良い
周波数応答
- 0.1 Hz~200 kHz、+0/3 dBより優れています
- -20 Hzで-0.01 dB、20 kHzで-0.17 dB、8Ω負荷
- -20 Hzで-0.23 dB、20 kHzで-0.32 dB、4Ω負荷
ダンピングファクター
- 350 at 20 Hz、8Ω
- 254 at 1 kHz、8Ω
- 34 at 20 kHz、8Ω
- 7 at 200 kHz、8Ω
最大音声出力電流
- 29 ピーク、チャネルごと、両チャンネル駆動
入力感度
- ローゲイン = 22 dBu (9.8 Vrms)、ゲイン = 9.2 dB
- ミッドゲイン = 14.2 dBu (4 Vrms)、ゲイン = 17.0 dB
- ハイゲイン=8.2 dBu(2 Vrms)、ゲイン=23 dB
アンバランス入力には、ミッドゲインまたはハイゲインの設定を使用します。アンバランス入力にはRCAからXLRMアダプターケーブルが必要です。
入力インピーダンス
- 50 kΩ、ノーマルモード
- 1 Mオーム、コモンモード
入力 CMRR
- 80 dB at 20 Hz typical
- 80 dB at 1 kHz typical
- 65 dB at 20 kHz typical
トリガーI/O
12 VDC 200 mAの電流制限出力でリモートデバイスのターンオンをトリガ
リモートデバイスへのスレイビング用DC入力
入力は3.3 V以上のロジック、VIL = 1.26 V、VIH = 2.7 Vに対応します。
- 絶対最大入力電圧 = 30 VDC
- 絶対最小入力電圧 = -0.3 VDC
- 入力インピーダンス = 20 kΩ
保護回路
- 完全電子、リレーなし
- ミュートシーケンス
- 歪み検出
- 短絡検出
- 過電流検出
- 過熱検出
- SOA検出(出力装置安全動作領域)
寸法
ノンラックマウントバージョン
- 28.0cm幅×9.9cm高さ×23.7cm奥行 – 足とバインディングポストを含む
- 28.0cm幅×8.8cm高さ×21.2cm奥行 – 足とコネクタを除く
- フェースプレートの高さは2RU
ラックマウントバージョン
- 48.3cm幅×9.9cm高さ×27.0cm奥行 – バインディングポスト、ハンドル、取り外し可能な足を含む
- 48.3cm幅×8.8cm高さ×21.2cm奥行 – 足とコネクタを除く
- 9.09インチラックの奥行き(バインディングポストを含む、ケーブルを除く)
- 11インチラックの奥行き(ケーブルを含む)
- フェースプレートの高さは2RU
重量
- 5.67 kg – 非ラックマウントバージョン
- 6.12 kg – ラックマウントバージョン
AC入力
- オートレンジAC入力(~240Vで動作可能ですが、家庭用の100V環境以外での動作保証はいたしかねます)
- 100~120 VAC +/- 10%、8アンペア、50~60 Hz
- 220~240 VAC +/- 10%、8アンペア、50~60 Hz
- アイドル時の消費電力=20W
- 待機時の消費電力 < 0.5 W