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究極の性能を達成した真の次世代プリアンプ
LA4は、リファレンス品質のD/Aコンバーターとリファレンス品質のパワーアンプの間に位置するように設計されたラインレベルのプリアンプです。LA4はHPA4と基本的な設計を共通にする製品ですが、プリアンプとしての性能をさらに高めるため、プリアンプ機能に特化しています。
プリアンプの設計は実のところ簡単ではありません。Hi-Fiグレードを謳うプリアンプであっても、ボリュームコントロールと入力切り替えを行う必要があるものがほとんどで、こうした機構が大きなノイズや歪みを発生させてしまっていました。
LA4はリレーゲインコントロール、リレー入力選択、リレーミューティング機構を搭載することで、信号経路の完全リレー制御を実現。これまでに類を見ないレベルの歪みの少ないアナログアンプ回路を搭載しています。
製品バリエーション | 品番 | JANコード | 商品ジャンル | 価格 | 発売時期 |
LA4 (Silver) | BMS-LA4-S | 4562314015454 | プリアンプ | 495,000円 | 2020年10月9日 |
LA4 (Black) | BMS-LA4-B | 4562314015492 |
製品の概要
- 最高級金接点コンタクトリレーと左右独立構成256ステップ・アッテネーターを搭載
- 純アナログ回路で構成された、SN比137dB・歪率0.00006%の超低ノイズ・超低歪回路
- 入念に設計されたゲインステージにより高出力DACと低入力パワーアンプとの最適化が可能
- 帯域幅0.01 Hzから500 kHz以上を達成。スピードと正確さを実現
- 0.5dBステップを実現する高精度ロータリーエンコーダーを搭載
- バランス・アンバランス入出力を装備
- 多彩な操作を可能にするタッチスクリーン
製品の特長
最高級金接点コンタクトリレーと左右独立構成256ステップ・アッテネーターを搭載
LA4は最高級のゴールドコンタクトリレーを採用し、ゲインコントロールは0.5dB刻みで256ステップと細やかな調整が可能。バランス・コントロール機能も搭載しています。リレーのクローズは、シルクのように滑らかな音量変化を実現するため、極めて正確なタイミングで行われ、類を見ないレベル精度とパフォーマンスを提供します。
加えて、LA4には、0.5dB単位で音量調節が可能な、左チャンネル用と右チャンネル用の2つの独立した256ステップのアッテネーターが搭載されています。これを実現するため、LA4には高精度のメタルフィルム抵抗により構成された合計40個の精密リレーが搭載されています。
技術資料:Benchmark独自のリレー制御型ボリュームコントロール
純アナログ回路で構成された、SN比137dB・歪率0.00006%の超低ノイズ・超低歪回路
LA4は100%アナログ回路・アナログコンポーネントで構成されたアナログアンプで、外部D/Aコンバーターまたは外部アナログソースと接続することを前提に設計されています。LA4は、プロフェッショナル用途でもHi-Fi用途でも、あらゆるパワーアンプの真価を最大限発揮させるように設計されています。究極のアナログ信号経路を提供するLA4は、多くのハイエンドHi-Fiプリアンプの性能を凌駕する圧倒的なノイズや歪みの低減を実現します。
入念に設計されたゲインステージにより高出力DACと低入力パワーアンプとの最適な接続が可能
どのようなボリューム設定でも、LA4のリレー制御のゲインステージは、上流側のアナログソースを下流側のパワーアンプに合わせるため、最適化されたアッテネーター機能を提供することができます。ゲインステージを環境にあわせて最適化することで、最適なシステム全体での高いS/N環境を実現することができます。
例えば、LA4は、高出力のプロフェッショナル向けバランス入出力と低入力のコンシューマー向けHi-Fiバランス入出力を相互マッチングさせることができます。現在主流となっている高出力のD/Aコンバーターと低入力のパワーアンプをマッチングさせるといったことも可能です。また、バランス・デバイスとアンバランス・デバイスとの間の最適化された変換インターフェースとしても大変優れた性能を発揮します。
技術資料:アナログオーディオインターフェース考:バランス VS アンバランス
帯域幅0.01 Hzから500 kHz以上を達成。スピードと正確さを実現
LA4の帯域幅はきわめて広帯域で、0.01 Hzから500 kHz以上に達しています。これは、LA4がオーディオ帯域幅全体にわたって非常に正確な振幅と位相の精度を実現していることを意味します。波形は正確に再現され、スペクトル全体が正確なタイミングで伝送されることを保証しています。LA4は、音楽的な倍音を実物に近い精度で再現し、楽器の音の個性をそのままに表現することを可能にしています。
0.5dBステップを実現する高精度ロータリーエンコーダーを搭載
LA4のボリューム・コントロール・ノブには、ヘビーユースにも耐えうる高品質の光学式エンコーダを採用しており、0.5dB/ステップの分解能を維持したまま256段階の音量ステップを簡単に移動することができます。また、スリープ機能やオートディム機能を使用している場合は、ノブを押すことで画面の電源を入れたり、画面を明るくしたりすることができます。
バランス・アンバランス入出力を装備
LA4 は、2 系統のバランス・ステレオ入力と 2 系統のアンバランス・ステレオ入力を備えています。また、バランス・ステレオ出力を 1系統、バランス・モノサム出力を 1系統、アンバランス・ステレオ出力を 1 系統搭載しています。
Benchmark製品との完璧なコンビネーション
