カートリッジの役割はレコードに記録された音声情報を電気信号に変換することです。主にMM型とMC型の2つのタイプがあります。
オルトフォン VNL:DJカートリッジ
The ORTOFON VNL - 我々はレコードを信じる。DJプレイの可能性をさらに広げるオルトフォンの新たなDJカートリッジ
オルトフォンでは長年に渡って、お客様の声や商品の活用方法を研究してきました。
パフォーマンスの世界で更に上を目指し続けているハングリーなDJは、自身の創造性を最大限まで高めることができる専門的なツールを求めています。こうしたハイレベルなDJのニーズにこたえるべく、工業デザインや技術的ノウハウにおける豊富な経験を活かして、オルトフォン「VNL」カートリッジが完成しました。常に最上のパフォーマンスを求め続ける現代のDJ、ターンテーブリストのために独自に開発したモデルです。
- 出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):6mV
- チャンネルセパレーション(1kHz):20dB
- 周波数特性(20Hz-20,000Hz):-2dB/+4dB
- トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下): 交換針「Ⅰ」100μm・「Ⅱ」90μm・「Ⅲ」90μm
- 水平コンプライアンス:交換針「Ⅰ」16μm/mN・「Ⅱ」15μm/mN・「Ⅲ」14μm/mN
- スタイラスタイプ:Spherical
- スタイラスチップ半径:R 18μm
- カンチレバー素材:アルミニウム
- 適正針圧:4g
- 内部インピーダンス:700Ω
- 内部インダクタンス:450mH
- 推奨負荷抵抗値:47kΩ
- 推奨負荷容量値:200-600pF
- 自重:6.5g
- JAN:5705796013931
新しいVNLの特徴
激しいスクラッチやバックスピンへの究極の耐性を発揮し、またDVS使用時でもレコード使用時でも高い追従性を実現。そしてカートリッジの出力と音質の最適なバランスを兼ね備えています。カートリッジ本体を新たに開発、多くのサウンドシステムに最適なデザインにする事でシステムの組み合わせの自由度が高まりました。製造に於いては最新技術を惜しみなく投入し、結果として高い剛性と共振のない最適な構成を確保。本体細部の組み上げにも最新の技術を用いることで高精度な品質を保持しています。
VNLならではの特徴
VNLはタフな取り扱いに最適な特別仕様のアルミカンチレバーと針先のダイヤモンドには丸針を採用しています。さらに、スクラッチやバックスピン時のレコードの摩耗を最小限に抑えます。また、オルトフォンらしいソリッドで堅牢なデザインが特徴で、耐久性とDJの美学を強調するために厳選された素材と色を使用しています。カートリッジ本体は、様々なヘッドシェルへの取り付けや位置合わせが簡単にできるように設計されています。
VNLは、様々な再生システムで使用する際に優れた互換性があり、最も過酷な条件のもとでもレコードへの高いトレース性能を維持します。
3種類の交換針が付属(初回限定数量販売)
現代のDJのマルチな用途に合わせて、使用感や剛性、音質の異なる3種類の交換針をセットにした「VNL限定パッケージ」を初回限定でご用意しました。
「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」と記された3種類の交換針は、ダンパーを含むサスペンション機構の異なる柔らかさの違いがあり、「Ⅰ」が最も柔らかく、数字が大きくなるにつれて硬くなります。この3種類の交換針が個々のDJプレイスタイルにおける最高のパフォーマンスに貢献します。また交換針は種類の違いが容易になるようデザインされています。3種類の交換針による音質のカスタマイズも出来るので、それぞれの違いをお好みに合わせてお楽しみ頂けます。
The VNL – Ortofon Brand-New DJ cartridge
VNLのヘッドシェル取付方法
※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。また、規格・仕様・デザイン・価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。
rega
Apheta 3:MCカートリッジ
針圧 | 1.90-2.00g |
