アップサンプリングすることで曲によってはクリッピングが発生することを「アップサンプリングでクリップが発生する曲をQobuz in Roonで検証」の記事に書きました。Roonはクリッピングインジケーターで視認することができますが、クリッピングインジケーターを持たない一般的なプレーヤーでもPCを使って確認することができます。
今回は関連記事と対比させるためにWiiM ProでQobuzを再生していますが、クリッピングを確認できるソースはストリーミングサービスに限らずローカルファイルも対象ですから幅広く利用することができます。
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一般のプレーヤーでクリップを確認する方法
クリッピングインジケーターを持っているデジタルオーディオプレーヤーはそう多くはないのではないでしょうか。このようなプレーヤーでデジタル出力を持つ機種であればPCに入力してクリップしているかどうかを確認することができます。
次の画像はWiiM Proの同軸出力を192kHz24bitに固定してPCで計測した結果です。各画像をクリックで拡大して左下の緑の枠を見ると0.1dBになっていて0dBを超えている(クリップしている)ことがわかります。
アップサンプリングでクリップする曲をQobuzのプレイリストにしています。
WiiM Proではクリップしない曲
Roonでアップサンプリングするとクリッピングインジケーターが赤く点灯する曲でも、WiiM Proでアップサンプリングした場合はクリップしない(0dBを超えない)曲もあります。クリップしない理由としてはゲインを下げてアップサンプリングしているであろうことが推測されます。クリップする曲でもクリップの度合いが低い(+0.1dBなど)こともこの推測の根拠です。
Roonでアップサンプリングするとクリップするが、WiiM Proではクリップしない曲の例です。
- アイドル – YOASOBI
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- Bad Guy – Billie Eilish
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When We All Fall Asleep, Where Do We Go? - Rock N Roll Train – AC/DC
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Black Ice