PCミュージックのすすめ

PCミュージックとは?

PCミュージック=PCオーディオを包含し発展させた音楽再生の統合環境

iTunesの普及により音楽CDをPCに取り込んで音楽を楽しむようになりました。その後にPCを従来のオーディオ機器に接続して高音質再生するためのDAC(USB DAC等)が登場し、音楽再生ソフトと共に使って音楽を聴くスタイルは“PCオーディオ”と呼ばれるようになりました。

“PCオーディオ”は従来のプレーヤー(CDやレコード)の置き換えとしてPCを利用するといった考えに留まっていますが、PCはプレーヤーとしての利用以外にも音楽再生に実に様々なメリットをもたらしてくれます。

再生目的のみのPCオーディオと区別するためにオーディナリーサウンドでは、音楽再生に様々なメリットをもたらすPCを利用した音楽再生のスタイルをPCミュージックと定義します。

※過去記事内の用語もこれに準じて極力修正していきたいと考えています。

オーディナリーサウンドではMacを含めでPCと呼んでいます。他所では”Mac/PC”のようにMacとWindows PCとを区別している場合がありますが、PCオーディオとは呼ばれてもMacオーディオと呼ばれることはないためMacをPCに含めます。Macもパーソナルコンピューター(PC)であることに変わりはありません。

PCがもたらすメリット(音楽活用法)※プレーヤーとして以外

PCはプレーヤーとして使う以外にも音楽再生に様々なメリットをもたらします。

  • レコードやCDとは次元の異なる音楽ライブラリー管理
  • オーディオレコーダーとしてアナログ資産の継承
  • ルームアコースティックを知る・改善する
  • プレミアム・ヴィンテージな名機のサウンドキャラクターを取り入れる

レコードやCDとは異次の異なる音楽ライブラリー管理

ライブラリー管理については既にiTunesその他の音楽再生ソフトで活用されている方も多いことでしょう。

レコードやCDのライブラリー管理の欠点

レコードやCDの場合は、音楽ライブラリーの管理と言っても専用ラックを使ってディスクの並べ方に工夫を凝らすくらいしか手はなく、ライブラリーが増えるほどに聴こうとする楽曲にアクセスすることが困難になりがちでした。

PCのライブラリー管理

PCで音楽ファイルを扱う場合は、この問題をいとも簡単に解決してくれます。アーティストやアルバム、曲名で絞り込んだり並べ替えたりとPCが瞬時に行ってくれます。クラシックの場合などは、作曲者・指揮者・演奏者など様々な視点で音楽に辿り着くことができる点は特筆ものです。CDやレコードのライブラリー管理ではとても真似することはできません。

音楽ファイルには楽曲に関する様々なタグ情報を含めることができるため、このようなライブラリー管理を実現することができます。PCオーディオを実践していてもタグを使わずフォルダー仕分けだけで管理しているのは実に勿体ない話です。フォルダー仕分けだけのライブラリー管理は、レコードやCDメディアのライブラリー管理とほぼ変わりはなくラック不要の省スペースを実現しているだけです。

音楽ファイルはPCの他にもネットワークオーディオなどで再生することができますが、ライブラリー管理はPCに比べて劣ってしまいます。

関連記事:ローカルミュージックライブラリーの再生と管理方法-記事一覧

オーディオレコーダーとしてアナログ資産を受け継ぐ

昔だったらカセットやオープンリールなどのテープレコーダーがオーディオ機器の一つのカテゴリーとして位置づけられていましたが、現在はこれに置き換わるレコーダーは無いに等しい状況です。音楽CDならリッピングすることでレコーダー要らずですが、レコードやテープに録音した貴重な音源も少なからずあるはずです。