出力抵抗 | 10ohm |
出力電圧 | 350μV |
チャンネルバランス | ≧20μV |
セパレーション | ≧-29dB |
高さ | 16mm |
- ファインライン加工が一層進化
Apheta 2開発後、3年に渡り、Regaは、針先のファイライン加工に着目し、研究開発をしてきました。90度角に加工することにより、針先が、不要に揺るぐことなく、レコード盤の溝をより正確にトレースします。この手法は、上位モデルであるAphelion ( 550,000円 税別)にも採用されており、その優れた加工を下位モデルでも実現しました。
- ネオジウムマグネットを採用
出力特性に優れたネオジウムマグネットを採用、MCカートリッジの概念を覆す力強い音質を実現しています。
- 本体を軽量、ダウンサイジング化
手巻きでコイルを、独自の方法で巻くことにより、本体がオリジナル’ Apheta’ の半分のサイズとなっています。本体をダウンサイズ化することにより、トラッキング性能を向上させました。オーディオ特性に優れたワイヤーも自社で開発、ネオジウムマグネットとの採用と相まって、極めてクリアーな高域と締まった低域の再生の実現をしています。
- 本体デザインと生産工程の大幅改善
本体はアルミで一体成型されており、CADでデザインされたクリアーカバーで、コイル、ワイヤーを保護しています。高解像度カメラを生産工程に導入し、コイルの巻き等に不必要な緩みがないよう生産管理体制を実施しています。
Apheta 3は、ゴムを使ったスティールサスペンションを敢えて使っていません。これは、ゴムの経年変化により、音質が変化してしまうことを避けたかったためです。Apheta 3は、マグネシウムと軽量化と手巻きのワイヤーにより、軽量化とダンピング特性を向上させ、経年変化の少ない特性を実現しています。
Ania Pro:MCカートリッジ
MCカートリッジ
針圧 | 1.75g- 2.0g |
出力抵抗 | 100 ohm |
出力電圧 | 350 mμV |
- Regaが独自に開発設計したMCカートリッジ、英国を中心に欧州で高い評価を受ける MC カートリッジ: AphelionやAphetaシリーズの下位モデルとして、開発、上位機種と同じ設計思想や機構設計といったテクノロジーを受け継ぎながらコストダウンを実現。Ania Proには、上位モデルで開発した Regaオリジナルテクノロジー アドバンスド・ヴァイタル・プロフィールと呼ばれる独自の形状に加工した一体成型された針を採用し、レコード盤の刻まれた音楽信号をより的確にトレースします。
- 超軽量出力回路を実現するために、ダンパーの代わりに、独自の楕円状の軸を採用したカンチレバーとそれを支えるネオジウムマグネットを独自開発。更に、この回路を実現するために、カートリッジ本体は、成形の精度±0%を目指して設計されており、ApelionやAphetaと同じレベルの精度での生産を実現しています。Regaだけが達成できる領域を目指し、AniaProは開発されています。この精度を実現するために、カートリッジ内にパーツを無駄なく配置し、ホールピースのサイズやマグネットのサイズの精度を極限まで高めています。
- 他社のMCカートリッジと異なり、RegaのMCカートリッジは、カンチレバーの後端に発電コイルが直結
されており、その発電コイルの後方に、強力なネオジニウム磁石を配置して、直接磁束を与える構造となっています。カンチレバーは、MM型カートリッジのように支さえられています。 - 本体には、Polymerとグラスの混合素材であるPPS-Fortonを採用。グラス素材を40%ほど混ぜ、Polymer材の課題と言われる剛性を高めています。Polymerは、もともと、金型成形時の安定性と精度、経年変化が少ないといった特徴を持つ素材であり、グラス素材を混ぜることで、アルミ削り出並みの剛性を実現させたことで、Apheta 2の特徴を継承しながら、コストダウンを実現した製品となっています。
Exact:MMカートリッジ
MMカートリッジ
針圧 | 1.75g |
出力抵抗 | 47kohm |
出力電圧 | 6.8-7.2mμV |
・Rega オリジナル一体型ボディー
一体形成により、針と本体部の間にあるジョイント部で発生する音楽信号のエネルギーロスを防いでいます。
また、天面は完全にフラットで形成されており、アーム、ヘッドシェルに隙間なくフィットします。
