KRK RP5G4は、DTMのモニタースピーカー用にも音楽鑑賞用にもおすすめできるエントリークラスの小型アクティブスピーカーです。
JBL 4312M IIとほぼ同じ大きさの小型サイズでバイアンプ内蔵ですから、デスクトップスピーカーとしてもおすすめです。
どんなスピーカー?
- 1986年に設立されたアメリカKRKのエントリークラス小型モニタースピーカー
- Kevlar製5インチ2ウェイのClass-Dバイアンプ内蔵スピーカー
- 周波数特性:43Hz – 40kHz ※40kHzまでカバーするハイレゾ対応スピーカーです
- 最大SPL:104dB
- 最大出力:55W
- 液晶ディスプレイ表示のDSPによるイコライジング
RP5G4ってどんな音?
KRKのスピーカーと言えばEDMやDJのイメージが強くて、その手の音楽には強いけど他のジャンルには向いていないのでは?と想像している方も多いのではないでしょうか。
実際にロック、ジャズ、クラシック、ダンスミュージックなど幅広く再生してみましたが、PR5G4は全てのジャンルを高次元に心地よく再生してくれるオールマイティーなスピーカーです。勿論、DTMのモニタースピーカーとしても良い仕事をしてくれる頼もしいスピーカーです。
デスクトップにおすすめな理由
- スリット状のフロントバスレフ
- 奥行き241mm
机は壁に近づけて置くことが多い為、デスクトップスピーカーは壁に近い位置になりがちです。スピーカーを壁に近づけて置くと反射音で音質への悪影響が出やすいので、バスレフポートの位置はリアよりもフロント側が使いやすいと言えます。スピーカーの奥行きも浅い方が壁から離しやすくなります。
デスクトップや家具の上に置くスピーカーは、低音を補強するためのバスレフポートがフロントにあり本体の奥行きが浅いタイプが背面の壁による音の反射を防げて音質的に有利です。
デスクトップで高音質再生するにはRP5G4等のニアフィールドスピーカーが最適です。
デスクトップでスピーカーを正面向きに置くとニアフィールドスピーカーの本領を発揮できないので内向き(30度)に置きます。詳細はスピーカーを正しく設置(セッティング)して高音質化する方法をご覧ください。
ホームユースにおすすめな理由
- アンバランス入力対応
- フロントグリル(オプション)
- バイアンプ
- 省エネ/オートパワーオフ
- イコライザー
- 選べるカラーバリエーション
- EVAクッション
バランス/アンバランス対応
RP5G4はDTM等で標準のバランス入力に加えてアンバランス入力にも対応しているので、スマホやホームオーディオにも手軽に接続できます。
フロントグリル
小さなお子さんがいる家庭ではスピーカーは常に危険にさらされています。スピーカーユニットをへこまされて悲しい思いをされた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。RP5G4はオプションでグリルカバーを装着することができるので安心です。デスクトップオーディオなどスピーカーを近くに置く場合も良いですね。
フロントグリルの特徴
RP5G4のフロントグリル装着は、本体フロントパネルを外して付け替える仕組みになっています。ですから、フロントグリルを装着した場合も元々グリルが付いていたかのように自然で何の違和感もありません。
フロントグリルのカラーはブラックのみですが、ホワイトカラーのRP5G4WNにもピッタリ装着することができます。
RP5G4の上位モデルとなるRP7G4とRP8G4用のフロントグリルも用意されています。※RP103G4用はありません。
バイアンプ
RP5G4は、コンパクトサイズにもかかわらず何と2台のパワーアンプを内蔵しています。1台は高域再生を受け持つツイーター専用でもう一台は低域再生を受け持つウーファー専用で、これをバイアンプと呼びます。ホームオーディオではかなり高級なシステムでなければバイアンプは実現できませんが、RP5G4はペアで4万円を切る価格で実現しています。
省エネ/オートパワーオフ
アンプを2台も内蔵しているとなると消費電力も高くなりそうですが、エネルギー変換効率の高いクラスDアンプを搭載しているので省エネです。しかも、30分間使っていなければ自動的にスタンバイ状態になるオートパワーオフ機能までついた盤石体制です。再び再生を開始すると音声入力を検知してスタンバイ解除してくれます。※設定によってオートパワーオフを無効にすることもできます。
「KRK」のロゴはパワーインジケーターを兼ねていて、デフォルトではスタンバイ状態になるとゆっくりと点滅します。
イコライザー
RP5G4はエントリークラスにもかかわらず液晶パネル付きのDSPが搭載されています。DSPによるルームチューニングの為のイコライザーまで装備された気の配りようです。
本体リアの液晶パネルで、イコライザー設定や音量、スタンバイ機能の設定などをおこないます。
選べるカラーバリエーション
スピーカー、中でもモニタースピーカーは圧倒的に黒が多いのですが、RP5G4ならブラックとホワイトの2カラーから選べますから部屋に合わせたコーディネイトができるのでホームユースにもぴったりです。
EVAクッション
設定
リアの液晶パネルでルームチューニングのためのイコライザーを設定します。
イコライザー
RP5G4はルームチューニングのためのイコライザーを内蔵しています。LOW EQ/HIGH EQ各々5パターンのプリセットの組み合わせで25通りのイコライザー設定ができます。
LOW EQ
- L.SHELF -3dB 60Hz
- L.SHELF -2dB 60Hz
L.PEQ -2dB 200Hz - FLAT
- L.PEQ -2dB 200Hz
- L.SHELF +2dB 60Hz
HIGH EQ
- H.SHELF -2dB 10kHz
- H.SHELF -1dB 10kHz
H.PEQ -1dB 3.5kHz - FLAT
- H.SHELF +1dB 10kHz
H.PEQ +1dB 3.5kHz - H.SHELF +2dB 10kHz
RP5G4をデスクトップで測定したスピーカーセッティングの記事です。
RP5G4はクセがなく、あらゆるジャンルを楽しめるオールマイティのおすすめスピーカーです。設置スペースが許せればRP7G4、RP8G4、RP103G4も検討してみてください。
仕様
ウーファー | 5インチ |
周波数特性 | 43Hz – 40kHz |
最大SPL | 104dB |
最大出力 | 55W |
入力インピーダンス | 5.12kΩ バランス |
入力 | バランスTRS/XLRコンボ |
高さ | 285mm |
横幅 | 190mm |
奥行き | 241mm |
重量 | 4.85kg |
ADAM T5VはKRK RP5G4と同クラスのパワードスピーカーです。お好みでどちらを選んでも間違いありません。