LA4はIRリモコン機能を搭載しており、オプション(有償)のBenchmark製リモコンを使用して操作することができます。LA4はあらゆるハイエンドD/Aコンバーターの真価を発揮させるプリアンプですが、Benchmark製D/Aコンバーター製品である「DAC2」や「DAC3」と最適なコンビネーションとなるよう設計されています。Benchmark製D/Aコンバーターと組み合わせた場合、1つのリモコンで両方のユニットを操作することが可能です。
また、LA4はBenchmark製ステレオパワーアンプ「AHB2」を完璧に補完する製品です。超低ノイズ設計のAHB2のS/N比を超えるプリアンプとして、LA4はAHB2の性能をフルに引き出すことができます。他方、他社製プリアンプではAHB2の低ノイズ性能に劣ることがあり、この場合システムノイズ性能が制限されてしまうことになります。LA4は、Benchmark製D/AコンバーターとAHB2の間に挿入することをお勧めする数少ないプリアンプです。LA4はBenchmark DAC3とAHB2の間に挿入しても、低ノイズ性能を犠牲にすることなく使用することができます。LA4を挿入することで、DAC3の32bitデジタルゲインコントロールによるボリューム調整、LA4のより解像度の高いフルアナログのリレーゲインコントロールによるボリューム調整に置き換えられることになります。
また、2つの双方向12Vトリガーポートを使用して、LA4を外部D/Aコンバーターやパワーアンプとリンクさせることができます。トリガー信号は、オーディオシステム全体のパワーアップとパワーダウンのシーケンスを制御します。トリガーポートは、ほとんどの業界標準のトリガー入出力ポートと互換性がありますが、他のBenchmark製品と組み合わせることで、双方向の通信が可能です。
多彩な操作を可能にするタッチスクリーン
タッチスクリーンでは、左右音量のバランスコントロール、入力レベルオフセット、入力名、画面調光、リモートコントロール、機能ロックなどの高度な機能に簡単にアクセスできます。また、ヘルプ画面で各種機能の説明を参照することができます。
便利な機能
ミュート機能
ライン出力用のオンスクリーンミュートボタンが搭載されています。出力は、ボリュームノブやオプションのリモートコントロールでもミュートすることができます。
DIM機能
タッチスクリーン上に-20dB のDIMボタンが搭載されており、瞬時にレベルを 20dB 低下させることができます。この機能によって、一時的に音量を下げたり、元のレベルに戻したりすることが簡単にできます。この機能はリモコンからも操作することができます。
入力設定機能
複数系統ある入力の名称を変更したり、使用していない入力を無効にすることができます。また、それぞれの入力レベルをトリミングすることも可能で、入力間のレベルを一致させることができます。
ディスプレイ設定機能
画面の明るさは調整可能で、タイマーを設定してディスプレイを暗くしたり、シャットダウンしたりすることができます。画面をロックして、高度な機能にアクセスできないようにすることができます。
アルミニウム筐体
LA4はステレオパワーアンプ「AHB2」に合わせて、ブラックまたはシルバーのカラーバリエーションが用意されています。また、Benchmark製のD/Aコンバーター製品群と同じフットプリントを採用しています。ケースは、削り出し加工されたフェイスプレートと、同じく削り出し加工された側面を特徴としています。天板、底板、リアパネルは厚手のアルミニウム製で、ブラッシュ仕上げの質感です。LA4の筐体は耐久性や堅牢性にも考慮した設計となっており、あなたのリスニングスペースをより豊かにしてくれることでしょう。
米国で設計、組み立て、テストを実施
本製品は、米国製部品と輸入部品を使用して米国で設計、組み立て、テストされています。主要なコンポーネントのほとんどは米国製です。
主な機能
- 256段階フルバランス・リレー・ゲイン・コントロール、0.5 dBステップ
- タッチスクリーンコントロール
- IRリモートコントロール(オプション、有償)
- 2系統バランスステレオライン入力
- 2系統アンバランスステレオライン入力
- 1系統バランスステレオライン出力
- 1系統アンバランスステレオライン出力
- 1系統バランスモノラル・サム出力
- 2系統双方向12Vトリガーポート
諸特性
【資料編】LA4_Manual_-_REV_B_jp_v1.99_2ダウンロード
諸元
※ 以下のデータは、バランス入力を+24 dBuで使用した際のものです。
バランスライン出力
- THD: < -125 dB (0.00006%) SNR > 135 dB、unweighted、20-20 kHz
- SNR: > 137 dB、A-weighted
- 周波数特性 – 0.003 dB at 10 Hz, -0.001 dB at 20 kHz、-3 dB Bandwidth exceeds 0.1 Hz to 500 kHz
- 出力インピーダンス: 60Ω
- 出力ノイズ: < 1.9 uV(ユニティゲイン時)、20-20 kHz
- 最大入出力電圧:20 Vrms(+28 dBu)
- クロストーク: < -133 dB @ 1 kHz, -116 dB @ 10 kHz
寸法
- 22.0cm幅×9.86cm高さ×21.2cm奥行 – 脚部を含む
- 22.0cm幅×8.8cm高さ×21.2cm奥行 – 脚部を除く
重量
約3.63kg
AC入力
- オートレンジAC入力(~240Vで動作可能ですが、家庭用の100V環境以外での動作保証はいたしかねます)
- 通常利用時の消費電力=12W
- 消費電力(最大)=17W
- 待機時(オフ時)の消費電力=0.33 W 待機電力