・オリジナル・ワイアリングを設計開発
ワイヤリングを独自に設計開発し、従来のMMカートリッジの1/3のワイヤー長となっています。
これにより、軽量で能率の高いカートリッジの開発に成功しました。
また、左右のチャンネルをそれぞれに巻き、出荷時に左右の出力差がないよう厳密な検査を実施しています。
アクセサリー
45RPMAD
シングルレコードアダプター
ATLAS TRACKING FORCE
針圧計
保証期間 | 1年 |
測定誤差 | +/- 0.01g |
測定範囲 | 0-3g |
最大測定範囲 | 10g |
使用乾電池 | 9v |
高い耐久性と信頼性を持った針圧計
Regaの開発設計チームがターンテーブルを開発していく中で、常に感じていた針圧計の測定器としての耐久性や正確性への疑問を解決した「究極」の針圧計。創業以来ターンテーブルの可能性を信じ、高い情熱をもってターンテーブルの開発に従事してきたRegaのエンジニア達が常に思っていたのは、針圧計の耐久性や測定自体が、置き場所や気温で左右されてしまうことでした。そうしたRegaのエンジニアの悩みを自らの手で解決するために、開発設計されたのが、ATLAS TRACKING FORCEであり、測定器同等の高い耐久性と信頼性を目指しています。
- 耐久性に優れたアルミシャーシ内部に、高い安定性を持つ荷重変換装置、正確な差動増幅回路を搭載し、偏差のない正確な針圧測定を実現しています
- フロントガードは、Rega エンジニアによるカスタム設計となっており、針圧を測定するブリッジを守るだけでなく、針圧測定時に、Atlasの設置場所が簡単に決められるように、設計されているため、置くだけで、正確な針圧測定を実現します。
- 針圧測定用アームの先にある針先を載せる小さな測定用の小円(pad)を採用、針先を載せると、測定を開始し、針圧を小数点以下、下2桁まで、表示します。
- 電池の消耗を防ぐSleepモードを搭載、45秒間操作がなければ、自動的にSleepモードとなります。
TOP WING
朱雀
唯一無二の方式コアレス・ストレートフラックスによる究極のフォノカートリッジ
“アナロググランプリ2019開発特別大賞”(季刊アナログ誌主催)を受賞
「朱雀」の発電方式:コアレス・ストレートフラックス方式
コアレス・ストレートフラックス方式は命名の通り、コア材がなく、マグネットの直上にV字型に左右のコイルを配置することにより、スタイラスチップが拾う微細な音溝による磁束変化をストレートに伝えるものです。
MC型におけるコイルの出力線が磁束内で不規則に動作することによる音の乱れや、MM型での磁路長が長いことによる応答性の低下は、本方式では発生しません。
また、本方式はMM型と同様のメンテナンス性の高さを確保しています。スタイラス(針、カンチレバー、マグネットのアッセンブリー)、コイル、ダンパーなどすべての部分の交換が可能な設計です。それにより、スタイラスの交換を本体の10分の1の価格で行うことができるのです。
コアレス・ストレートフラックス方式は既存のMC型、MM型の欠点を排し、利点のみを享受できる唯一無二の方式なのです。
※針交換は、一度本体をお預かりし、弊社専門スタッフにて行います
※針ユニット部分以外に異常が発生した場合は、別途お見積りとなります
筐体設計の新たなアプローチ
我々の処女作「青龍」の筐体は、昔から定評のある高剛性の共振しにくい材料、超々ジュラルミンを採用し、限りなく高精度に加工するという、非常にオーソドックスな手法で製作しました。これによって、筐体の余計な振動、共振による音への影響を極力排除しています。
この手法は、単純明快である一方で、カートリッジ重量が重くなるという欠点があります。「青龍」の12gを超える重量は、トーンアームの設計によっては、特に近年の高応答性に基づいたものでは、コアレス・ストレートフラックス方式の利点を生かしきれないどころか、そもそも装着できないことも考えられました。
しかしながら、安易に軽量な素材を採用すると、ある一定の共振点が可聴域に生まれ、再生音に余計な色付けをもたらします。そこで「朱雀」では、「青龍」の「高剛性の材料により振動させない」という手法から、「振動周波数の異なる材料を組み合わせて振動を分散させる」という真逆の手法に挑戦したのです。 採用した材料は、「青龍」の超々ジュラルミンに代え、チタン、ドライカーボン、そしてスーパーエンジニアリング・プラスティックに分類される高性能樹脂などです。どれも現代の最先端産業で活用されている高性能素材であり、最新技術と最新材料を探求する我々だからこそ選定することができた材料です。 これにより「朱雀」では、どのようなトーンアームでも最大限性能を発揮できる9g弱という軽量化を実現できたのです。