アナログ音声信号をデジタルに変換してPCに送り出すオーディオインターフェイスを使えばPCは高性能なデジタルオーディオレコーダーとして利用できます。

Apollo Twin X
Universal AudioのApollo Twin X:アナログ入力/デジタル入力共に対応

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ルームアコースティックを知る・改善する

スピーカーで聴く音楽再生の場合は、スピーカーから出力される音に部屋が与える悪影響を如何にして軽減するかが、音楽を本来の高音質で聴くためのキーポイントです。このことを知ってはいてもなかなか実践できていないのが実情です。

PCと測定用マイクを利用すると、部屋がどれほど再生音に悪い影響を与えているかがグラフや数値として具体的に見えてくるので、誤ったルームアコースティック対策を回避するのに役立ちます。

更に、PCのソフトウェアやハードウェア(周辺機器機)を使うことでルームアコースティックが引き起こす問題を回避することも可能になります。その結果、オーディオ機器をグレードアップする以上の効果を得ることができます。

関連記事:ルームアコースティック記事一覧

プレミアム・ヴィンテージな名機のサウンドキャラクターを取り入れる

高級なオーディオ機器の中には、その機器でなければ出せないサウンドキャラクターがあり重宝されています。真空管による色付けもその一つです。

高額な機器やヴィンテージ機器を入手することは容易ではありませんが、PCのソフトウェアやハードウェア(周辺機器)を使うとそれらのサウンドキャラクターを簡単に再現することができます。(エミュレーション機能)

Fairchild Tube Limiter
UNIVERSAL AUDIOのプラグインソフトで再現可能な伝説の名機Fairchild 670

音源によっては何も足さず何も引かないピュアな状態よりも真空管などを通して色付けしたほうが魅力の増す音源も少なからず存在しますが、PCを利用することでこの効果を得ることができます。躍動感をあまり感じない(元気のない)音源を魅力的な音楽として蘇らせるためにも有効な手段です。

関連記事:オーディオプロセッサー記事一覧

キャンペーン情報
Universal Audio : デスクトップ・プラチナ・ボーカル・プロモーション 2020年4月1日から2020...

PCミュージックに必要なもの

上記の様にPCミュージックは数々の用途があるので揃えるものも用途に応じて異なってきます。

ベーシックアイテム

  • PC(Win/Mac)
    ※LinuxもPCですが今のところ取り上げる予定はありません。
  • 音楽再生ソフト
  • ストレージ(HDD / SSD / SDカード / USBメモリー等)
    ※本来、PCにはストレージが必須ですが、音楽ファイルをPCで扱う場合は大容量ストレージを追加することになります。音楽ストリーミング配信サービスを利用する場合は追加の大容量ストレージは必要ありませんが、オフライン再生のために楽曲をダウンロードする場合は大容量ストレージの追加が必要になるでしょう。
  • ヘッドホン/イヤホンまたはアクティブスピーカー
    • 従来のパッシブスピーカーを使う場合は別途パワーアンプが必要です。

音楽再生ソフト

SW-HP300
T7V

関連記事:

音楽CDをリッピングする場合は光学ドライブ等が必要になります。

関連記事:リッピングに必要なもの

オプションアイテム

PC本体のオーディオ出力に物足りなさを感じるならDACを追加します。DSDやMQAの音源を再生する場合は対応したDACを利用する必要があります。

ZEN DAC
X-DP7
hip-dac

PCをプレーヤーとして利用するだけならDACを利用すればよいですが、上記にも上げたPCのメリットを活かすには、はじめからオーディオインターフェイスの利用をおすすめします。オーディオインターフェイスは基本的にDSDやMQAに対応しませんが、DSDやMQA対応DACと併用する技もあります。併用する方法は別途取り上げたいと思います。

EVO 4
AXE I/O
Apollo Twin X
Nu I

関連記事:DAC、オーディオインターフェイス一覧

PCで録音したりルームアコースティック改善に役立てるには他にも用途に応じたツールが必要になります(例えば録音するには録音ソフト等)。用途に応じて必要なものは個別の記事を参照してください。

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