CDリッピング:PureReadの真価はパーフェクトモードにあり

新品でもデータ補間が起こるCDは存在する

CDは、再生時やリッピング時に読み取りエラーが起こるとエラー訂正が働いて正しい情報を読み取ります。盤面の状態が悪いと、エラー訂正しきれずに情報を補間します。前後のデータの中間値で補間されると言われています。意地悪な言い方だとねつ造してることになりますね。^^; ※これよりひどい状態の場合は再生やリッピングが止まってしまいます。

新品のCDなら盤面の状態も良いので補間処理は働かず正しく読み取れるとよく言われますが本当でしょうか。

リッピング用ドライブとしてPioneerのPureReadをパーフェクトモードで使うと、エラー訂正できない箇所に差し掛かった場合はリッピングを停止するので正しく読み込めなかったことを確実に知ることができます。(逆に言うと、パーフェクトモードでリッピングが完了すれば補間データなしのパーフェクトなリッピングができたことが分かります)

一度も再生していない買ってきたばかりのCDでもエラー訂正できずにパーフェクトモードでリッピング動作を停止するものが存在します。

exception
“CIRC UNRECOVERED ERROR”と表示される
アプリはCUERipper

上の画面のように70%のところで停止しました。盤面はきれいで特に問題があるようには見えません。

このCDの場合は幸い何度かリッピングを試みると無事に正しく読み取ることができます。

AR
最後までリッピングできるとCUERipperはこのよなメッセージを出します

リッピングが中断するのはドライブのピックアップ性能の問題かもしれませんが、ディスク製造精度の問題で偏心しているのではないかと想像しています。因みに輸入盤です。

パーフェクトモードはパーフェクト リッピングを裏付ける証

Pioneerはパーフェクトモードについて以下のように説明しています。【パーフェクトモード】の箇所をご覧ください。

purepead-setting
※画面は古いPureReadドライブのユーティリティ画面で現在のものとは多少異なります

データ補間なしで(つまり正確に)リッピングできたのか、それともデータ補間処理しなければリッピングできない(つまり正確なリッピングはできない)CDなのかを裏付けてくれる唯一のツールがPureRead(のパーフェクトモード)なのではないでしょうか。

※リッピングが途中停止しても何度かリッピングをやり直すことで成功する場合もあるので、一度で諦めないほうが良いかもしれません。

※PureRead以外にもAccurateRipを使って正確にリッピングできたことを確かめるという方法もあります。しかし理屈としても実際の経験からもAccurate(まったく間違いがない)と断言するのは相応しくないと考えます。これについては改めて書く機会があると思います。

世の中的にリッピングする機会も少なくなったように思いますが、PureRead製品は末永く作り続けて欲しいものです。CDでなければ手に入らない音源も多数存在しますから。

レンタルCDもパーフェクトリッピングを諦めてはいけない

レンタルCDをパーフェクトモードでリッピングすると比較的高い確率でリッピング停止します。しかし、このようなCDでもすんなり諦めてはいけません。盤面をきれいに拭き取ることで停止することなくパーフェクトリッピングできたCDも沢山ありました。おそらく手の油の付着等により読み取り訂正できなかったものと思われます。レンタルCDですからある程度仕方ないと思いますが。。。

まとめ

「普通にリッピングすれば大抵はちゃんとリッピングできているから神経質になる事はない」とは言われますが、何気にリッピングしていると補間データ混りのリッピングをしている可能性がありますし、補間したかしなかったかすらわかる術がありません(耳で聞いてもまずわかりません)。また、PureReadドライブを使っていてもパーフェクトモードでリッピングしなければ補間データなしでリッピングできたことの確証は持てません。PureReadは例えるなら車のエアバッグのようなものです。作動して欲しくはありませんが、実際に作動しなければちゃんと動作しているか確認できませんから。

機会の少なくなったCDリッピングですが、MQA-CDの登場により再活用の場も増えることでしょう。

正しくリッピングしたことが唯一わかるPureReadパーフェクトモード

おまけ

今回は不名誉な例で紹介となってしまったアルバムTrio / Emmylou Harris, Dolly Parton, Linda Ronstadt ですが愛聴盤だからこそ取り上げました。Spotifyのリンクはアルバム収録曲Telling Me Liesです。大御所3人のアルバムでかつGeorge Massenburgのエンジニア・プロデュースですから悪かろうはずがありません。(George MassenburgはRupert Neveと並び称せられる偉大なエンジニアです)

Trio – To Know Him Is To Love Him (Official Music Video)
音質で定評のRHINOからYouTubeにアップされています
Trio – After The Gold Rush (Official Music Video)
Trioの第二段「Trio2」からはニール・ヤングの名作アフター・ザ・ゴールド・ラッシュが

新たに入手するなら2016年リリースのThe Complete Trio Collectionがおすすめです。TrioとTrio II(こちらも名盤)をリマスターして1つにまとめた集大成です。

Trio complete

ネットを見ているとリッピングは音質面でオカルトな話がしばしば登場します。少なくとも正確にリッピングした上で語って欲しいものです。


リッピング音源は十分に高音質です。しっかりしたヘッドホンやスピーカーで聴けば納得します。

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