コアレス・ストレートフラックス方式という画期的な方式と最新技術、材料の採用により「朱雀」はアナログならではの自然な音色と、今までにないサウンドステージの再現の両立を可能にしたのです。
仕様
発電方式 | コアレス・ストレートフラックス方式 |
針先 | ラインコンタクト針 |
カンチレバー材質 | アルミニウム |
出力電圧 | 0.2mV 5cm/sec. |
内部インピーダンス | 12.3Ω/1kHz |
適正針圧 | 1.75g~2.00g |
自重 | 9g以下 |
針交換 | 100,000円(税別) |
青龍
コアレス・ストレートフラックス方式カートリッジ 青龍
最先端技術によって蘇った発電方式=コアレス・ストレートフラックス
「青龍」に採用されたコアレス・ストレートフラックス方式は、かつて品川無線にてGrace F-8の設計補佐、F-9の主設計、NakamichiではTX-1000、Dragon CTの基本設計、センターサーチ機構の設計に携わった目黒弘氏が考案したものです。当時はMMが廉価機、MCが高級機という固定観念により、従来型とは全く別方式である本方式もMMの範疇から離れられず、日の目を見ることなく目黒弘氏の頭の中で長年眠っていました。アナログ全盛期でさえ製品化できなかった新方式が最先端技術によって蘇ります。
発電方式の革命:コアレス・ストレートフラックス方式
コアレス・ストレートフラックス方式は命名の通り、コア材がなく、マグネットの直上にV字型に左右のコイルを配置することにより、スタイラスチップが拾う微細な音溝による磁束変化をストレートに伝えるものです。コイルの出力線が磁束内で不規則に動作するMCと違い、出力線は磁束変化からフリーな上に、レコード再生に最適な調整をしたダンパーゴムを使うことにより更に追従性を高めています。
コアレス・ストレートフラックス方式とMM型との違いは上図青龍構造図と左図MM型構造図を見比べれば一目瞭然です。MM型はコア材に磁束変化を与え、その変化をコイルが取り出します。コアは磁路長も長く、ヒステリアス損があります。コアレス・ストレートフラックス方式ではコアによる影響は皆無です。
また、コアレス・ストレートフラックス方式では針交換が可能です。MC型では構造上本体交換となるため費用が高額になりますが、青龍は針部分のユニットを取り外せるため、75,000円(税別)にて針交換を行うことができます。
※針交換は、一度本体をお預かりし、弊社専門スタッフにて行います
※針ユニット部分以外に異常が発生した場合は、別途お見積りとなります
青龍を支える最先端技術
コアレス・ストレートフラックス方式の潜在能力を引き出すのが精密な設計と各基幹パーツの製造です。青龍の設計はNakamichiで、TX-1000, Dragon CTの設計に携わり、現在は超高精度が要求されるレーザー分野で活躍するファーストメカニカルデザイン代表 野口康博氏によるものです。コアレスという方式のため、低くなりがちな出力は超精密コイルをV字型に配置することにより0.2mVと一般的なMCカートリッジに比べても遜色ない値です。筐体はシェルも含めて超々ジュラルミンを中心に、個々で不必要な共振モードを避けるために各種素材を用いています。また、付属シェルにはFIDELIXが開発した画期的なMICHAKUコンタクトを採用しました。青龍は設計、製造、組み立てまで全て日本の最先端技術を用いて行われています。
諸元表
発電方式:コアレス・ストレートフラックス方式
針先:ラインコンタクト針
カンチレバー材質:アルミニウム
出力電圧:0.2mV 5cm/sec.
内部インピーダンス:12.3Ω/1kHz
適正針圧:1.75g~2.00g
ヘッドシェル
超々ジュラルミン製
FIDELIX MITCHAKUコンタクト採用
自重:12.3g
付属シェル装着時重量:30g
標準的な小売価格(税別)
本体:750,000円
針交換:75,000円
JAN:4589631463218
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